安易な解決は安易である

2009年05月26日 18時14分00秒 | B地点 おむ

 

 

「また顔が汚れちゃった」
「あ~あ」
「参ったなあ」
「私も、耳と頭がこんなになってしまって」
「あ~あ」
「参ったなあ」
「……だがな」
「耳と頭を見せなければ、」
「どうってことはない。だろ?」
「……そうですね」
「僕だって、汚れた方の側を見せなければ、」
「ほら、どうってことはない!」
「うふふっ」
「ふふふっ」
「……」
「……」
「参ったなあ」

「参ったなあ」

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村 野良猫 「あ~あ。投票も少ないし。参ったなあ」

 

 


早く江戸に帰りたかったので

2009年05月25日 18時16分00秒 | B地点 おむ

 

 

オムイ外伝シリーズ 第三部(武芸帳篇) 第28話


「ゆくぞ、オムイ!」
「こいッ」
「俺の足蹴りを受けてみろ!」
「追忍キーック!」

ビシッ
バキッ

よろよろ
「ぐわあああ……」
ばたっ
「や、やった」
「遂に、オムイを倒したぞ……!」
「ああ、やっと江戸に帰れる」

スタスタ

……ここに、追忍の油断があった。

オムイは、まだ力尽きていなかったのだ。

むくっ
そうとは知らぬ追忍は、大切な部位を、無防備にさらけ出してしまった。
オムイは、それに、鋭い爪をかけた。

グサッ
更に、思いっきり噛みついた。

ガブッ
「ぐはあああーーーーーーッ」
ガクッ

「ああ……またまた下品な技を使ってしまった……」

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村 野良猫 投票が増えたので、今日はヤル気が出ました

舞台裏写真

棒つき毛玉で遊ぶおむさんです

 

 


ボトムリリース

2009年05月25日 14時27分00秒 | B地点 おかか

 

 

投資の闘志シリーズ その05

 

「ねえ、おかか先生」
「ようやく株価が戻ってきましたね!」
「うむ」
「いやあ~、今年の三月あたりは、どうなることかと思いましたが」
「先生のおっしゃる通り、持っていて良かった……!」
「利が乗ってきましたよ。ありがとうございます!」
「む、そうか。良かったな」

「僕でさえこうなんですから、先生はしこたま儲けたんでしょ?」

「ね、こっそり教えて下さいよ」
「む。実はな」
「今年の底値で……」
「すべての株を……」
「損切りしてしまったあああ!」
「……」
「……」
「……」

「……」
ヒュウ~

 

 

 

 

 

 

 

さて今日の株価は?

 

 


おくすり

2009年05月22日 18時51分00秒 | B地点 おかか

 

 

(承前 ―― 前日の記事の続き)


おかか先生はダッコ不可能、高齢、かつ非常にナイーブなので、強制捕獲して受診させるのは、重篤でない今の場合、問題外である。

私は写真を動物病院に持参し、事情を説明して、獣医師に相談した。

「写真だけでははっきりしたことは言えないが」、という前提のもとでの、獣医師の所見・診断・処方は、以下の通り。

「患部に腫れがなければ、化膿については、さしあたり心配はないだろう」

「恐らく、耳の(外側ではなく)内側に痒みがあるので、掻いてしまうのだろう。(耳の内側が真っ黒でないか、耳ダレがないか、よく観察せよ)」

「痒みの原因として、蚊のアレルギー・外部寄生虫・耳ダニ・疥癬・外耳炎、等々の可能性が考えられる」

「さしあたり、耳ダニ等による痒みが原因として疑われるので、レボリューションを処方する。毛がはげている患部に直接、投与せよ」

「投与後、1週間から10日ほどで改善が見られれば、同薬を更に1・2回、継続投与する」

「逆に、改善が見られなければ、痒み止めとしてステロイド(内用薬)の投与を検討する」

私が何を感じ何を考えたかは、どうでもよいことなので、ここには書かない。

薬がダブってはまずいので、私は再びボランティアさん達と相談した。

おかか先生に最近数週間レボリューション等が投与されていないことを確認し、私は投与の許可を得、依頼を受けた。

最初は指示通り、患部に直接投与しようとしたが、おかか先生がひどくイヤがるので断念し、残量は、一般的な投与法に従って、「肩甲骨前方の背面部」の皮膚に投与した。
なお、これは単なる偶然の一致であるが、この日この時、現地でお目にかかったボランティアさんの手によって、おむさんにはフロントラインが投与された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


草が好き

2009年05月22日 18時35分00秒 | B地点 おかか

 

「……私は、草が好きなのだ」
「草と共にいると、心が安らぐ」
「草に包まれるのは、歓びだ」
きょろきょろ
「……よ~し、誰も見てないな」
「わ~はっは~っ! 草だ草だっ! 最高だ~っ」

ごろんごろん ガサガサガサ
「……というような行為に及ぶほど、熱狂的に好きだというわけではないが、」
「とにかく私は、草が好きなのだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


キリッといこう

2009年05月22日 18時30分00秒 | B地点 おかか

 

「あ~あ」
「体調が良くないと、気分も落ち込むなあ」
「先生、元気を出して下さいよ」
「……そうだな。落ち込んでいてもしょうがない。よ~し、気持をキリッと引き締めるか!」
キリッ
「それのどこが『キリッ』ですか……。あああ、先生の威厳が失われてしまった……」
「ちょっと待て、今のは間違いだ。やり直す」

キリリッ
「どうだ! 威厳が復活したろ?」