「無駄な文章が多過ぎ~」
【悲報】なろう作家さん、ドラゴンが炎を吐く場面を描写出来ない
「ドラゴンは火を吹いて仲間が死んだので僕は逃げ出したというだけの文章をここまでクドくできるのも一種の才能よね」
醜悪な化物の口が大きく裂ける。
奥にはちらりと闇く、紅く輝く炎が見えた。
その喉から這い出たモノは今までどれだけの悲劇を巻き起こしてきたのか。
口元に歓喜を浮かべ、奴は息を大きく吸い込み、そして死を告げる炎を吐き出した。
死神の腕が仲間たちを抱きしめんと迫る。
運命と言うものがあるのなら、そんなもの捨て去りたい。
しかし現実は残酷だった。
運命から逃れることは叶わず、死の抱擁を受け--彼らは灰と変わった。
――特撮物が好きだった。
昔よく父親に映画館に連れて行ってもらったっけ。
大迫力の大画面に、身体の芯にまで響く重低音。臨場感ある大パノラマにわくわくしていたのが懐かしい。
ビルが立ち並ぶ都市に迫りくる黒くてゴツゴツしたトカゲのような大怪獣――ゴジラは、辺りを焼き尽くすように放射熱線を口から放つ。
眼前に繰り広げられるドラゴンのブレスに、ふと、そんなことを思い出しながら、現実に相まみえたことに感動するよりも先に、僕の足は悲鳴を上げて逃げ出していた。
「紅く輝く炎、喉から這い出たモノ、死を告げる炎、ドラゴンのブレス。
醜悪な化物、奴、ドラゴン。
いちいち別の言い方をしないと死ぬ呪いでもかかってるんですか?」
「この作者の異世界では、悲鳴を上げて逃げ出す足という生物がいるみたいね」
「この作者は、水鉄砲は穴が小さい方がイキオイよく遠くまで飛ぶということを知らないようですね。
ブレスを吐き出すのに大口を開ける必要なんてありません。
射程距離が短くなる、弱点を晒す時間が増えるといいことなしですよ」
「生きている人間が一瞬で灰になるブレスなんて吹かれたら、直撃しなくても近くにいるだけで逃げる間もなく全身火傷で死ぬわ」
【悲報】なろう作家さん、ドラゴンが炎を吐く場面を描写出来ない
「ドラゴンは火を吹いて仲間が死んだので僕は逃げ出したというだけの文章をここまでクドくできるのも一種の才能よね」
醜悪な化物の口が大きく裂ける。
奥にはちらりと闇く、紅く輝く炎が見えた。
その喉から這い出たモノは今までどれだけの悲劇を巻き起こしてきたのか。
口元に歓喜を浮かべ、奴は息を大きく吸い込み、そして死を告げる炎を吐き出した。
死神の腕が仲間たちを抱きしめんと迫る。
運命と言うものがあるのなら、そんなもの捨て去りたい。
しかし現実は残酷だった。
運命から逃れることは叶わず、死の抱擁を受け--彼らは灰と変わった。
――特撮物が好きだった。
昔よく父親に映画館に連れて行ってもらったっけ。
大迫力の大画面に、身体の芯にまで響く重低音。臨場感ある大パノラマにわくわくしていたのが懐かしい。
ビルが立ち並ぶ都市に迫りくる黒くてゴツゴツしたトカゲのような大怪獣――ゴジラは、辺りを焼き尽くすように放射熱線を口から放つ。
眼前に繰り広げられるドラゴンのブレスに、ふと、そんなことを思い出しながら、現実に相まみえたことに感動するよりも先に、僕の足は悲鳴を上げて逃げ出していた。
「紅く輝く炎、喉から這い出たモノ、死を告げる炎、ドラゴンのブレス。
醜悪な化物、奴、ドラゴン。
いちいち別の言い方をしないと死ぬ呪いでもかかってるんですか?」
「この作者の異世界では、悲鳴を上げて逃げ出す足という生物がいるみたいね」
「この作者は、水鉄砲は穴が小さい方がイキオイよく遠くまで飛ぶということを知らないようですね。
ブレスを吐き出すのに大口を開ける必要なんてありません。
射程距離が短くなる、弱点を晒す時間が増えるといいことなしですよ」
「生きている人間が一瞬で灰になるブレスなんて吹かれたら、直撃しなくても近くにいるだけで逃げる間もなく全身火傷で死ぬわ」