(下4つ)ディスプレイの中にあったエピデンドルム(ディネマ)’ポリブルボン’
ラン科 エピデンドルム属 Epidendrum(Epi.):カトレヤ属Cattleyaに近縁で、中、南アメリカの熱帯を中心に広く分布しており、約700種が記載されている大きな属である。本属の種は、樹上や岩上に着生しており、形態はさまざまであるが、細い棒状の茎がアシのように叢生し、葉を互生する種が多く見られ、園芸的にも交配が進んでいる。花の大きさも小型のものから大型のものまであり、萼片と花弁は離れているが、唇弁が蕊柱と合着し、あたかも蕊柱から出ているように見えるのが特徴である。茎が肥厚し、先端の2枚の葉の間から花茎が伸び、唇弁が蕊柱基部にだけつく150種をエンキクリア属Encycliaとして別属に分ける考えもある。高地産のものから低地産のものまであり、栽培方法はそれぞれ異なるが、一般に出回っているものは最低温度を10℃に保てば栽培も容易である。属名はギリシア語のepi(上)とdendron(木)に由来し、樹上に着生することによる。
洋ラン・エピデンドルム ’ポリブルボン’ ラン科 エピデンドルム属 Epidendrum(Epi.)polybulbon(=Dinema polybulbon,Encyclia polybulbon)
メキシコからホンジュラス、キューバ、ジャマイカなど中央アメリカの標高600~2000mに自生する着生種。偽鱗茎は卵形で長さ1.1~1.2㎝、径3~7㎜、頂部に1~3枚の葉を出す。葉は楕円状針形~楕円状卵形、長さ1~1.5㎝、幅4~9㎜。花序は長さ1.5~3㎝、1花をつける。子房小花柄の長さ1~1.5㎝。花弁と萼片は淡黄色地に茶色を帯び、唇弁は白色。唇弁基部は蕊柱と合着し、肉質隆起が生じる。開花期は冬から春。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・蘭ラン」より]
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