時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

プリペイド携帯

2008年03月12日 | Bloomingtonにて
先月、携帯電話を解約。で、今日その代わりにプリペイド携帯を購入。会社は以前と同じat&tですが、料金はこれまでの月$40に対して、使った分だけ支払うというもの。ただし、たとえば$25先払した場合、それは3ヶ月有効で、同じ電話番号を使い続けるためにはその期間を過ぎないうちにまた金額を足さなければならない。だから最低でもひと月$8ちょっと使う計算になる。でも、どうせほとんど電話なんか使わないんだから、ほぼその最低料金でいけると予想。これならランニングコストはずっと割安。

写真が買った機種。小さい(ボールペンと比較)。日本の半分くらいの重さしかないのでは。でも、それより驚いたのが、買うときにSSN(Social Security Number)を聞かれなかったこと。何をするにも必ず聞かれるので逆に不安になって、担当のにいちゃんに聞いてみると「ふつうの月払いの携帯と違って、『契約』ではないので不要なんです」だそう。確かにむこうからすれば、こちらは電話機と$25分の使用権を買って行っただけで、その後さらに使い続ける契約はしてない。だから使用料取り立てるための本人の認証は必要はない。こっちが出向いて「さらに使う」と申告しない限り、これでオサラバでもおかしくない。

でも、これってまさに、<どうして日本ではプリペイド携帯が販売できなくなったか>という理由そのものでは? 「SSNを手に入れれば他人に成り済ませる」というくらい、その人のアイデンティティ認証に重要なものなので、それを与えずに済むとなると、悪いことしちゃうためには便利かも。この国では問題にならんのだろうか。

Spring Break

2008年03月09日 | Bloomingtonにて
一週間のSpring Breakスタート。宿題、一本論文を仕上げる、発表の準備とやることは多いですが、一息つけるのは間違いない。昨日はずっと宿題のためプログラムを書いていましたが、今日は久しぶりにゴロゴロ、だらだら。この一週間、親戚のいるSan Franciscoへ行く、なんて人もいたけど、話をした大学院生はたいてい「どこへも行かない」という答え。学会に出る、という人も少々。

昨日朝からずーっと雪で、夜中も降り続いたので、めずらしくけっこうな積雪。10センチ程度だったでしょうか。それでも昼前から天気がよくなって気温は相変わらず零下ながらかなり融けだしました。夕方アパートのすぐ裏のクロカンコースに出てみましたが、ウサギと見られる足跡もちらほら。ただ、それより目立ったのはスキー板の跡。どうやらスキーを持ち出してクロカンに興じた人がいたらしい、けっこうな起伏があるコースなので、気持ちは分かる。

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夜、名古屋国際女子マラソンの速報をインターネットでチェック。Bloomingtonはアメリカ東海岸時間なので、スタートは前日8日の午後10:15。

ラップタイムを見た限り、低調なレースに終わった印象。たぶん有力選手の誰にもコンディションに自信がある人がいなかったんでしょう。だから前半けん制しすぎ、仕掛けも遅く、おかげで初マラソンの伏兵にチャンスが来てしまった、と見ます。これで五輪代表の選考レース全部が終わったわけですが、前回、1位と5位というすばらしい成績で、今回の選考レースでもしっかり結果を出した2選手(野口、土佐)以外、これといった選手が台頭しなかった、という感想です。

高橋さんについてもちょっと。彼女のピークはもう10年前、駅伝でもマラソンでも勝ちまくっていた1998年ごろで、その後の競技力は頭打ちだと見ます。それでもシドニーで勝っちゃうのはすごいですが、その後の負担にもなったかも。そこからは上を目指しては故障、という繰り返しで歳月を重ね(陸上選手に共通の課題でしょう)、あとはトップレベルから「どう降りていくか」という状況だと見てました。とはいえ、スローペースなのにあっさり離されるほどとは意外。それでもまだ応援してくれる人がいっぱいいて、プロとして競技生活を続ける望みもあるらしい、幸せな人だなあ、と思います。

Happy Birthday

2008年03月06日 | Indiana大学
今日水曜日はDiane Kewley-Port先生の授業。半分くらい終わったところで、「今日はちょっとここで休憩をとります。」何かと思ったら、「というのは、今日は私の誕生日なんです」。そこで、お孫さんが作ったチョコケーキ(といっても一番上が7歳だそうで、手伝った、ということ)をくれました。

今日は65回目の誕生日、あと一年で引退すると決めたとのこと。宿題がんがん出して学生を鍛える、でも面倒見もとてもいい、スーパー働き者なDiane先生なので、もうそろそろゆっくりしたい気持ちは分かる。といっても、最近また研究費を取ったばかりなので、研究は続けるんでしょう。

教わっているのはDigital Signal Processing。内容は音声信号処理の数学的基礎と、MATLABを使った信号処理のためのプログラミング。音声分析、合成に強くなりたいので、この授業は前から受講したかったのですが、教えるのは今学期で終わり。最後の学生になれて幸いでした。ということで、院生5人といっしょにお祝い。

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ちょっと余裕があったのでUEFA Champion's Leagueを後半だけ観戦。カードはチェルシーとオリンピアコス。予想通り、結果も内容も一方的。なぜこの試合? 視聴者の人気を重視した結果なんだろうけど、今節放送した3試合もすべてイングランドのチーム。もーイングランドのチームさっさと負けてくれないかな、とすら思えてくる。今のところ全部勝ちぬけてるんだよね。げっそり。カードの面白さで選ぼうよ、ESPN(自分なら絶対ローマvsマドリー)。

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夜7時過ぎ、突然外でサイレンが。これは竜巻警報のはず。Ninaばあちゃんも電話してきて「竜巻警報だから安全な場所に隠れて。あと15分で来るから」と言ってくれたけど、そんな兆候全然なし。あとで尋ねてきた人の話で分かったのですが、今日は警報のテストがあると周知されていたのだそう。

ポカポカ陽気

2008年03月03日 | Bloomingtonにて
ついに寒さが緩み、今日は突然ポカポカ陽気になりました。ここまで最高気温が零下とかせいぜい+1℃とかいう状況だったのが、突然22℃。相変わらず変化が極端。昼2時台にランニングに行きましたがさすがに暑く、とてもウィンドブレーカを来ていられず、脱いでTシャツ姿に。さらに暑がりのアメリカ人はもう一段上を行って、すぐ上半身裸になる(今日も見かけました)。

Tシャツになってみてハタと気づいたのが、写真のものを着ていること。書いてあるのは、

Homophobia... That's so gay!
National Coming Out Day
October 11, 2007

つまり、ホモセクシュアル、バイセクシュアル等の人たちが自分たちの立場を主張する日を記念したもの。去年このComing Out Dayの前日、学生会館を歩いてると、知り合い(ゲイらしい)が私を見かけて、「よかったら持って行って明日着てよ」と言う。それでは、と着てみましたが、眉をひそめて私の意図をただしたのは一人くらいのもので、とくに強い嫌悪感を向けられることはなかったのを覚えてます。「Bloomingtonの外に出ると違うかも」とも言われましたが。

その後、Tシャツのストックに加えて着ていたのですが、久しぶりにTシャツ姿になった今日、たまたま着ていたのがこれ。気づいたときは遅く、やはりランニング中の男の子にすれ違いざまに、手で挨拶をされ素敵な笑顔を向けられました。「同士」と思ったのかもしれません。。。 ともあれ、うららかな日でした。

Maple Syrup Festival

2008年03月02日 | 
以前からお付き合いのあるマイヤーさん一家に誘ってもらい、Maple Syrup Festivalに行ってきました。前から行きたかったのだそうですが、天気やら予定やらがうまく行かず彼らも初めて。Googleで検索してみたところアメリカ各地で行われているようです。われわれはBloomingtonから車で2時間ばかり南に下ったところにあるLeane and Michael's Sugarbushという農家が主催するFestivalに。Websiteもあります。

http://www.lmsugarbush.com/

理解した限りでは、ふだんメープルシロップを作って売っている農家が一年に一度(ここは先週と今週)さまざまな催しを行って客を集めようというもの。やってたイベントは、

メープルシロップ採取の現場を見る森の中ツアー
音楽演奏(アメリカのカントリー)
アメリカ原住民の暮らしの紹介
トマホーク投げ(斧を投げて的に当てる)
ロバの引くカートに乗る

などなどかなり素朴な、アメリカの一昔前の暮らしぶりに触れるというかんじのもの。今日はそこで撮ってきた写真をいくつか載せたいと思います。写真は食事のできる建物の中にあるシロップを煮詰める装置。だから白いのは煙ではなく蒸気です。食事の順番待ちをしている客に煮詰めている途中のシロップを使った紅茶をサービスしてます。



昔のシロップ製法

2008年03月02日 | 
写真はかつてのシロップの作り方のデモ。書いてある説明によると、原住民は鉄の使用を知らず、鍋で煮つめるということをしなかった。そこでとった方法は、焚き火をしてうんと熱くしておいた石を木を掘ったところに入れておいた樹液に入れて徐々に水分を蒸発させていく、というもの。

原住民の食

2008年03月02日 | 
この写真も、ネイティブアメリカン関連のデモ。彼らの住居と食事。主食のトウモロコシのさまざまな利用法と、メープルシロップを使ったキャンディーやケーキを紹介していました。デモを担当している女性が質問に答えていた内容によると、彼らは食物の保存に塩を使うことはなく、なんでも燻製にしていたとのこと。

丸太切り

2008年03月02日 | 
人気で長い列ができていた催しがこれ。丸太を2人用ののこぎりで切る。TVでスピードを競うコンテストを見たことがありました。とくにお子さんなんかはなかなかうまく行かない。難しいのかと思ったら、やってみると意外と簡単。ちなみにこれらの催しはみんな無料。食事とショップの売り上げで儲けるんでしょう。

切った丸太は

2008年03月02日 | 
丸く切った丸太をどうするかというと、近くのお兄ちゃんのところへ持っていくと、後ろに見える焚き火の中で熱くしておいた焼きごてを使って、メープルリーフの型の焼印を押してくれる。私もマイヤーさんもやってもらって持って帰ってきました。

先週天気が悪かったこともあり、今日は大入りで、車200台くらいはいたと思います。だから、列に入って待っている時間がけっこう長く、現地には3時間ほど滞在しましたが、制覇していないイベントがいっぱい。メープル樹液採取のデモは、ほんのちょっとだけのぞき見。ちなみに客はほぼ全員白人系。アフリカ系もいないし、中南米系もほとんどいない、アジア系は私以外一人もいなかったと思います。マイヤーさん一家の趣味のおかげで、面白い体験ができました。