時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

なんでやねん!

2012年04月30日 | ことば
最近、娘がとくに脈絡なく(ときに適切な脈絡で)

「なんでやねん!」

と言います。幼稚園でも乱発しているらしく、先日は同じ「うさぎ組」のおかあさんから、「お笑いが好きなんですか?」ときかれる始末。NHK Eテレの子供番組系以外、ほとんどテレビを見ないので、いったいどこから(じいちゃんと一緒に「水戸黄門」再放送(娘曰く「もんどころ」)は見るが...)。

と、思っていたら出所が判明。お隣の、5歳になるおねえちゃん、「ことちゃん」でした。娘は彼女が大好き。幼稚園が違うので、毎日ではないけれど、お互いに見つければ必ず遊びます。彼女がこの「なんでやねん」を含め、えせ関西弁を連発しているのを確認。さらにその後判明したところでは、ことちゃんの5歳上のおにいちゃんが読むマンガだか何かが関西芸人コトバ満載らしい。大元は彼でした。もちろん二人とも、ふだんはかなりベタの東濃方言。

娘は、何か告げられたとき、(驚くような内容じゃなくても)「え゛~!」と大げさに反応するなど、ことちゃんの話し方を(たぶんその他諸々も)かなり吸収しているもよう。親よりも、仲間内の言葉の影響 Peer group influence のほうが大きい、とは社会言語学でよく言われることですが、ここまであからさまだと、わかりやすい。

写真は、「なんでやねん」でGoogle画像検索したら出てきたものです。

新しい生活パターン

2012年04月15日 | 日本のくらし
4月になり、先週から娘が幼稚園に行きだしました。さらに嫁さんが週5日働き出したので、仕事が少ない(トホホ...)私が家でより家事を担当することになりました。米国ではずっと二人にサポートしてもらっていましたが、今度は私がサポートに回る番。とはいえ、木曜日には言語類型論の授業を担当することになったので、その準備や研究をする時間も確保せねばなりませんが、同居の父母も帰宅後の娘の面倒をみてくれます。

朝の登園が8時30分。6時にみんなで起きて、朝食や身支度。娘は嫁さんが幼稚園へ連れて行き、居残る私は後片付け。帰りは私が迎えに。幼稚園を出てすぐに公園があるので、娘はすぐにかばんをおろしてダッシュ。花を摘んで、シーソーで遊んで、猫を見つけてなでなでして...と、大人が歩けば10分の道を、30分以上かけて帰ります。「下園する子を迎えに行く」とはたんに安全に連れて帰る、ということではないのだ、と初めて知りました。

さらに、わが家は、幼稚園の「交通安全委員会」の一員になったそうで、娘の所属する「うさぎ組」の見張り当番の配置を決めたり、陣頭指揮に立ったり、ということをするようです。さっそく先日、幼稚園で一時間半ほどの会議があり、午前中がまるまるつぶれました。子供が幼稚園に行くと子供だけでなくて、親もかなり忙しくなる。。。 知りませんでした。

その際ちらっと教室内をのぞくと、椅子の上に立ち上がってなにやらしゃべっている女の子たちがいて、早くも「女王」として君臨か、と。娘もそこに混じっているか、と思うとさにあらず、そこからは遠く離れた床に座って一人で絵本を見ていました。いまのところ、マイペースで淡々とすごしているようです(このあたりは父親似)。たずねると、「楽しいよ」と言いますが、本当のところはどうなのか、さっぱり分かりません。こんなふうに、これからますます、われわれ親の知らない世界が広がっていくのでしょう。

嫁さんが事務職員として働き出したのは、お隣の土岐市にある「核融合科学研究所」というところ。話を聞いた人がみんな、「核」という言葉にぎょっとして、「大丈夫なの?」と言うのですが、「核分裂」と「核融合」はぜんぜん違うそうで、原発との直接的な関係はないらしい。所属はそこのビジターセンターで、国内外の客員研究員の宿舎のアレンジと連絡の担当。楽しい職場のようで、英語を使う場面も出てくるとのこと。大好きなお母さんが夕方まで帰らないので、娘にとっては幼稚園と併せて二重の試練ですが、みんなで協力して、この新しい生活パターンを軌道に乗せていきたいものです。

『家族なのに』 読書録(?)

2012年04月01日 | 読書録
この本は、去年伊吹島に行ったときいただいたもの。今日、娘が引っ張り出してきて、昼寝の前に読みました。効き目ありすぎ... 娘は途中でしくしく泣き出してしまいました。

もともと、Web上で公開されたものらしく、フラッシュ版が見られます。

読むのを止めるか、とききましたが、読むというので継続、もう一度突っ伏して泣いてしまいましたが、最後まで読みました。最後も涙。うちの娘は悲しい話に敏感でよく泣くので予想はできたのですが、あまりに強い反応。すばらしい読書体験なのか、刺激が強すぎるのか...... でも、この本はずっととっておこうと思います。

とはいえこのあいだ、二階の部屋に入り込んできたハエを捕らえて小さな筒に入れ、そのまま二日閉じ込めて餓死させ、開けてみて、「死んじゃった...」と驚いてたのもコイツです。

------------

先日ランニングでいままで行ったことのないところへ足を伸ばしたら、家の前のガレージに段ボール箱やら、毛布やらがいっぱいに置かれた家がありました。その近辺には、猫が何匹もの猫がうろうろ。たぶん住人が、猫をどんどん呼び寄せて庭に住みつかせる、という人なのでしょう。あのダンボールからすると、相当の数、しかも、きっと増殖しまくり。すぐ隣にも同じサイズの家が並んでいて、住人が庭の手入れをしていましたが、たぶん、迷惑してることでしょう。

捨てる人がいれば、みんな手元において増やしまくる人もいる。私のようなものに何か言えた話じゃありませんが、なかなかバランスよくいかないものです。