時々雑録

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INDIANAがトップ記事

2011年05月13日 | Bloomingtonにて
先日、NPRのトップページに「Indiana」という文字を見つけました。インディアナは経済的にも文化的にもたいして目立たない平凡な州なので、こういう全国版のメディアでトップ記事とは珍しい。NY Timesでも記事になってました。

http://www.npr.org/2011/05/11/136194223/ind-gov-daniels-cuts-funds-to-planned-parenthood

読んでみると、インディアナ州が全国のトップを切って、Planned Parenthood Federationという組織への補助金をカットする決定をした、というものでした。この記事でこの団体の存在をはじめて知ったので、誤解があるかもしれませんが、Tech.insightというサイトの記事によれば「貧困などのため健康保険が受けられない人などを対象に、全米800箇所以上に設けられた拠点で、人工妊娠中絶やバースコントロールピルの処方、性病検査、がん検診や乳房スクリーニングなどを行っている」のだそうです。

NPRによれば、この施策の狙いの一つは、中絶に対する制限を強めたことをアピールすることらしいです。州知事のMitch Daniels氏は共和党の大統領予備選出馬を考慮中で、保守層に対する印象をよくしたい意図があるのだろう、とのこと。生命尊重(Pro-lifeというらしい)の立場の強化を、全米中でもいち早く打ち出した州だと。

この団体の活動は中絶だけでなく多岐にわたるし、大事なことに思えます。中絶を制限するのなら、そういう状況を生む背景にも目を向け、対策が打たれるべきだと思うのですが、ただ女性への援助だけ打ち切るようなことになるのだとしたら、適切さを欠くのでは。こういう施策が、大統領選挙へ向けての点数稼ぎになるとは、時代に逆行した話に聞こえます。日本では報道されてないようです。まあ、関係ないかもしれないけど、関心持ってもらいたい気もします。

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