oteshio日記

oteshio店主の日常

65候 冬至・次候 鹿角解つる

2013年12月27日 | oteshio72候
65候 冬至・次候 鹿角解つる(しかのつの おつる)

もう、いよいよ年末ですね。
毎年、毎年、早く感じるのは、年をとったからなんでしょうか?



着物は、大島紬に島津鮫を染めたもの。
帯は、獅子の刺繍のアンティークの帯です。



獅子は、中央アジアのライオンが中国に伝わり唐獅子となって
日本に伝えられたもの。獅子舞でもお馴染みのように魔除けの
意味があります。

新しい年が、難がなく健やかに過ごせますように・・
獅子の帯に託したいと思います。



64候 冬至・初候 乃東生ず

2013年12月22日 | oteshio72候
64候 乃東生ず(なつくさ しょうず)

冬至です。冬至が過ぎると、
やっとこれから昼が少しづづ長くなります。
でも、北国はこれから冬本番。
この時期は、クリスマス、忘年会と
着物でお出かけする機会も多いですね。
華やかな着物の中であえて、シックにまとめてみました。





着物は、紬に、雪が吹き付けたイメージでロウケツ染めをしてもらったもの。
帯は、塩瀬に蝙蝠の熊谷好博子作の名古屋帯。

蝙蝠傘と言うのは、このイメージからきているのでしょうか・・




今日は、すごい雪です。
今日は、これからoteshio10周年パーティーです。
こんな、大雪でごめんなさい。。。
3時から、ゆるるゆとはじめたいと思います。
お近くにいらした方は、お立ちより下さい。
文次郎さんとパールメンタとバンドカフェの美味しいものを
用意して、お待ちしています。



63候 大雪・末候 魚群がる

2013年12月17日 | oteshio72候
63候 大雪・末候 魚群がる(さけのうお むらがる)

冬を迎えると海で育った鮭が川に登って来ます。
白老にある小さな川に鮭が登るのを見た事があります。
沖の定置網を逃れた鮭達が小さな川の河口に群がって
真水に体の慣れたものからでしょうか・・一匹、一匹と川を登って行きます。
順調に登っていくものもあれば、押し戻されてしまうものもいて、
ただ、何も考えずに眺めていると、ひとりでに涙が流れていました。

アイヌの人たちは、川に登った鮭に必ず感謝をささを捧げて、
すべて取るような事はしなかったそうです。



着物は亀甲の白大島紬、男物の白大島紬を女物に仕立替えたもの。
帯は、塩瀬のロウたたき、今ではあまり見ることが出来ない技法です。

雪の降る街で着る白大島には、ずっと憧れていました。


62候 大雪・初候 熊穴に蟄る

2013年12月12日 | oteshio72候
熊穴に蟄る(くまあなに こもる)

熊が穴に入って、冬ごもりをするころ。
北海道には、ヒグマがいます。
最近、札幌でも熊の目撃情報がありますが、
もともとは、熊がいた場所に私達が住み着いた訳ですから、
もっと、謙虚に仲良く暮らす工夫を私達がしなくてはいけないと
思います。

やっぱりこの時期は、雪。雪の結晶です。
でも・・雪が降らないですねー
最近、お客様との話題は、雪の事ばかり、
降っても降らなくても、気になります。

  

着物は雪柄の江戸小紋。(岩下江美佳さん作)
帯は江戸小紋で作った半幅帯。

岩下さんは、女性で初めての東京染の伝統工芸士。
年に一回、oteshioでご本人が来て、展示会をして下さいます。
岩下さんの大好きな模様が、雪の結晶。
この小紋は、岩下さんの初期の作品。大好きな雪の結晶を染めたものです。
たぶん、このお着物を染めている時の岩下さん、
楽しかっただろうなぁーて、想像してしまいます。
作り手の思い。着る人の思い。
このどちらの思いも、感じることができる仕事に
心から、感謝しています。









お知らせ

2013年12月11日 | Weblog


来年の2月にoteshioで展示会をする岩下江美佳さんの江戸小紋が
12月10日(火)~15日(日)まで、
大丸セントラル・スカイホール7Fで、見ることが出来ます。
14日(土)と15日(日)は、岩下さんも会場にいますので、
お時間のある方は、是非、足をお運び下さい。


61候 大雪・初候 閉寒く冬となる

2013年12月06日 | oteshio72候
閉寒く冬となる(そらさむく ふゆとなる)

まさに冬の真最中です。
私の住む所では、この時期から降った雪は「根雪」になります。
根雪とは、冬の初めに降った雪が春まで解けない雪のこと。
それまでは雪が、降ったり、止んだりしてドロドロだった地面に
雪が積もり出し、真暗だった夜道が雪あかりで
明るくなります。
雪国の夜は、意外と、明るいのです。




根雪が積もり出した頃、アザラシの雪草履の出番です。

とにかく、暖かいのです。
そして、アザラシの毛は、雪が付いてもピンピンしています。
寒いところの動物は、寒いところで活躍します。


12月6日(金)7日(土)8日(日)「冬の草履・下駄展」開催です。



明日から、冬の下駄・草履の展示会

2013年12月05日 | イベント
  

明日から、10周年のイベントとして、
「冬の雪下駄・雪草履展」を開催します。

雪が降らないと、なかなか足元の事まで考えられないものですが、
着物の時の足元は、とても大切です。
防寒草履もいざ履こうと思ったら、カビが生えていたり、
カバーが劣化してボロボロだったりと・・色々ありますよね。

特に、これからは、雪下駄の問い合わせが多いのですが、
まさしく、今、用意しておくと安心かと思います。

3日間ですが、土・日と、小樽から職人さんがいらして下さいますので、
新しいものは、もちろん、古いもの、前にお買い上げの草履・下駄の
メンテナンスも合わせて行います。
この機会に、足元のチェックをしておいて下さい。
お待ちしています。





oteshioオリジナル眼鏡

2013年12月02日 | イベント
ずっと、やりたかった企画!!
オヨヨ通りの眼鏡屋さん「Barca」さんの協力を得て、
着物に合う眼鏡をoteshio×Barcaのダブルネームで作りました。

着物をどんなに格好良くしても、
メガネが残念!と、思う事が多かったです。
着物の時は、コンタクトレンズにする方も多いですが、
それも、つまらないし・・
ならば、作ってしまおうと思い、作りました。

日本の伝統色を基本に
春・夏・秋・冬の色をイメージして
色の監修は、色うるおい講座でお馴染みの平山耀子さんに
お願いをして素敵な4種類のフレームが仕上がりました。


 春 梅紫×柳色

 夏 練色×縹色

 秋 海老茶色×海末藍色

 濃藍色×鳩鼠

是非、実際にかけて見てください。
レンズ等は、Barcaさんの方で、安心価格でご用意しています。


60候 小雪・末候 橘始めて黄ばむ

2013年12月02日 | oteshio72候
橘始めて黄ばむ(たちばな はじめてきばむ)

長く北国に住んでいると、
雪が降ると、雨よりは暖かく感じます。
雪が積もると、明るく暖かく感じます。

今年は、雪が遅いですね。



着物は、大島紬
緑の大島紬は、珍しいです。
柄は、色紙幾何学文。色紙の様な四角い模様の中に
蚊絣や亀甲など織り込まれて、とても手の込んだもの。
今回の十六夜キモノ展で紹介されたものです。

帯は、インドネシア ジャワ中部 ソロのオールドバティックを
帯にしてみました。oteshioのオリジナルです。
緩やかにうねる線のなか、それぞれ実を結んだように模様が描かれています。
反復模様ですが一つ一つが違っていて、描いた方の楽しんだようすが伺えます。
枯れたソガの色が美しい手描きのバティックです。


アジアの手の込んだもの同士を、寒い北国で合わせてみました。
カッコイイけど、洋服ではなかなかできない組合わせ。
着物と帯で、このような感じになりました。