離婚した夫婦を仲介し、子供の養育費や面会の取り決めを支援するネットサービス「Paren2(ペアレンツ)」が開発された。弁護士が企画・監修しており、人材事業の「リーガルフロンティア21」(東京都千代田区)が運営する。α(テスト)版の参加者を募集中(定員20人)で、正式版は8月スタートを予定している。
離婚件数は婚姻数の3分の1以上あるが、このうち養育費を受け取っている母子家庭は4組に1組にとどまり、離婚後に面会ができている父親は3~4人に1人という現状を踏まえて開発した。離婚前後の夫婦の間に入って調整し、「子供に『お金』と『親子の絆』がきちんと届く」ことの実現を目指している。
具体的には、(1)養育費と面会の取り決め(2)取り決めた内容の証明書発行(3)養育費の決済。毎月の養育費を一方の親から受け取り、子供と暮らす親の指定口座に振り込む。振り込みを忘れたら催促する(4)面会のスケジューリング--を提供していく。弁護士とのやり取りは、ソーシャル・ネットワーキング・サービスのLINEやフェイスブックのチャットサービスを活用するので、いずれかのアカウントが必要になる。
企画した大江哲平弁護士は「このサービスで、母子家庭の貧困問題と、離婚による片方の親との断絶問題に取り組みたい」と話している。正式版の利用料は月額980円を予定する。【高橋望】
引用記事:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6274244 2018.3.4
Paren2(ペアレンツ) HP:https://paren2.jp/