2016年11月16日(水)、1カ月前頃購入した細井 計(ほそい・かずゆ)著
「『雑書』の世界~盛岡藩家老席日記を読む」を読み始めました。現在、一関
市大東町渋民にある一関市立芦東山記念館の館長をしている著者の本なので、
注文して取り寄せました。2016(平成28)年7月20日 第1刷発行、岩手復興
書店発行、B6判268ページ、定価(本体1,852円+税)
『雑書』とは、盛岡藩の三代藩主であった南部重直の指示によって家老席で日々
記録された日記で、江戸時代初期の寛永21(1644)年から幕末に近い天保11
(1840)年までの約200年分から成っている。これが特に注目に価するのは、
藩の首脳部である家老席で、しかも寛永21年という、江戸時代の早い時期から
記録が開始されている、という点である。
下記の「目次」にある通り、参勤交代や上げ米制度、一里塚と並木、盛岡八幡宮、
黒田騒動と盛岡藩、盛岡藩主家の相続、盛岡の川と橋など「その膨大な量にのぼる
『雑書』の内容から、興味関心の持たれそうな事柄を取捨選択し」たものです。
これらの中の幾つかは芦東山記念館の「館長講座」で聞いたことなので、特に
興味深く読ませていただきました。