胸底

2009年05月10日 18時38分00秒 | B地点 おむ

 

 

「さっき、チッチ君とテレパシーで話をしたよ」
「チッチ君と?」
「うむ」

「最近、彼はどうですか?」

「彼は恋愛で悩んでいるらしいな」

「恋愛で……?」

僕は、おかか先生から、チッチ君の一件のあらましを聞いた。
「……」
「ん?」
「おい、どうした?」

「い、いえ別に……」
おかか先生には言えなかったけれど、
チッチ君の話を聞いて、僕は自分のことを思い出してしまった。
色々なことがあった。
ものすごく恥ずかしくて、
うわーっと叫び出したいようなことや、
ものすごく悲しくて、
涙があふれてしまうようなことが。
きっと誰もが、そういう思い出を心に秘めているんだろう。
そういうことは、なかなか人には言えないものだ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


これが青春だ(一名、男はアホである)

2009年05月10日 16時27分00秒 | G地点 チッチ

 

 

カナちゃんである。

待ち合わせである。
待ち合わせの相手は、チッチである。そう、今日はデートなのである。

しかしチッチは、まだ来ない……。
チッチがやっと来た。ひどく遅刻してしまった。

チッチは内心、気が気でなかった。ドキドキしていた。

チッチは、そんな心の内を悟られまいと、虚勢を張って、不良っぽい強がりを演じてしまった……。

「へへっ、カナちゃん、待った?」

チュッ

「あっ!?」

「へっへっへ」

「ああっ!」

「ちょっとチッチ、やめてよ!」

「……えっ?」
「……カナちゃん、僕のこと嫌いなの?」

「そ、そうじゃないけど」

「ぼ、僕、もう帰る!」

「ま、待ってよチッチ!」
「さよなら!」

「待ってったら!」
「ん、もう、チッチったら……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


めくるめく芳気

2009年05月10日 16時11分00秒 | G地点 その他

 

 

ナナちゃんである。
先日はブランケットにも興味を示していたが、
このリュックも、ひどく気になるらしい。
おむさんの香りが染みついているのみならず、
ミーコさんがおしっこをしたリュックである。
水洗いはしたのであるが、
ナナちゃんの嗅覚からしてみれば、
めくるめくものがあるらしい……。
あ~あ……。