徒然雑感 by おとぼけの父上

R中学のソフトテニスコーチ、エスパルスの応援、その他何でも、日々の雑感を記録していきます。

ヤングなでしこは日本サッカー史上初めてのチームかもしれない

2012-09-02 18:47:32 | サッカー(その他)
さて、ここのところあちこちのブログで取り上げられている話題。
スポーツナビの記事。
色々な人が引用しているので、
もう読んだ人も多いはず。
だから記事は後ろに載せておきます。
私が思った事は、もちろんヤングなでしこの素晴らしい戦いぶりが、
素晴らしいということだが、
結局、指導者と言うか、選手の気持ちと言うか、
失敗を許容する事。
チャレンジを許す度量?
もし、そこで結果が出なくても我慢できるかどうか?
そして、その仲間のプレーヤーにもその気持ちが共有されている事。
それは、まさしくR中のテニスにも言えることである。
目標をどこに置くのか?目先の結果だけを求め、
結局、最高のの結果を逃してしまう。
そうではなく、失敗しても最終的な結果を得れば、それが勝利。
それを目指すべきなのだなあ。

ヤングなでしこは日本サッカー史上初めてのチームかもしれない

どこでもかしこでも、必ず出てくる日本のサッカーチームに対する批判というのは、シュート意識が低いということでしょう。
「なんでそこでパスするんだよ、ええい、じれったい!」
こんな文句を何度聞いたことでしょう。
ところがどっこい、このヤングなでしこに関しては、その批判だけは目にしません。
いやむしろ、逆の批判のほうを多く目にします。
えーっ、つまり何でもかんでもシュートを撃ちすぎるというものですね。
まったくもって何にでも完璧を求める日本人ならではというか、良く言えばバランス感覚が優れているということでしょうか。
しかしいまだかってあらゆる日本のチームの中で、こんな批判を受けたチームは見たことも聞いたこともありません。
しかしこのチームは U17 の頃からそうでした(今のメンバーのほとんどがそのチームの持ち上がりです)。
このチームの前の U17 、岩渕真奈さんが飛び級でありながら主力として活躍した時は、全く違って、いわゆる日本人の特徴を見事に生かした、パスワークで相手を翻弄する素敵なチームでした。
予選リーグ、アメリカに 3-2、フランスに 7-1,パラグアイに 7-2 と圧倒的な強さで勝ち上がりましたが、ベストエイトでイングランドにPK戦で敗れました。
ベストエイトで敗れたにもかかわらず、岩渕さんがMVPを取ったのは、その時の日本サッカーがいかに衝撃的だったかを物語っています。
ところが、その二年後に現れた日本チームは全く違った色合いを持っていました。
得点の殆どは個人技、伝説的な横山さんの五人抜きに代表されるように、強烈なドリブルか、あるいはミドルシュート、ゴール前での連携などどこ吹く風、とにかくシュートを決めればそれでいい、と言わんばかりの豪快なチームでした。
そしてその時の色合いをそのまま残して、今回のヤングなでしこもまた、ドリブル突破とミドルシュートの切れ味を特徴としています。
いやますます磨きがかかっている、といってもいいでしょう。
それは猶本さんのゴールに現れています。
二年前の彼女ももちろんミドルシュートは撃っていましたが、あれほどの精度や威力はありませんでした。
田中陽子さんや横山さんの積極的な姿勢が、他の選手にも大きく影響しているのだと思います。
彼女たちのテクニックとサッカーセンスを持ってすれば、ゴール前でもより可能性の高い味方へのパスを選択する従来の日本サッカーも十分こなせるでしょう。
しかし吉田監督はそれをあえて封印しているのだと思います。
サッカーは一瞬の判断のスポーツです。
その瞬間、少しでも余計な判断が入ったら、ミドルシュートの威力も精度も落ちるでしょう。
味方へのパスなど一切考えずに、撃て!
まずそこから始めよう。
そんな考えが見て取れます。
何かを捨てること、その時に初めて見えてくるものもあります。
言えば簡単ですが、今まで誰も出来なかったことです。
彼女たちは日本のサッカーに足りなかったものを、かなり強引な形で表現しています。
あえて大げさに言えば、このチームは日本のサッカー界に革命を起こそうとしている、そんな気がします。


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