今回は前回に続き飲酒記事です。飲酒を題材に作った映画です。
「フライト」は、予告編の印象とは少し異なる内容になっています。
予告編では「パイロットが英雄か、否か」を探るサスペンスを予感させる。
実際にテーマとなっているのはアルコール中毒(依存症)です。
アルコールにさらに激薬のコカインで、アルコール中毒症をごまかす。
<あらすじ>
「パイロットは英雄か、否か」
素晴らしい操縦技術で多くの乗客の命を救った機長が飲酒していた。
その裁判の行方は? というのがテーマだと思っていたのだけど、
そんな単純な映画ではなかった。
飲酒していたのはたまたまではない、アルコール依存症なのだ。
しかも、その酔い覚ましのために危険な薬物も摂取している。
一番危険なのは、おそらく心の奥ではわかっているのに、
他人に対して自分の依存を隠している人達だ。
ウィトカー機長は、嘘に嘘を重ねる。
得意とする飛行機の操縦のごとく、自分自身をきちんと操縦していると
思い込もうとしているのだ。でもやはり依存への恐怖はある。
それがまたストレスになって、抜け出せない依存症に苦しみ続ける。
そんな彼が、越えられない一線があった。それが良かった。
子どもを守って職務を全うしたトリーナを悪者にせず、自分の罪を自白した
ことは彼が自分自身を守る上で、あの時にできた最上の選択だったと思う。
それにしても、102人中6人の死、は重い。
たしかに、ウィトカー機長でなければ、全員が死んでいたのだろうけど
もし飲酒してなかったら、全員助かった可能性もあるのだ。
<感想>
プロとして仕事する以上、その仕事はいつも、誰かと比べてではなく、
自分自身の持てる力のすべてを発揮できる状況であるように、
努めなければいけないのだと思う。
さすが、アカデミー賞で「脚本賞」をいただいた映画だと思う。
いつだったか、NHKの「クローズアップ現代」で放送したことがある。
総合病院の薬品庫から「モルヒネ」がなくなるというのだ。
医師が、忙しさの中でまたプレッシャーのなかで、ストレスのため
服用していたのだった。
大型バスの運転手も飲酒して、高速道路で事故を起こしたことがある。
また長距離便の大型トラックの運転手も、飲酒したことがあった。
どちらも責任の重さと、長時間労働のストレスだった。
どうも最近飲酒の記事ばかりとなった。カテゴリーを変えよう。
(タカハシ)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます