音多歌樂箱 オタカラバコ・音楽療法の待合室

東信濃に生息する看護師×出前音楽療法士ハラサチコの覚書。

「役に立つ」って難しい

2009-01-14 22:52:22 | 音:Music Therapy
ホームヘルパー2級講座の授業も2週目を迎え、昨日は3回目。
ちなみに2回目は「私とみんなのお気に入り」と題したワークショップを
企画しました。自身の音楽に関するお気に入りについて振り返り、
それぞれに存分に語っていただいたあとにグループごとにまとめて
発表をしていただきましたが、「音楽を振り返るとは、そのまま
人生を振り返ることだと思った」など、奥深い感想を賜りました。
世代の幅も広い受講生さんたちですが、お互いを理解しようとする
姿勢に長けた、素晴らしい方ばかり。

そして3回目は、「信州人にかかわりの深い音楽」について
時代背景やエピソードをまじえてお話させていただきました。
長野県に生まれ育った大先輩と「信濃の国」の深い結びつきや
ご当地ソング津々浦々など、ちょっととっ散らかっちゃったかな、と
終わってから反省した次第です。
また、受講生のおひとりから「先生の授業はレパートリーが増えて
とても楽しいのだけれど、ヘルパーになろうとする自分たちに
どんなふうに役立ちますか?デイサービスのレク活動とかですか?」
という質問が来ました。
なるほど、現場での経験や介護体験のない方々にとっては、
介護場面と、その場に音楽(と、その音楽を用いる人)によって
どんな空間を作られるのか、分かりにくいのかもしれません。
その受講生さんには、
「もちろん、デイサービスなどでレクをするときのネタとして
活用していただけるのも目的ですが、音楽を利用者さんとの
有用なコミュニケーションツールにしていただければいいな、と
思っています。」とお答えしました。答えになってるかな・・・

ちなみに前回(2006年)も、受講生さんたちのお役に立っているか
不安を抱きながら講義を進めていましたが、全講義が終了して
受講生さんから「打ち上げ兼忘年会」に呼んでいただいた時、
「先生の授業、実習に行ってすごく役に立ちました」
「利用者さんと、あの歌で仲良くなれました」
「実習に出て、あの授業の意味がやっと分かりました」
など、実感を伴った感想をたくさん寄せてくれたんだっけな。
あのお言葉は、ひとつひとつに感動しました。

今年の受講生さんも、実習で現場に出たときに、私のこの授業が
よぎってくれるといいな、と思いつつ、明日も4回目頑張ります。
明日のテーマは「青春」。またとっ散らかりそうですが。

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