時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

日本へ行くなら・・・

2010年04月21日 | Bloomingtonにて
この夏も日本へ一時帰ることにしました。そのころ娘は1歳9ヶ月なので、まだ飛行機の席を取らずに、ヒザ上に乗せられますが、さすがに12時間それでは親が辛いので(ケンカの原因になるとか)、席を取りました。

最近、オムツかぶれがひどいので、今日は小児科医へ。診察後「日本に行くんですけど何か注意すべきことは?」とうかがうと、「日本脳炎に注意しなさい、予防接種をしてあげますよ」。日本のどこへ行くか、によって打つ必要度が変わるそう。母国に帰るのに、そこの伝染病に気をつけろ、といわれるのはなんだか不思議。娘はアメリカ生まれ・育ちなんだし、当然のアドバイスなのでしょうが。

小児科医にはおそらく、われわれが虐待やら、育児放棄やらをしている兆候がないかチェックする(社会に対する)義務もある。アメリカは虐待等にはとくにうるさく、家庭内暴力が発覚したある夫婦は、即刻(48時間以内に)国外退去を命じられたとか。われわれも育児に失敗すれば最悪、娘をこの国に残して日本へ強制送還なんてことになるのだろうと。

そんなことやら、娘が州から受ける医療費無償などのさまざまなサービスを思うと、ときどき、自分たちはアメリカ社会の援助を受け、監視も受けつつ、間違いなく育てる責任を負って、あるアメリカ人の女の子を預かっているだけ、という気になることがあります。まあ、どこの社会にいても子育てにはそういう面があるものでしょうけど。

最近、すっかり育児日記。娘はいよいよ「いや!」を連発する段階に入ったもよう。公民館でアメリカ人の子が使う「No!」を、親にも(親にこそ)使いたおす。赤ちゃんを見ると「bibi(=baby)」だし、プチバイリンガルというより、たんに日本語英語ごっちゃになっているようす。

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写真は、去年一人で日本に帰ったときの、シカゴ空港の国際ターミナル内。「時間がありますか?」という翻訳は、まあ、いいんだけど、行がえの場所がヘン。

Census 2010

2010年04月06日 | Bloomingtonにて
写真のとおり、アメリカの国勢調査が郵送されてきました。先日やっと時間が取れて、書いてみました。なんと単純、その世帯に住むひと全員の、名前、続柄、性別、生年月日、人種、それだけ。職業とか、使用言語とか、宗教とか、せっかく税金使うんだから、ついでにもうちょっと細かく調べればいいのに。

我々のような一時滞在の外国人も答えていいのかと迷ってたら、ニョーボの英語の先生が「みんな書くんですよ」と教えてくれました。項目が少ないわりに細かかったのは人種。とくに「Hispanic」は出身国も含めて詳細。アジア人もひと括りじゃなくて、「Japanese」という選択肢もある。逆に国籍を書く欄はなし。

もう一つ面白かったのが、「とにかく4月1日の時点でそこにすんでいる人だけを書きなさい。従軍、大学寮、牢獄なんかでいない家族は書かないこと。逆に、家族じゃなくても、そのときそこに住んでるなら、書きなさい」という指示。たしかに、ありそう。

父の正体

2010年04月05日 | 
一昨日の夜から、ニョーボが手が何かでかぶれたようで、ひどくかゆがっていました。今日はもう良くなったようですが、昨日もかなりかゆかったようで、娘におやつをやりながら、冷やしたり、我慢できずに掻いたり。

それでもだめで、私に「叩いて」とリクエスト。最初はなでたりしてたのですが、どうしてもかゆいから、ということなので、意を決して思い切りピシッ!! と大きな音を立てて。

すると娘はおやつを食べるのをやめて私を凝視。「びっくりしたの、ごめんね~」とニョーボがなだめても固まったまま。そして10秒ほど後、顔がメソメソと歪んだと思ったら、大泣き。しかも私のほうを指差して! 慌てて二人してなぐさめましたが、しばらくしゃくりあげてました。

叩かせたニョーボは反省、私は大凹み。その後はいつもの通りニコニコしているので、まあ心配要らないのだとは思うけど。「お母さんがいじめられてる!」と思ったのか、はたまた、「お父さんは本当は恐ろしいやつだったんだ!!」とでも?

あの歳(1歳半)の子にあんな感受性がもうあるんだったら、両親が不仲だったり、険悪だったりしたら、ばっちり伝わっちゃうんだろうね、と後でニョーボ。自分を振り返っても、親の態度に愕然としたり、嫌悪を覚えたり、ということはいくらでもあったので、娘にも「父の正体」が知れてしまう日がいずれは来るのでしょうが、もう彼女には、何らかキャッチできるようです。

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急に暖かくなって、Bloomingtonは春満開。娘が花をばんばん摘んでくるので、マイヤーさんのお宅のキャロリンが絵を入れてくれたビンに生けて窓際へ(写真)。