2014年9月28日(日)、一関市博物館主催「史跡めぐり~磐井の里の石めぐり」の第1回目が実施されました。この日は千厩町(磐清水・奥玉)方面の9か所を巡りました。最初に訪れたのは、磐清水の重箱石(一関市千厩町磐清水字重箱石)で、次が磐清水の猫石(一関市千厩町磐清水字祭田)、3番目は磐清水の弘法の休み石(一関市千厩町磐清水字長平)、4番目は磐清水の鍋石で、5番目は磐清水の竹東山永澤寺(ちくとうざん・えいたくじ)でした。住職の説明を聞きながら見学してきました。
竹東山永澤寺(ちくとうざん・えいたくじ):曹洞宗 一関市千厩町磐清水字萩生田
寺伝や風土記の記録によると、開山は奥の正法寺の正住第九世虚空良芭大和尚、開山年は永禄2年(1559)とされる。一時廃寺となった時期もあるが、享保18年(1733)祥山萬瑞大和尚により中興され現在に至っている。本尊、延命地蔵菩薩のほか数多くの仏像が祀られている。
石仏三十三観音は、檀頭中沢氏が享保年間(1716~1736)に寄進したとされ、京都で制作され海を経由して、石巻から舟により北上川を運ばれてきたことが伝えられ、制作年代、作者が不詳であった。平成11年の調査により、江戸中期享保年間頃の制作で、室根山のものより若干古いと推測され、当初から屋内保存用に鮮やかな色彩がなされ、全国的にも貴重な観音様であることが明らかとなり、翌年、千厩町の文化財に指定された。現在は一関市指定文化財である。(千厩町教育委員会『千厩町文化財調査報告書第11集 永澤寺石仏三十三観音石仏調査報告書』平成13年)
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