首相退陣の報を受け、「間」について考える

ま【間】（名）-goo辞書

昨日、全国を駆け巡った「首相、突然の退陣表明」のニュースは、
政治家でも官僚でもない我が家にも衝撃的でした。
所信表明演説の後だったりするので、「なぜ今なの？」という
疑問渦巻く国民も多かったのではないでしょうか？

「彼」の行動や言動（首相就任から現在に至るまで）を振り返ると
さまざまな場面において、「間の悪さ」に足を引っ張られ続けた
11ヶ月だったのではないか、と思います。
人事にしても、任命した大臣がやらかす（もしくは、やらかした）
不祥事は「個人の責任の範疇」という姿勢を貫いていたように
見受けられますが、任命した者の責任を負う姿勢が常に欠けていた
気もします。
いずれの事件も、然るべき人に然るべきタイミングで詫びていれば、
状況も違っていたかも知れないのに。
（そういえば、首相になってから彼が誰かに詫びる姿を見てないぞ）

あと、これは余談ですが、囲み会見の時の「目線」。
カメラに向かって喋るのは何故？とずっと疑問に思っていました。
彼としては「ボクはテレビの前の国民に向かって話しているんだ」と
思っていたのかも知れませんが、たとえテレビとはいえ、かたときも
目を離すことなくカメラから目を離さずに語る様も、違和感あるなあ。
むしろ、質問した記者さんに向かって話す方が自然だと思うんだけど。

さらに、選挙をまたいでの行動や言動は、これまでに輪をかけて
国民と乖離したことに気づけなかったように感じます。
昨日の会見は満身創痍な顔つきで痛々しい印象を受けましたが、
「然るべき時」であれば各方面から自然な労いがあっただろうに
完全にタイミングを外してしまいましたね。
（彼の中では「その時」だったとしても、です）
こうして混乱している間に、国民の生活に直結する省庁のポカが
都合よく煙に巻かれていないか、今後もしかと見極めていかないと。