oteshio日記

oteshio店主の日常

53候 霜降・次候 霎時施る

2013年10月28日 | oteshio72候
霎時施る(こさめ ときどき ふる)

小雨が思いがけずパラパラと降ってはやむ時候をいいます。
「女心と秋の空」と言いますが、このような、天候からきているのかも
しれませんね。


ここで、羽織の登場です。

岩下江美佳さん作、江戸小紋で羽織を誂えました。
羽裏は、紅型作家、宜保聡さん作になります。
宜保さんにお願いして、裏の模様は古典柄の思いっきり、
華やかな物にしてもらいました。
本当に、贅沢な羽織です。
寒むさは苦手ですが、羽織のお洒落が楽しめるのも
寒さならでは、どの色のショールと合わせようか?
考えるのも、また、楽しいです。

 
羽織の生地のあまり布で鼻緒を作り、網代の台に合わせてみました。



tmh.×Takeshi Tsujino 展

2013年10月26日 | イベント


11月1日(金)~7日(木)
pm 1:00~7:00(期間中無休)

今回も、古田氏と辻野氏のコラボで贅沢な展示会となります。

辻野氏のガラスはキャンドルスタンドを中心にグラスなど・・
tmh.からは新作のネックレスコレクション`NECK PIECE`の他
ピンやリングのシリーズもご覧いただけます。

またまた、楽しみですね!








52候 霜降・初候 霜始めて降る

2013年10月23日 | oteshio72候
霜始めて降る(しもはじめて ふる)

霜降は、霜が降り始めるころ。
こちらでは、まさしく初雪が降り始める頃になります。
毎年、今頃の時期になると、初雪の日を当てるクイズが始まります。
小さい頃は、楽しみで楽しみでいた初雪が
いつの頃からか、ため息で見るようになりました。
雪のある、この場所に生まれ育った以上
雪とは、いつまでも友達でいたいですね。

  
着物は、後染の結城紬
紗綾形の八掛けをつけました。
帯は、紫紺染の名古屋帯。





51候 寒露・末候 蟋蟀戸に有り

2013年10月18日 | oteshio72候
蟋蟀戸に有り(キリギリスとにあり)

キリギリスは、別名機織(はたおり)虫といいます。
ギーッと鳴いて、一息ついてチョンと鳴きます。
その音が、機織りの音のように聞こえるからでしょうね。

昨年、亡くなった父が、よく秋にキリギリスを捕まえて、
お正月近くまで長生きをさせて、家の中で鳴き声を楽しんでいました。
長生きのコツは餌にあるみたいですが・・
聞きそびれてしまいました。



着物は、上田紬 
帯は、鳶八丈の着物から作った名古屋帯

縞の着物に格子の帯、
大好きな組み合わせです。
色を同色の濃淡で合わせてみました。
もう日が短くなってきた今日この頃、
暖かく見える色合いが恋しくなります。



50候 寒露・次候 菊花開く

2013年10月13日 | oteshio72候
菊花開く(きくのはな さく)

菊の花が咲き始める頃。
この頃、青空が晴れ渡ることを、菊晴れと言うそう、
10月のこの時期の晴天は、空がとても高く気持ちがいいですね。
そして、この時期に雪国の私達は、冬の準備をはじめます。
「雪が降る前に・・」が、合言葉のように
コートやブーツを出したり、ストーブの準備をしたり、
庭木を片付けたり、雪が降る前の晴れの日は、なんとなく忙しいのです。


この菊晴れには、着物、帯とも菊づくしで楽しみましょう。

着物は、小紋で伊勢型紙の人間国宝 中村勇二郎作。
帯は、アンティークの菊の刺繍の帯。







明日から「nunoteshio展 vol・9」です。

2013年10月10日 | イベント
いよいよ、明日から「nunoteshio展 vol.9」が始まります。






今回は、サロン(筒状のスカート)が充実しています。


布が巻きたくなる時期になりました。
今回も、ステキな布がやってきました。
スカートとして、ショールとして、またまたブランケットに
したりと、布一枚でこんなにも世界が広がります。
手紬・手染・手織りの貴重な布を、お裾分けしてもらいました。






49候 寒露・初候 鴻雁来る

2013年10月08日 | oteshio72候
鴻雁来る(こうがん きたる)

寒露になりました。
露が冷たく感じられる今日この頃ですね。
特に朝晩の寒さは、身にしみます。
晩秋のこの時期は、鴻雁来るで、冬鳥が渡ってくる頃になります。
そういえば、いつの間にか春や夏に見かけてた小鳥達が姿を消していますね。




着物は、縞の伊平織り。
帯は、竹の柄の帯にしました。

縞好きの私としては、竹の意匠の物が、とても多いのですが、
この竹の帯は、竹と葉を大胆に曲線であしらっている様に
惹かれました。


竹の春という、秋の季語があります。
親竹は夏に蓄えた養分で葉を青々と茂らせること
から、秋は竹の春と呼ばれるそうです。
秋の季語なのに春が・・・
その考え方のやわらかさが素敵だなと、思います。



48候 秋分・末候 水初めて涸る

2013年10月04日 | oteshio72候
水初めて涸る(みず はじめてかる)

秋分の第三候。秋分の節の終わりころから水がやせてかれはじめるのをいいますが、
川や池の水が涸れることを言っているのではありません。田の水 がなくなること、 言い換えると、稲穂の実りの時季をいいます。
正しく、実りの秋です。

この時期は、銀杏の葉が黄色くなる頃。
銀杏の帯留めの出番です。




着物は、変わり格子の小紋、下に行くほど格子の柄が大きくなっています。
帯は、浦野理一作、紬の無地の名古屋帯。
三分紐の色は、樺色で秋らしくまとめてみました。





nunoteshio展 vol.9

2013年10月03日 | イベント
早いもので「nunoteshio展」も9回目の開催のご案内になります。

今回は、筒型のスカートを中心に
岡崎さんが、旅をして集めた布を展示販売いたします。
岡崎さんも、11日~13日までお店に居ますので、布・旅の話
そして、人の話と今回も様々な出会いの話が聞けそうです。


nunoteshio展 vol.9



インドネシアではサロン、ラオスではシン、そしてミャンマーではロンジー、
これらは布を筒状に仕立てた筒型のスカートのこと。
筒型の布にカラダを収め好きな丈に調節し、
余分な布を体にあわせて畳み込んで紐を結べば出来上がり。
布に鋏を入れることも体を布に合わせることも必要としない、
布にも体にも優しい衣の形。
筒型スカートを主役にこの秋も嬉しい布々をoteshioでご紹介します

2013年10月11日(金)~17日(木)
午後1時~7時 期間中は、無休

寒くなってきたこの季節、やっぱり、布は必需品ですね!
皆様のお越しをお待ちしています。