京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間。

2013-02-19 09:21:35 | 日記

「オメガの自動巻き」ケースの内部には1951年の書き込みがありました。
少なくとも1951年以前に製作された。
500円コインとの比較で小さなケースに自動巻き機能を詰め込んだモデルです。
非防水の構造なので内部には錆が浮いています。

途中、カシオのソーラー時計が迷い込んできた。
電池交換の依頼でしたが即座にお断り。光を当てると元通りに動き出します。

オメガの機械を堪能している時にソーラー時計の邪魔がはいる。
「ソーラー時計」の機能説明に5分ほどかかるので作業は中断する。
購入店で説明をされていなかったらしくずっと引き出しの中にしまわれていたそうです。
お客さんのお帰り後、見えない「販売店」に向かって「どあほ~!」と一言、言ってみた。

今日も「北山おろし」が厳しい一日になりそうです。
工房の近辺は学生アパートが多い地域です。
「就職したけど辞めた」人が多い。「どこかいいところがありませんかね~?」
この寒空の中で厳しい冬を送っている人が多い。
気分転換の雑談会が始まります。

最近、学生と企業サイドのミスマッチが目立つ。
ワンサイドゲームのような「就職活動」。使い捨て目的の採用が目立ちます。
新卒大学生は実質60%以下の就職率。

報道の数値上と大きな差があるのは「非正規雇用」で水増しされているためだ。
3年で雇い止めになるので就職率の数字は信用できない数値。
統計の嘘が都合の良いようにまかり通る社会です。

めでたく正社員で入社しても3年で50%離職。
若者学生たちは「根性なし」のレッテルを貼り付けられ大気汚染PM2,5の寒空に放り出される。

経営者と学生間のミスマッチが最近目立ちます。

「組織」造りからお互いの乖離があるようです。

「戦後教育」目的の一つ。
経営者が希望する組織は究極、会社の「軍隊組織」造りでしょう。
「全能の神」のような指導者の指示を最短時間で実施する「軍隊型」の企業形態を目指すところが多い。
「会社原理主義」社会が生まれました。「市場」「宗教」「企業」の原理主義。
日本は「会社原理主義」です。会社の命令なら「過労死」もありなのだ。

新入りは理想の組織に短時間で馴染むよう教育されます。

「大学教育」でも企業にあわせて「軍隊型」の組織に適合するような教育が要求されてきた。
「政治」も「私学助成費」に物を言わせて私立大学までも「御用学者」が氾濫する。
「適合大学」は就職率が高く卒業生の離職率も低下するので学生側からも人気の大学に変化するのです。

その結果、「思考停止」状態の社会人が急増しました。
「戦略」「戦術」もトレーニングされていない「団塊の世代」。

このグループが年功序列でトップの役職者に昇進するので、「人災・公害企業」が増て行きます。
大企業発、トンチンカン「戦略」「戦術」の結果、グローバル市場から落ちこぼれていく。

昨年の「カメラ・精密」企業で発覚。「経理操作」不正事件の手口も良い例です。
指南役は「証券会社」OBたちでした。
この「OB」というのが味噌!会社ぐるみの不正の疑いを「なかったこと」にしました。

この事件は「氷山の一角」。
同じパターンの処方で処理され潰れた子会社が大企業に山ほど多いことは報道されない。

「新入社員」は入社後にそのような不正、と無能に出会う。
まだ洗脳以前の「社畜化」されていないタイミングで苦労して入った会社がひどい「お粗末企業」だとわかる。
「がっかり退職」者が多いのが最近の特徴。

メディアは全く社会現象として見殺しされて報道されない。
「年収1000万円以上のジャーナリストに希望も期待も持てない。」のは常識です。
現状にしがみつくほうが楽なのです。

私のようにふらふらとぼうふらのような人生を送ってきた人間。そのうち社会の敵として抹殺される運命なのでしょう。
「就職浪人」「早期離職者」「ポスドク研究者」の皆様は開き直って自活しましょう!
このまま抹殺されて消えてしまうのはもったいない!

「三つ眼の人間たちが住んでいる学校・会社に入ったら、自分ももう一つ眼をつけることです。ただし自分が以前2つ眼を持つ人間だった事を忘れないでください!」

「耳にはまぶたがない!」
視覚的に悲しい事は眼を閉じるとすむ。
耳から入る情報はふさぐ事は出来ないぼで視覚より危険なことを理解しましょう。

今が危ない時代であることを「伊藤計劃」のSF小説で思い出しました。
明日はお休み!ふらふらと街に出かける日なのだ。



















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