ある人の言葉（３９）

TAXI？　冗談じゃない。

真っ暗闇をあるいたことがありますか？

ま、それはいいとして

歩け、歩け、ですよ。

歩いて己が道の遠さを知れ

てとこですよ。

黒四ダムにて

年をとって　物覚えが悪くなるのは


それほど多くの　思い出に浸るから


と


そんなこともないか　と思い直した


今日の旅路。

大切な池

大切な池があると聞いた。

喉の奥の

後頭部と首の付け根辺り。

誰にもあると。

さざ波がたたないように

意識すれば

池に天女が降りると聞いた。

ある人の言葉（３８）

世の中の人はだいたい二種類に大別できます。


えらそうな人と


えらい人です。

黄葉を行く

黄葉行きて日は涼し

帰路を忘るる上高地

流れの元を訪ぬれば

流れを下る夫婦鴨

猿は小枝と戯れば

人も河原で大胡坐

穂高遥かに五千尺

喉を潤す水千金

昇華

固体がイッキに気化するんです。

つまり屁みたいなもので。

うらやましかったらやって御覧なさいよ。

こんなよく晴れた旅先じゃ。

重荷がイッキに秋風に。

ハハハハハハハ。

カザグルマ。

涙の痕（あと）もつきません。

日本孤独者連盟

○●日本孤独者連盟
　　　　第１回総会並びに親睦会●○

　■パネルディスカッション
　　議題：孤独者は連盟を組めるか

●● ● ●

「私　どう見えますか？

私　人に会うと　いつも、

そればかり　気になるんです。」

●●●　●●　●　●●●　●

「自分が　どう見えるか

いつも　気にしているように

見えますよ。」

なんか演歌。～秋桜～

遠山に花を差し伸べ

帰らぬ人に花を差し伸べ

秋風に花弁を一片（ひとひら）

せせらぎにまた一片


「ここを一人出て行きます。

思い出となるその日まで。

つらいことにも慣れたなら

どこへ行っても同じです。」


遠山に涙を浮かべ

夕焼け色の涙を浮かべ

二十余年よさようなら

別れの言葉が届くなら

美ヶ原高原にて

空はいまだ無傷なり。