oteshio日記

oteshio店主の日常

6候 雨水・末候 草木萌動

2014年02月28日 | oteshio72候
6候 雨水・末候 草木萌動(そうもく きざしうごく)

草木が鮮やかに芽吹いてくる時期となりました。
と、言いたいところですが、北国では、もう少し先の話。
でも、日差しは、随分と春らしくなりました。




着物は、瑠璃色の小紋、八掛けは、黄色に白で
着物の色と反対色の八掛けが付いています。
帯は、繻子の丸帯、切りビロードや刺繍で模様を
飾っています。


お雛さまのこの時期、華やかな気分で
お着物を着て、お出かけしたいですね。



5候 雨水・次候 霞始めてたなびく

2014年02月24日 | oteshio72候
5候 雨水・次候 霞始めてたなびく(かすみ はじめてたなびく)

北海道では、藍の花を見ることはありませんが、
藍は、この時期に種をまいて、
梅雨あけから、収穫します。



着物は、藍の薩摩木綿。
帯は、青森のこぎん刺しの名古屋帯。

どちらも木綿の藍重ねになります。
昔は、土地の女性達の普段着でしたが、
今では、大変希少なものとなってしまいました。

この藍重ねの組み合わせは、
年齢に関係なく、似合う組合わせかと思います。



4候 雨水・初候 土脈潤い起こる

2014年02月22日 | oteshio72候
雨水・初候 土脈潤い起こる(どみゃく うるおいおこる)

雨水です。オリンピックも終盤。
メダルもさる事ながら人としての色々なドラマに感動しています。

厳しい冬も、徐々に潤っていくように
人も色々な事があって柔らいで強くなっていくのですね。



着物は、久米島紬。
帯は、タイシルクを帯にしたoteshioのオリジナルです。

このタイシルクは、かなり古い生地なのですが、
帯にしてみると、華やかで重宝してくれそうです。
もうそろそろ、雪にはウンザリしてきましたね。
でも、日差しは、確実に強くなってきました。
あと少し・・・




2月のコハゼ店長。

2014年02月21日 | コハゼ
今日は、札幌はすごい雪ですね。
2月になって寒い日が続きますが、
皆様、いかがお過ごしでしょうか・・
店長のコハゼです。



最近、家に「くまモン」が来ましたが、
いったい何もんなんでしょうか?

少し、私に似ていると言うのですが、
ぜんぜん、違うと思います。

3候 立春・末候 魚上氷

2014年02月19日 | oteshio72候
3候 立春・末候 魚上氷(うおおこおりにのぼる)

冬の間、氷下の冷水の中でじっとしていた魚達が
春を感じて動き出す。
そんな、時候のイメージから閃いた取り合わせです。



着物は、氷裂文の塩沢御召。
長襦袢は、鯉と網目文様で古い着物から長襦袢に仕立てたもの。

氷の下には、鯉が待っているのです。
早く、暖かい春になってほしいですねー
そこには、きっと良いことが待っているように思います。







明日から「江戸小紋と女流作家三人展」です。

2014年02月13日 | イベント
明日14日から16日まで
「江戸小紋と女流作家三人展」です。






江戸小紋 岩下 江美佳さん(ほんの一部ですが・・)


赤絵細絵帯留 織田恵美さん


江戸切子帯留 小川 郁子さん


作品が揃いました。
ちょっと、ドキドキしてきました(笑)

明日は、1時から皆様のお越しをお待ちしています。



2候 立春・次候 黄鶯なく

2014年02月09日 | oteshio72候
2候 立春・次候 黄鶯なく(うぐいす なく)

鶯は、早春に美しい鳴き声を響かせる事から「春告げ鳥」と呼ばれます。
その年の初めて聞く鶯の鳴き声を「初音」と言います。
昔、鶯の声は、春スキーでリフトに乗っている時によく聞きました。
春は、耳からもやって来るのですね。



着物は、江戸小紋。
帯は、塩瀬に白梅が手書きされた名古屋帯。
帯締めを紅白の振り分けにして、
紅白の梅が揃ったようになりました。



江戸小紋とは・・・その4

2014年02月05日 | oteshioの着物
前回は、江戸小紋の格についてお話しましたが、
今回は、岩下江美佳さんに付いて、お話したいと思います。

岩下江美佳さんは、東京染小紋の女性で初めての伝統工芸士です。
伝統工芸士とは、全国の伝統的工芸品産地において、
伝統的技術・技法に熟練した従事者の中から厳しい認定試験に
合格した者に対して、通商産業大臣が認定する称号です。
伝産法の規定に基づく言わば国家資格なんです。

2007年に認定試験に合格して、
2008年から、年に一回oteshioに来て頂いて展示会をしています。
本当に早いもので、今回で6年目になります。

江戸小紋は、前回お話をしたように、格のある柄が非常に便利ですが、
お洒落着としても、楽しめる側面があります。
特に、岩下さんの作品は、今まで男性が染めていた江戸小紋に
女性らしい感覚というよりも、女性が着たかった江戸小紋を
染めているように感じます。

           
 
シンプルで粋で華やかで可愛らしい・・・
岩下さんの染める江戸小紋のこれからが、とても楽しみです。






1候 立春・初候 東風凍を解く

2014年02月04日 | oteshio72候
1候 立春・初候 東風凍を解く(こちとうふう こおりをとく)

立春です。1候の始まりです。
春と言っても、こちらでは「雪まつり」の始まりです。
東風と書いて「こち」と読みます。
梅東風(うめごち)桜東風(さくらごち)等・・
梅や桜の時期に東から吹く、春風の事だったのですね。






着物は、角通しの地紋が入った生地に菜の花色を
引き染した色無地。
前回の江戸小紋展で誂えたものです。
帯は、お馴染みの紅型作家、宜保聡さんの名古屋帯。
上半身が人で下半身が鳥のお釈迦様と一緒にいる霊鳥
「迦陵頻伽(かりょうびんが)」です。
お太鼓柄が、華やかな分、前柄はシンプルに・・
赤絵の帯留と合わせて見ました。