●ベルギーは離婚後親子が交代同居制

ベルギーは離婚後親子が交代同居制

Ｈ２１年朝日新聞の特派員メモにベルギーの共同親権事情が掲載されてましたので、全文を紹介させていただきます。
http://minpoukaisei.up.seesaa.net/image/E38399E383ABE382AEE383BCE381AEE4BAA4E4BBA3E5908CE5B185E588B6.pdf----------------------------------------------

特派員メモ　ブリュッセル　平成21年10月29日 朝日新聞8面

離婚率では常に欧州連合（EU）で最上位組のベルギー。
周りでも「バツ１」「バツ２」は珍しくないが、別れた男女のその後の子育てへのかかわりぶりには驚かされる。
子どもが父親と母親の家を週単位で行き来するのが当たり前なのだ。
　06年の法改正で父母が子どもと平等に過ごす交代同居制が基本になったからで、離婚時に判事が分担ルールを決める。
現実には、母親の家をベースに、平日は前半か後半、でなければ決まった曜日だけを父親宅で過ごし、週末は隔週で、という
パターンが多い。
勉強や遊び道具を抱えての大移動で子どもは落ち着かないのではと思うが、慣れてしまうようだ。
　親の方も出張や夜の外出の調整でまめに連絡し合わざるをえず、「さんざん言い争って別れた夫なのに」と友人はこぼす。大変なことは多いだろうが、責任ある父母として関係を保っていくのは悪くない。
別の男性は、成長した子どもたちの大量のおもちゃ類をまとめて中古品市で売る日、前妻と元妻が手伝いにくるという。
「仲がいいんですね」と言うと「一財産だから、買った当時の相手と売り上げも折半だよ」。

親の幸せも負担もとことん分かち合うのが、この国の離婚の鉄則らしい。
（井田香奈子）　


(※親権.jp (社)親子の絆ガーディアンより記事引用、pdfリンクさせて頂きました)