ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

ミス・ポター

2007-09-29 00:05:08 | 映画
結論から言うと,すご~~~~~く好きです。久しぶりに,上質な映画を楽しみました。
レニー・ゼルウィガー,エミリー・ワトソンのお姐,じゃなくて,お姉様方の熱演,ユアン・マクレガーの可愛い(笑)紳士ぶり,アップが多くてドキドキでした♪ そして,湖水地方のため息の出るような美しい風景。。。

非常に珍しく(笑),ヤフーの評価とも意見が合いました。

言わずと知れた「ピーターラビットのおはなし」を書いた,Beatrix Potter(1866-1943)のお話。例の箒少年と同じ苗字なのに,邦題が「ポター」なのは,その箒少年物語と混同されないようにという配慮か?と思っていたら,日本では,元々,ポッターではなく,ビアトリクス・ポターと表記される事が多いんですね。

ベラトリックス(Bellatrix)ではないので,くれぐれも間違えないように。(笑)窓口でうっかり「ハリー,じゃなくて,ミス・ポター」などと言わないように集中して臨んだのはもちろんです。(爆)

お話は,ほぼこちらに載っているそのままです。

実は,私,ピーターラビットの絵はかわいくて好きですが,ピーターラビットシリーズ自体は,怖い話,残酷で暗い話が多くて,あんまり好きではないんですよね。(汗) ちょっと心配だったのですが,この映画は,ピーターラビットのおはなしの好き嫌いは全く関係なく,楽しめました。

ミス・ポターは,身の回りの世話をする人があんなにたくさんいる,すごいお嬢さんだったのですね。これには大変びっくりしました。

ビアトリクスが生まれたのは,ルイス・キャロルが「不思議の国のアリス」を出版した翌年,という事で,少女時代の描写が,まるで「不思議の国のアリス」の世界そのものな所がありました。で,さすがヴィクトリア王朝時代です。お母さんがまるでヴィクトリア女王(笑)に見えたのも,ツッコミ処でした。

また,娘の結婚の事でやたらと騒ぐお母さんは,「高慢と偏見」を思い出させました。クリスマスパーティのシーンなんか「そのもの」。

まあ,その辺りも含め?(^^;) 私的には,すんご~~く,気に入りました。

レニー・ゼルウィガーは,テキサス生まれとは思えないほど,見事に英国アクセントしてましたよ。

湖水地方の風景がとても美しく,観ているだけで癒されました。そんな場所に住める人は本当に幸せだなあと思いました。イギリスにはまだ行った事もないのに,行きたい場所がまた1つ増えちゃいましたよ。(笑)

そうそう,ユアン・マクレガーも良かったですが,物語の後半で,ビアトリクスの心の支えになっていく幼馴染の男性の描き方が,またしっとり落ち着いた大人の恋で,最後に字幕で,彼女は8年後に彼と結婚したとあっただけですが,こんな終わり方もなかなか良いです。

エンドロールでは,誰も立ち上がらず,皆余韻を楽しんでいたのが,また印象的でした。

Run!Run!Run!