いい日旅立ち

日常のふとした気づき、温かいエピソードの紹介に努めます。

「一兵士」を貫いた歌人~宮柊二~

2018-10-15 21:35:06 | 人生
昭和の歌人に宮柊二という人がいる。
北原白秋の弟子である。
彼は、日中戦争に一兵士として
参戦した。
戦争だから、敵は、殺さねばならぬ。
その状況を、ことごとく
短歌にしたのである。
「山西省」という歌集に収録されている。
こういう歌集は、空前絶後である。
だれも、歌わなかった、
これからも、誰も歌わないかもしれない。

実戦の肉弾戦
砲弾戦

彼は、一兵士として
戦った。

何度も、幹部候補生にならないか、

誘われた。
しかし、
彼は断った。

あくまで「一兵士」として
戦うことにこだわったのである。

さいわい、戦死はせず、
軍曹(幹部ではない)となったが、
戦争中、兵役免除となって帰国した。
  


戦後も、歌を詠んだ。

悲惨な体験からにじみでる叙情を見事に
作品から
読み取ることができる。

こういう人を、
ほんとうの
英雄、
というのだろう。




自炊のススメ

2018-10-15 18:02:35 | 食物
自炊をお薦めする。

仲間内で話しているとき、
「1週間5000円で暮らせるか」
という話になった。

ある宗教では、断食が義務とか。
では、飲まず食わずでどのくらい暮らせるか。

わたしは、
「できる」
と言った。
毎日、日の丸ご飯(飯のまん中に梅干しが1つの弁当)
を食えばよい。

貧しさ、粗食にはなれている。
なにしろ、戦争直後の生まれの人間は、
粗食に耐えた。
戦中世代にはかなわないが。

毎日、日の丸弁当、なんて、
へいちゃらなのである。

親に
「おやつをちょうだい」
と言うと、
「水に砂糖入れて飲みなさい」
と言われる。

ごく一部を除き、日本人は、みんなそうだったのである。

さて、自炊を始めた。
気が付いた。

梅干しは、今は高級食材なのである。

世の中は変わったものだ。

しばらく、オリジン弁当や吉野家に頼っていたので、
知らなかった。

世の中のことを知るには、
自炊をするのがよい。

自炊ノススメ。