2010年6月26日(土)、松江イングリッシュガーデン(島根県松江市西浜佐陀町330-1)に行きました。イングルッシュ・ランドスケープ・ガーデンの池では、スイレン(睡蓮)が花を咲かせていました。
スイレン科 スイレン(ニンファエア)属 Nymphaea :は、世界各地の熱帯、亜熱帯、温帯に約40種ある水生植物。
スイレン(睡蓮) Nymphaea spp.葉は長い葉柄をもち水面に浮く。円形、楕円形で全縁、大型と小型がある。スイレンには耐寒性のある温帯性品種とそれのない熱帯性品種がある。温帯性品種の葉は丸く全縁、水面に浮くが、熱帯性品種は葉は広楕円形、葉縁に欠刻が強く葉柄が長く水面から突き出す。花も温帯性品種は水面に浮き、熱帯性品種は長い花柄をもち水面から出る。
日本にはヒツジグサ N.tetragonaがあり、観賞用に若干栽培されるが、現代品種の親にはなっていないという。現代品種は、ヨーロッパ原産のニンファエア・アルバ N.albaが、同属のオドラタ N.odorataなどと交配され、できあがったという。
最も有名で普及している品種は、赤色の’アトラクション’ cv.Attraction(温帯性)で、ほかに’アルバ・カンディディシマ’cv.Alba Candidissima(温帯性)、’アンドレアナ’cv.Andreana(温帯性)、’マルリアケア・クロマテラ’cv.Marliacea Chromatella(温帯性)、’ピンク・オパール’cv.Pink Opal(温帯性)、’ローズ・アレー’cv.Rose Arey(温帯性)、’スルフレア’cv.Sulphurea(温帯性)など、またヒメスイレン(姫睡蓮)には’レイディケリ・ロゼア’cv.Laydekeri Roseaなどがある。熱帯スイレンは、アフリカ原産の’ニンファエア・ロツス N.lotusや、インド産のルブラ N.rubraが交配親になっているといわれる。
昼咲きの熱帯スイレンは、ピンク色の品種’アメリカン・ビューティー’ cv.American Beauty、黄花の’アフリカン・ゴールド’ cv.African Goldなど、夜咲き品種には’シルバー・スター’ cv.Silver Starが美しい。栽培:温帯性品種は水槽があれば容易。熱帯性品種は15℃以上の温度と水深30㎝以上の水槽が必要。環境が適すれば強健。花期:初夏から秋。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]
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