peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

奥州市水沢区・正法寺の特別公開 9/29

2006年09月29日 | Weblog
日本一のかやぶき屋根葺き替え等が完了


9/27(水)付地元紙「岩手日日」に”奥州市水沢区黒石町の正法寺(しょうぼうじ)で「平成の大改修」による工事が完了し、29日と30日の2日間にわたり、特別公開が行われる。”という記事が掲載されましたので、こういうものが大好きな妻と共に見学してきました。

 ”平成7年から始まった改修事業は、11年余りの歳月と約22億円の経費により、日本一を誇る本堂のかやぶき屋根のふき替えなどの保存修理のほか、落石防止対策や環境保全、防災施設整備などが行われた。”とのこと。







北上市展勝地のアベリア/ハナゾノツクバネウツギ(花園衝羽根空木)

2006年09月28日 | Weblog



9/24(日)、北上市立花にある展勝地公園で「みちのく民俗村まつり」が行われたので行ってきたのですが、北口の出入り口付近の斜面に「アベリア/ハナゾノツクバネウツギ(花園衝羽根空木)」の花が沢山咲いていました。





アベリア/ハナゾノツクバネウツギ(花園衝羽根空木)スイカズラ科 ツクバネウツギ(アベリア)属 Abelia ×grandiflora(アベリア・グランディフロラ)
「ハナゾノツクバネウツギ(花園衝羽根空木)」という和名があるが、現在ではふつう「アベリア」と呼ばれている。ただ、単に「アベリア」と呼ばれているのは、中国原産の「タイワンツクバネウツギ(台湾衝羽根空木)A.chinensis」と「アベリア・ユニフロラA.uniflora」の交雑種で、日本には大正時代に渡来したという。

 常緑または半落葉の低木。根元から分枝してよく茂り、高さ1~2mになる。葉は対生または3個ずつ輪生し、長さ2~5cmの卵状楕円形で濃緑色、厚くてで光沢がある。花は筒状狭鐘形で長さ1.5~2cm、ピンクがかった白色。花期は5~11月。

 庭木、公園樹のほか、乾燥や刈り込みに強いので、生け垣や道路のグリーンベルト、街路樹の根じめなどによく植えられている。

一関地方のキンモクセイ(金木犀)

2006年09月27日 | Weblog



9/26(火)、一関市川崎町薄衣字諏訪前の「川崎生涯学習ステーション」は、公民館、図書館等が複合した施設で地域活性化、地域間交流、生涯学習の振興のための活動を支援しています。この日、ここで学習会があり出席したのですが、図書館の前庭に植えられている「キンモクセイ(金木犀)」が、香りの良い花を沢山咲かせていました。この花は本格的な秋の訪れを告げるものです。






キンモクセイ(金木犀)モクセイ科 モクセイ属 Osmanthus fraqrans var.aurantiacus

中国原産の常緑小高木。香りのよい花が咲くので、庭園樹や公園樹として広く植えられている。高さはふつう4~5mであるが、8mにもなるものがあるという。

 葉は有柄で対生し、長さ6~12cmの広披針形または長楕円形で、ふちはほとんど全縁。

 花期は9~11月。葉のつけ根に橙黄色の小さな花が束になって多数つき、強い芳香を放つ。花は直径5mmほど。雌雄別株。日本には雄株しかなく、雄花の雌しべは不完全なので実はつかないという。

 キンモクセイの香りは、かなり強いので、住宅街の路地を歩いていると、かなり離れていてもその香りが漂ってくる。この香りは、本格的な秋の訪れを告げるものである。

 なお、淡黄色の花が咲く「ウスギモクセイ(薄黄木犀)」、白色の花が咲く「ギンモクセイ(銀木犀)」というものも植栽されている。分布:中国

一関市東山町のフユサンゴ(冬珊瑚)

2006年09月25日 | Weblog


9/4(月)、一関市東山町長坂の住宅団地を歩いていたら、民家の玄関前に、赤い実を沢山つけた「フユサンゴ(冬珊瑚)/タマサンゴ(玉珊瑚)」がありました。





フユサンゴ(冬珊瑚)ナス科 ナス属 Solanum pseudocapsicum
ブラジル原産と考えられている常緑低木。暖かい地方では庭木として、寒い地方では冬の鉢物として、淡い黄緑色から次第に橙、赤へと色づく丸い果実を鑑賞する。別名:タマサンゴ(玉珊瑚)、ソラナム(Solanum)

草丈はふつう約50cm。鉢花向き矮性品種は20cmほど。茎はよく枝分かれして、こんもりと茂り、長楕円形で常緑の小形の葉が密に互生する。暖地ではほぼ1年中白い星形の花を咲かせ、実をつけ続けるが、主な鑑賞期間は秋から冬。

 実の直径は1~1.5cmほどであるが、「ビッグボーイ」などの大きい実をつける品種もある。赤く輝く果実はなかなか落ちないので、長い間楽しめる。果実が橙色の品種もある。寒さに強く、暖地では戸外で冬を越し、こぼれ種子が自然に生えてきた苗が育つこともある。

オクトリカブト(奥鳥兜)

2006年09月24日 | Weblog
北上市立花のオクトリカブト(奥鳥兜) 9月24日(日)





北上市立花の展勝地公園内に「みちのく民俗村」がつくられています。この「みちのく民俗村」は、北上川流域の古民家や歴史的建造物などを復元・保存し、村の民俗と昔の暮らしを再現する東北最大級の野外博物館です。

 ことしで15回目を迎えた「みちのく民俗村まつり」が、9/23(土)と9/24(日)に開かれ、無料公開されましたので、9/24に妻と共に行ってきました。

 この日は、青少年伝統芸能発表会(5団体)や餅つき、花嫁の川渡し、昔なつかし花嫁道中、芸能公演(「飯豊鬼剣舞」「行山流口内鹿踊」)などが行われました。

 園内につくられている小さな毒草・薬草園に「オクトリカブト(奥鳥兜)」の花が咲いていました。



オクトリカブト(奥鳥兜)キンポウゲ科 トリカブト属 Aconitum japonicum

キンポウゲ科トリカブト属の仲間で青紫色の花をつけるものには、「オクトリカブト」のほか、「ホソバトリカブト(細葉鳥兜)」、「ミヤマトリカブト(深山鳥兜)」、「ハコネトリカブト(箱根鳥兜)」、「キタダケトリカブト(北岳鳥兜)」、「ハクサントリカブト(白山鳥兜)、「サクライウズ」などが知られているが、この「オクトリカブト」の名は、陸奥(みちのく)に多いことから付けられたという。なお、「トリカブト(鳥兜)」の名は、花の形が舞楽のときにかぶる冠(鳥兜)に似ていることによる。

 山野の渓流沿いや林内、沢筋など湿ったところに多い多年草。高さ0.6~2m、林縁では斜上し、草原では直立する。葉は5~7裂する

 秋(8~10月)に濃い青紫色の花を咲かせる。北海道、本州の山地に分布するトリカブト類は、アコニチン系アルカイドを含む有毒植物として知られる。本種は世界で2番目に毒性の強いトリカブトといわれている。 

 分布:北海道(札幌以南)、本州(中部以北)