ピーマン/スイート・ペッパー

一関市東山町のピーマン/スイート・ペッパー
　2008年9月22日









2008年9月22日（月）、一関市東山町長坂字町のJR大船渡線げいび渓駅
と熊野神社の間にある畑に植えられたピーマンやトウガラシが真っ赤に
熟した実をつけていました。神社の境内には、杉の木と欅の木が合体し
たように見える「神木」もありました。地域の守り神としての長い歴史
を感じました。





ピーマン/スイート・ペッパーナス科　トウガラシ（カプシクム）属
Capsicum annuum
南アメリカ原産の普通のトウガラシの中から変種としてできたもので、
茎葉も大型で、実も大きくなる。従って花も大きく、普通のトウガラシ
の2倍以上、直径2.5cm内外になる。

明治の初めに維新政府が産業振興のため海外から文物の導入を図った
時に、その一環として各種西洋野菜も輸入したのだという。しかし、野
菜は風土の違いや食生活の壁に阻まれてなかなか普及せず、つい戦争直
前までの75年間というものは、ほとんどのものが「異国の野菜」のタイ
トルそのままに、消費はそれほど伸びなかったそうです。しかし、戦後、
わが国の食生活の変化につれ、西洋野菜の需要は急激に伸びるようにな
り、その中で最も著しいものとして、このピーマンがあるそうです。
ビタミンＡ、Ｃが多く、サラダなどいろいろな料理に使われています。

「ピーマン」という名前はフランス名からきたもので、英語ではスイー
ト・ペッパー（甘いトウガラシ）といっているそうです。辛味がないト
ウガラシなのだが、普通の辛いトウガラシと同じ種類なので、これらの
間ではすぐ交雑してしまい、知らずに自家産の種子を播いたりすると、
実の外観は変わらないが辛味があってびっくりすることがあるそうです。

品種：
大型ピーマン（果実が40～60ｇで果肉の厚いもの）には、「カルフォル
ニアワンダー」「緑玉」「エース」「ニューエース」、中小形ピーマン
（20～30ｇで果肉が薄く柔らかいもの）には、「三重みどり」「ニューグ
リーン」「京みどり」、長形種（細長くてよく着果し果肉が薄くて柔らか
なもの）には「伏見甘長」があります。
トウガラシ（カプシクム）属 Capsicum
熱帯アメリカに分布する多年草で、約20種が知られている。葉は単葉、
披針形で互生し、全縁である。茎はよく分枝し、直立または斜上する。
花は腋生し、単一または数花をつける。