結論:二重構造カップでも蓋がない限り高温の飲み物に対して大した保温性を期待できない。
二重構造の保温機能のマグカップの保温がどの程度なのか測定してみた。200gの沸騰したお湯を注いで90度からの温度低下を記録する。外気温は25度前後。下記は1.2.3.の順に連続して実施。
お湯の量は200±2gであった。
使ったのは
1.ロイヤルコペンハーゲンスタイルカップL 300cc 陶器でできている珍しい保温マグ
2.Werner Meister 270cc ガラス製の保温マグ
3.Narumi ルーシーガーデンマグ 370cc(二重底ではない)
4.Thermos 350ml魔法瓶(販売終了品)
左が蓋なし(開放状態)での温度特性。右は蓋をした状態。
蓋といっても蓋の代用になる物を載せた程度である。アルミホイルを上に敷き(蒸気の透過防止)、その上からメラミンスポンジを載せて更に上に多少の重りを乗せる程度。
真空の魔法瓶はさすがの保温性能。緑のナルミのコップは保温性のないタイプだが、保温マグと謳っていても25分後に5度程度の温度の差しかないようである。
高温の飲み物は蒸発による温度低下が顕著であるので蓋を併用することで保温性の向上が期待できる。低温の飲み物も気になるので気が向いたら試験してみよう。