W杯はトーナメント戦から、という考え方があるそうです。日本がここに残れているというのは幸せなことなのでしょう。全部見られるわけじゃないのですが、少しずつ感想。
■ 韓国 vs ウルグアイ
同点に追いつく粘りはさすが韓国。いつもながら、「負けるならこう散りたい」という戦い方をする。残念ながらまだ日本はその域には達してないのでは。
■ USA vs ガーナ
ガーナ、上手いし洗練もあるけど、見た範囲ではボックス内に殺到する迫力がない。ベスト8くらいで終わりでは。一方、USAは盛り上がったのだろうか。いつもと同様、最後まで頑張る、好感の持てる代表でしたが、ベスト16程度では注目してもらえないか。
■ ドイツ vs イングランド
ランパードのゴールが認められていたら2点ビハインドを追いついた勢いが生じたろうし、後半、前がかりになってカウンターを受ける羽目にならなかったかもしれない。力はドイツが上だったと思うけど、だからといって、その通りドイツが勝っていた、かどうかは分からない。ここまで大きな違いを生む誤審を「これもサッカー」と言うのか? 少なくとも、私は楽しみを台無しにされました。判定が訂正され、得点が認められてゲームが進む方法を考えてほしいものです。
ただ、「今大会、GKの勝負に占めるウェイトは大きい」という予想にばっちり当てはまる試合でもありました。ルーニーもなんと無得点で大会を去る。NikeのCMのように、落ちぶれて数年後モービルホームに住むことになる...ワケはないけど、今回のイングランドも、どう考えても優勝に届くチームではなかった。読書録に取り上げた『Soccernomics』の「イングランド代表は過大評価されている」は今回も証明された、と思います。
■ アルゼンチン vs メキシコ
見られませんでした。テベスのオフサイドは、直後にスタジアムでばっちり再生されちゃったとか。現代の映像技術の威力はもうみんな知っちゃってるわけで、いまさら「再生するな」ってワケにも行かない、サッカーのほうが変わるしかないのでしょう。ただ、あれほど多くの角度から同時に映像を記録できるのは大きな大会だけなワケで、そういうところだけビデオ判定導入ってわけには行かないのでしょう。審判5人制ってのが検討課題になるのでしょうか。これも、先端まで浸透させるには、たいへんな人的資源開発が必要、簡単じゃないですね。
イグアインは大舞台でも点を取れるところを見せてるけど、この先、正念場でどうか。さて、また準々決勝でドイツと当たる。前大会のベストチームだと個人的には思うアルゼンチン、自国開催の有利さもあってかドイツにPK戦で敗退したのがとても残念でした。ぜひ、雪辱を果たしてほしい。
■ オランダ vs スロベニア
オランダ、攻撃に工夫や意外性なく、スピード感もなし。パワーで押し切ったけど、内容的にはちっともよくなってない。優勝に予想したけど、残念ながらそれに値するとは思えませんでした。
■ ブラジル vs チリ
偉大なブラジルを見てしまいました。個々人の技術が本当に高い。フィジカルも強い。足も速い。攻撃が跳ね返されても、高さというオプションがある。隙が見つからない。やっぱり、ブラジル対アルゼンチンで決勝、というのが順当なんでしょう。ところで、結局エラーノはベンチにも戻ってきてない。コートジボワールをチンチンにやっつけた代償は大きかったなと。
■ 日本 vs パラグアイ
実は、PK戦まで行くといいなと思っていました。できるだけたくさんの選手に経験してほしかったので4人で終わりは残念。グループリーグの試合よりホンのちょっとずつだけ、選手の出足が鈍かったように感じました。そのためか、局所戦で競り負けることが目立ち、もう一歩攻め手が続かなかった。想像ですが、グループリーグに合わせたピーキング、違う戦術の元で選んだ23人の中から、新戦術にあわせた布陣をひねり出したせいで選手選択の幅が狭く、スタメン11人の疲労の蓄積が進んだこと、あたりが理由かと。PK戦は、駒野が悪いんでも、選んだ監督が悪いんでもなく、パラグアイより、日本のほうが、チーム全体としてほんのちょっとだけ、キック精度が落ちる、それだけだと。駒野が失敗したのは、その若干高い失敗の確率が、たまたま彼に回ってきただけと認識してます。ともあれ、そういう要素も含めて、日本はここまでが精一杯だったのでしょう。選手は本当によくやったと思います。
■ スペイン vs ポルトガル
起きられたので後半だけを見ました。トーレスがまだ本調子じゃないけど、それでも試合で使って調子を上げさせたいのでしょう。優勝まで届くとしたらやっぱり彼が不可欠でしょうから。見た範囲ではスペインが内容で圧倒。最小点差だったけどポルトガルに勝ちの目は見えなかった。ロナルドは結局1得点で終戦。これは予想どおり。ちょっと疲れ気味にも見えたけど、そもそも、どうもポルトガルは彼が点を取るチームではないらしいから。それにしても、このチームは敗退するとき必ずといっていいほど退場者を出す。ポルトガルリーグの荒さが原因、と聞いたことがあるけど、この癖、治したほうがいいと思う。
--------------
さてこれで、ベスト8にまだ南米が4チーム。ベスト4全部南米になる可能性もあるわけだけど、そうならないような気がする(スペインが勝つと思うから)。この時点で、驚くことに勝ちあがったチームは予想(希望)とほとんどドンピシャ。いよいよ佳境、ますます楽しくなってきました。写真は日本へ帰る途中、ミネアポリスでの乗り継ぎ時に空港で入ったレストラン。グループリーグ最終戦、同時開催の2試合をそれぞれ流してます。
■ 韓国 vs ウルグアイ
同点に追いつく粘りはさすが韓国。いつもながら、「負けるならこう散りたい」という戦い方をする。残念ながらまだ日本はその域には達してないのでは。
■ USA vs ガーナ
ガーナ、上手いし洗練もあるけど、見た範囲ではボックス内に殺到する迫力がない。ベスト8くらいで終わりでは。一方、USAは盛り上がったのだろうか。いつもと同様、最後まで頑張る、好感の持てる代表でしたが、ベスト16程度では注目してもらえないか。
■ ドイツ vs イングランド
ランパードのゴールが認められていたら2点ビハインドを追いついた勢いが生じたろうし、後半、前がかりになってカウンターを受ける羽目にならなかったかもしれない。力はドイツが上だったと思うけど、だからといって、その通りドイツが勝っていた、かどうかは分からない。ここまで大きな違いを生む誤審を「これもサッカー」と言うのか? 少なくとも、私は楽しみを台無しにされました。判定が訂正され、得点が認められてゲームが進む方法を考えてほしいものです。
ただ、「今大会、GKの勝負に占めるウェイトは大きい」という予想にばっちり当てはまる試合でもありました。ルーニーもなんと無得点で大会を去る。NikeのCMのように、落ちぶれて数年後モービルホームに住むことになる...ワケはないけど、今回のイングランドも、どう考えても優勝に届くチームではなかった。読書録に取り上げた『Soccernomics』の「イングランド代表は過大評価されている」は今回も証明された、と思います。
■ アルゼンチン vs メキシコ
見られませんでした。テベスのオフサイドは、直後にスタジアムでばっちり再生されちゃったとか。現代の映像技術の威力はもうみんな知っちゃってるわけで、いまさら「再生するな」ってワケにも行かない、サッカーのほうが変わるしかないのでしょう。ただ、あれほど多くの角度から同時に映像を記録できるのは大きな大会だけなワケで、そういうところだけビデオ判定導入ってわけには行かないのでしょう。審判5人制ってのが検討課題になるのでしょうか。これも、先端まで浸透させるには、たいへんな人的資源開発が必要、簡単じゃないですね。
イグアインは大舞台でも点を取れるところを見せてるけど、この先、正念場でどうか。さて、また準々決勝でドイツと当たる。前大会のベストチームだと個人的には思うアルゼンチン、自国開催の有利さもあってかドイツにPK戦で敗退したのがとても残念でした。ぜひ、雪辱を果たしてほしい。
■ オランダ vs スロベニア
オランダ、攻撃に工夫や意外性なく、スピード感もなし。パワーで押し切ったけど、内容的にはちっともよくなってない。優勝に予想したけど、残念ながらそれに値するとは思えませんでした。
■ ブラジル vs チリ
偉大なブラジルを見てしまいました。個々人の技術が本当に高い。フィジカルも強い。足も速い。攻撃が跳ね返されても、高さというオプションがある。隙が見つからない。やっぱり、ブラジル対アルゼンチンで決勝、というのが順当なんでしょう。ところで、結局エラーノはベンチにも戻ってきてない。コートジボワールをチンチンにやっつけた代償は大きかったなと。
■ 日本 vs パラグアイ
実は、PK戦まで行くといいなと思っていました。できるだけたくさんの選手に経験してほしかったので4人で終わりは残念。グループリーグの試合よりホンのちょっとずつだけ、選手の出足が鈍かったように感じました。そのためか、局所戦で競り負けることが目立ち、もう一歩攻め手が続かなかった。想像ですが、グループリーグに合わせたピーキング、違う戦術の元で選んだ23人の中から、新戦術にあわせた布陣をひねり出したせいで選手選択の幅が狭く、スタメン11人の疲労の蓄積が進んだこと、あたりが理由かと。PK戦は、駒野が悪いんでも、選んだ監督が悪いんでもなく、パラグアイより、日本のほうが、チーム全体としてほんのちょっとだけ、キック精度が落ちる、それだけだと。駒野が失敗したのは、その若干高い失敗の確率が、たまたま彼に回ってきただけと認識してます。ともあれ、そういう要素も含めて、日本はここまでが精一杯だったのでしょう。選手は本当によくやったと思います。
■ スペイン vs ポルトガル
起きられたので後半だけを見ました。トーレスがまだ本調子じゃないけど、それでも試合で使って調子を上げさせたいのでしょう。優勝まで届くとしたらやっぱり彼が不可欠でしょうから。見た範囲ではスペインが内容で圧倒。最小点差だったけどポルトガルに勝ちの目は見えなかった。ロナルドは結局1得点で終戦。これは予想どおり。ちょっと疲れ気味にも見えたけど、そもそも、どうもポルトガルは彼が点を取るチームではないらしいから。それにしても、このチームは敗退するとき必ずといっていいほど退場者を出す。ポルトガルリーグの荒さが原因、と聞いたことがあるけど、この癖、治したほうがいいと思う。
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さてこれで、ベスト8にまだ南米が4チーム。ベスト4全部南米になる可能性もあるわけだけど、そうならないような気がする(スペインが勝つと思うから)。この時点で、驚くことに勝ちあがったチームは予想(希望)とほとんどドンピシャ。いよいよ佳境、ますます楽しくなってきました。写真は日本へ帰る途中、ミネアポリスでの乗り継ぎ時に空港で入ったレストラン。グループリーグ最終戦、同時開催の2試合をそれぞれ流してます。