銀のスカプラリオ

今日は~、まさかあたしを忘れていないわよねえ、あたし、うちのおばはんのアシスタントのスマートフォンのマリー、略してスマホのマリーで~す。ちょっとしばらくお休みしてたの。というかさあ、うちのおばはんのやる気が出て来ないことには、あたしにもお仕事が回って来ないから、このところずっと干されちゃってたっていうのが本当のところなのよね。


ほら、今年の夏はいつもの夏よりやたら暑いじゃん、あの人もだいぶへたばっちゃってるのよ。オンボロ冷凍冷蔵庫が動かなくなったりしたらどうにもならないって、あの人も夏の初めからずっと心配してたんだわ。なにしろねえ、あの人のパソコンに外部からのインターネット侵入なんていう大事件が起きちゃって、お陰であの人、後始末に無いお金がさらになくなって今年の夏はお財布もまるで空っぽで、支払いも待ってもらえるものはみんな待ってもらうしかなくなっちゃってるのよねえ。


でもさ、それでもなんとか書かなくてはならないって思っていた死んだ妹の話しは一応まとめたし、冷蔵庫も扇風機も買いかえられなくなって、扇風機も無しの夏になってるけど、それでもなんとか今日まで来たわよ。冷蔵庫もガタピシ言いながらまだ動いててくれてるし、もう見えないお方に感謝するしかない夏になってるわ。見えないお方って誰だって?


ああ、なんかうちのおばはんが、風のミサとかいうのに行き始めて、キリスト教の三位一体の神様の、父と子と聖霊の中の一番身近で、一番わかりにくい、目には見えないし形も無いから、風ってよばれている聖霊なる神様に出会ってから、そんなふうに言ってるのよ。


えーとねえ、皆様もう亡くなった方ばかりだけど、遠藤周作先生とか、霜山徳爾先生とか、うちのおばはんも中高生の頃から直接、間接に知っていた先生方の同志みたいな神父様で、遠藤先生と一緒に日本とキリスト教の問題に取り組んでおいでだった井上洋治神父様の始められたグループがあって、あの人も月一回のミサに行ってるからなのよ。


その辺になるとあの人もなんとかやる気が起きてくるみたいなの。それで今日もちょっぴり書き始めてみたってわけ。ただの素人の作文だけどさ、こんなのもあるってことで読んでね。


今日のところはこの辺で終わりにするわよ。多分パソコンの修理にjcomさんが来てくれてからでないと続きも書けないかもしれないけど、ちょっと待っててね。パソコンが直ったらこの続きも書くわよ。というわけで今日はこれまで。ほんじゃ、またね。