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peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市東山町のツルマンネングサ(蔓万年草)

2006年06月16日 | Weblog



6/16(金)、きょうは天気予報通り朝から雨降り。1週間以上前から曇りや雨の日が多かったので、既に「梅雨入り」していたのではないかと思っていたのですが、きょうの新聞には「仙台管区気象台は15日、岩手県を含む東北北部が梅雨入りしたとみられると発表した。」と掲載されていました。
 「平年より3日遅く、昨年より10日早い梅雨入りで、向こう1週間は気圧の谷や梅雨前線の影響で曇りや雨の日が多い見込み。(以下省略)」だそうです。




下記の3枚の画像は、6/5(月)東山町松川字滝ノ沢平の道路脇に野生化していたもの。



ツルマンネングサ(蔓万年草)ベンケイソウ科 マンネンソウ属 Sedum sarmentosum
河原や土手、道ばた、石垣などに生える多年草。中国、朝鮮半島原産で、古い時代に日本に帰化したものと考えられている。

 茎は赤味を帯びていて、蔓のように横に長く這って広がることから、「ツルマンネングサ(蔓万年草)」の名がある。別名:セダム(学名のまま)。

 葉は黄緑色で、普通3個ずつ輪生し、長さ1.5~3cmの菱形状。5~7月、枝先に黄色の小さな花を多数開く。花弁は5個で、長さ8~10mm。雄しべの裂開前の葯は橙赤色。花は結実しない。

 仲間には、海辺などで見られる「タイトゴメ」(花は結実しない)、高さは10~30cmでタネができる「メキシコマンネングサ」、高山性で花が結実する高さ10cm前後の「ミヤママンネングサ」などがある。

 「万年草」はマンネングサ属(セダム属)マンネングサ亜属の総称で、日本には帰化植物まで含めると10数種が分布し、春から夏にかけて黄色の小花を咲かせる。多くは岩場や沢沿いのやや湿り気のある崖などに野生するが、半日陰から日当たりの良い場所まで、また、ほとんど土がない所でも育つ丈夫さから、「タイトゴメ」や「メキシコマンネングサ」など数種は栽培もされる。草丈は10~25cmまで、葉は普通多肉質。

一関市花泉町のワスレナグサ(勿忘草/忘れな草)

2006年06月16日 | Weblog



5/29(月)に行った一関市花泉町老松の「ぼたん園」の大駐車場に、青紫色とピンクの花をつけた「ワスレナグサ(忘れな草)」がありました。また、芍薬園の方を歩いていたとき野生化したものと思われるものが群生していました。

 上の画像は、野生化した「ワスレナグサ」と思われるもの。




ワスレナグサ(勿忘草/忘れな草)ムラサキ科 ワスレナグサ属 Myosotis scorpioides
ヨーロッパ、アジア原産の越年草または多年草。早春、地下茎から芽を出した茎は地を這って広がり、分枝して高さ20~40cmになる。

 花は先端がくるりと巻いた花序に、直径6mmほどの小さな花が寄り集まって咲く。平地では4~5月、高原では6~7月に咲く。花色は、鮮やかな青紫に黄色の芯があるものが普通だが、青系のほか、ピンクや白の品種もある。別名:アイミジン(藍微塵)

 和名は、英名の「forget-me-not」を訳したもの。恋人のために川岸でこの花を摘み、誤ってドナウ川に落ちた青年が「私を忘れないで」といって水中に消えたというドイツの花物語に由来する。

 花壇に植えられているものは、花が大きくて色も濃い園芸品種が多いが、寒冷地では花の色が淡くて見栄えのしないものが、日当たりの良い水辺などに半野生化している。

 なお、野生の「キュウリグサ」も俗にワスレナグサと呼ばれるが、別属の草花である。