時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

日本から持ち帰ったもの

2007年07月29日 | 旅行記
アメリカに帰ってきました。日本滞在は予想外の出来事も多く、仕事の進みも予定とは程遠いものでしたが、振り返ると全体としてはだいたいやりたいことがやれたように思います。前にも書いたとおり歯の治療が一番の進展。先輩や研究仲間に会って情報交換などしてもらえたのも幸いでした。メガネの度の調整ができなかったこと、図書館に一度もいけなかった(文献収集ができなかった)ことが残念。

その他やったのは、下着・靴下などの購入。アメリカのものは大きすぎるし、安いものは質が悪い。日本で売っているものの方が、安くても品質管理がしっかりしていて長持ち。この状況今後もキープして欲しいものです。

それからこちらの銀行口座への送金。一時的な円高状況が上手く利用できて、かなりごっそり送りました。送金手数料はかかりますが、こっちの金利の方がかなり高いのでちょっとすれば取り返せるし、こちらでドルで持っていた方が便利なことが多いので。ただ、個人の送金としては異例の高額だったらしく、郵便局の国際送金課から送金目的の問い合わせが来ました。テロ資金など不正な目的の資金提供を警戒した?

さらにもう一つとても重要なものを買ってきました。それは扇風機。こちらでずっと探したのですが適切なものが見つかりませんでした。理由はおそらく、アメリカの住まいに「風を通して涼をとる」という考えが全くないから。「暑ければ冷房入れりゃいいじゃん」。だからどこもかしこも冷えすぎて体に悪いし、加減して使っても電気代は驚く額になる。

軽量で、タイマーなどの機能も十分なものが3,000円台で見つかり、帰りの飛行機でも預け入れ荷物の一つとして持ってこられました。ここBloomingtonは真夏でも夜はたいてい20℃以下まで下がるので、空気が流れれば十分涼しい。これでたぶんこの夏は一度も冷房を使わないと思います。

日本でも梅雨時などにこのテを使う人は多いと思いますが、扇風機は洗濯物の乾燥にも使える。昨日は珍しく午後から夜までずっと雨降りだったのですが、室内で風を当てておいたらばっちり乾燥。

このパターンがとくに威力を発揮するのは冬。このあたりの家にかんする限り、「風による涼」を考えていないだけでなく、「陽を導き入れることによる暖」も考慮に入れていないので、大きな窓が北向きだったりする(ウチも)。多くの部屋のベランダが北向きで、陽を当てて干すことが難しい。冬はもちろん零下だから洗濯物凍るし。

(もちろん、夏と同様「寒けりゃ暖房入れりゃいいじゃん」。洗濯物も「乾燥機にかけて乾かすんだから問題ないじゃん」ということでしょう。自然を利用するという考えはなく、問題は人為的な技術で解決すればいい、ってなカンジ。)

でも、この冬からは室内で扇風機乾燥が可能に。多少の加湿にもなるかも。昨冬はコタツを持ってきました(納豆作りにも利用)が、これに続き、光熱費節約に大貢献してくれるでしょう。「ないものねだりはせず、現地で手に入るものを利用して暮らそう」と思ってやってきたのですが、その考えは改めました。日本の暮らし方はやっぱりいいところが多いと思うし、性にも合います。事に依っては「郷に入れど郷に従わず」もアリだと思ってます。

日本に帰る最大の理由

2007年07月06日 | 
日本に帰って一週間たちました。今日、今回の最大の案件が解決。今回はこの問題を何とかするために帰ってきた、と言っても過言ではありません。

それは年金問題、などではなく、歯医者。左上の奥歯がボロボロになっていて、たまにズキズキ痛むし、「ヤバイなあ、なんとかしなきゃ」と思っていました。アメリカの歯医者は技術は低いし、高いし、しかもBloomingtonにまともな歯医者はないので、みんなIndianapolisまで行く、とのこと。自動車も金もない私としては、日本に帰るときがまたとないチャンスだと、だましだましここまで持たせてきたのです。

若い歯科医さん、X線写真をチェックするとすぐ「親知らずですね。もう抜くしかありません」と説明、即抜歯。もう歯の根しか残っていない状態だったので引っこ抜くための手がかりがなく、30分以上かけての大捕り物。幸いそのあと代わりの歯を作るだのなんだのはナシ。今は傷口が傷みますが、それはしょうがない。日本にはあと3週間しかいませんが、これだけは終えてアメリカに帰れるようです。アメリカで高額の治療をせざる得なくなった知り合いと比べれば、タイミング的にも間に合い、手間もこの程度ですんだ私はラッキーな方。留学前に歯だけは治療しておけ、とよく言われますが、本当ですね。

今日は皮膚科にも行きました。首の後ろにもう10年来あるコブ、取ってもらおうかと思ったのですが。診てくれた町医者さんは「これだけ大きいと、総合病院で手術です。どこも混んでいて、あと3週間では予約→手術→抜糸まで完了しないので、この滞在中には無理ですね」。でも、「まあ95%以上良性ですから、3年後、プログラムが終わってからでもいいんじゃないですか」とのこと。

処置できた箇所もできなかった箇所もありますが、ともかく全部クリアになって、大満足。ちなみに以前に書いたかどうか忘れましたが、2005年留学前に人間ドックに入り、内臓疾患などはチェック済みです。これであと3年、身体の心配はせずにガンガン仕事できそうな気がします