2010年6月12日(土)、奥州市の(水沢区佐倉河字慶徳)に行きました。休憩所のそばに植えられているガマズミの木が白い花で覆われていました。この時期、雑木林ではこのガマズミやミズキの白花が、春から初夏への移り変わりを感じさせます。
ガマズミ スイカズラ科 ガマズミ属 Viburnum dilatatum
山野に普通に見られる落葉低木。高さは2~4mになり、若い枝や葉柄、花柄などに毛が多いことから「アラゲガマズミ」とも呼ばれる。若い枝は灰緑色で、古くなると灰黒色になる。葉は対生し、長さ6~15㎝の広卵形~円形で、縁には浅い鋸歯があり、先は急に短く尖る。葉の裏面には腺点がある。葉柄は長さ1~2㎝。5~6月、白い小さな花が多数集まって咲く。花は直径5~8㎜。雄しべは花の外に長く突き出ている。果実は長さ6㎜ほどの卵形で、9~10月に赤くなり、はじめは酸っぱいが、完全に熟すと甘く、野鳥もよく食べにくる。分布:北海道~九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より
ガマズミ(スイカズラ科)Viburnum dilatatum Thunb.ex Murray
特徴:丘陵地や」山地の林内、林縁に生育する落葉低木。茎は直立し、上部でよく枝分かれして高さ2~3mになる。若い枝には毛がある。葉は柄があり対生する。葉身は広倒卵形か倒卵形で先は急に尖り、縁は不揃いの低い歯状になっている。両面に粗い毛があり、皺になっている。花は小さく、5~6月、葉が出てから一対の葉のある短枝の先に出る散房花序に多数付く。花弁は白色で5枚。果実は扁平な卵形で、初め紅色で後に暗黒色になる。甘ずっぱく食べられる。果実酒によく用いられる。分布:北海道、本州、四国、九州。岩手県では丘陵地のコナラ・クリ林やアカマツ林の林内や林縁、原野などに普通に見られる。[岩手日報社発行「岩手の樹木百科(岩手大学教授・菅原亀悦編著)」より]
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/be8ceb18d5c36f0e201d0aeb16ccec81 [peaの植物図鑑:ガマズミ]