


9/4(月)、一関市東山町長坂字町の砂鉄川堤防沿いの畑に「ユウガオ(夕顔)」の果実が実っていた。美しい花の方は以前別の場所で撮ったものである。





ユウガオ(夕顔)ウリ科 ユウガオ属 Lagenaria siceraria
ユウガオ(夕顔)は、大きな果実・ふくべ(瓠)をリボン状に剥いて、のり巻きの芯などに利用するカンピョウ(干瓢)をつくるのでおなじみであるが、夕暮れと共に咲き始めるこの花は、昔から広く鑑賞されてきたという。和名は、夕方から白い花が咲くことに由来する。
有名な清少納言の「枕草子」や紫式部の「源氏物語」の”夕顔の巻”にも記載されている。黄昏の中に浮き出るように咲き始める花は、何か物悲しい影を宿しているようにも見える。
アフリカ原産ともインドおよびアビシニア原産ともいわれ、古くアジアの熱帯地方に広く分布したもの。ユウガオは中国や日本で多く栽培されているが、欧米ではほとんど栽培されていないという。
花は形がトウガンに似ているが白色で、夕方開き翌日の午前中にしおれる。果実には球形または下部の膨れた扁球形の丸ユウガオと、直径15cmぐらい、長さ60~75cmぐらいの円筒形になる長ユウガオとがある。
カンピョウ(干瓢)用としては丸ユウガオが主に栽培され、直径30cm余り、重いものは15~16kgに達する。花期:6~8月、収穫期:7月~11月頃。別名:カンピョウ(干瓢)。漢名:壺慮
ウリ科の野菜としては、キウリ(胡瓜/黄瓜)、マスクメロン、スイカ、クリカボチャ(セイヨウカボチャ)、カザリカボチャ、トウガン、ヘチマ、ヒョウタンなどがある。
なお、ヒルガオ科の「ヨルガオ(夜顔)」も、夏の夕方に芳香の強い白い花を開くので「ユウガオ」とも呼ばれ混同されやすいが、植物学上のユウガオ(別名:ふくべ・瓠)は、果実をカンピョウ(干瓢)の原料などにするウリ科の植物。