人生色々あるけれど

2008年10月17日 11時30分00秒 | G地点 ミーコ

 

そりゃ、生きてれば、辛いことはあるわよ
奈落の底へ、真っ逆さま
壁にぶつかって、身動きがとれない
いくらもがいても、立ち上がれない……
そういう時は、ま、耐えて待つしかないわね

そのうちに、何か明るいアイデアが閃くものよ

そしたらまた、上を向いて歩ける
……ふふ、処世訓にしては、余りにも安っぽくて古臭いかしら?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


きばっていこうぜ

2008年10月16日 14時58分00秒 | B地点 おむ

 

野球に青春を賭ける男、星 飛雄男夢(ほし ひゅおむ)である。

右上の牙が欠けているように見えると指摘されたんだが、」

「俺は、向かって右上の牙全体が欠損しているという意味だと誤解してしまった。なにしろ父ちゃんがこうだからな」
「ゆるせ、伴!」

ぺこり
「さて、あらためて写真を確認しようぜ! 俺自身から見て右上の牙の先端が欠けてるって?」
「う、うーん、そう言われれば……」
「確かに、尖ってはいないな……」
「みっ、見ろ、今年の03月の写真だ! 左右を比べてみてくれ! 欠けたのかどうかはわからんが、けっこう前からこうだったんだぜ、伴よ!」

「いずれにせよ、俺は平気だ。どうってことないぜ!」

キラーン

 

以上、1・3枚目は2008年11月01日、2・4・5・6・8枚目は同年10月16日、7枚目は同年03月13日の撮影。8枚目の牙の輝きは特殊効果の付加。

  

 

追記。

気になったので、11月04日に撮影。

直上の写真の一部分。やはり欠けているのかもしれない。だとしても、いつ欠けたのかは不明。更に詳しく過去の写真を調べれば判るかもしれないが……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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喚起するもの

2008年10月16日 14時17分00秒 | B地点 おむ

 

遠い街から戻ってきた私を、おむさんが出迎えてくれた。

おかか先生も急ぎ足で。
私は疲れた体を「社長のイス」に沈め、その膝の上に、おむさんが乗る。
何もかも元通りだ。
おかか先生はイスの脇に陣取る。
毛布にも慣れてきたようだ。
川面にはカモたちが浮かぶ。

この懐かしい風景の中に、私は帰ってきた。



何気ない日常が実は、至高の浄福なのだ。月並みなたたずまいこそが、希有の僥倖なのだ。

つまるところ、平凡そのものが、端的な奇蹟なのである。

このシンプルな真理を、私達は普段、けろりと忘れている。「死」に接した時にだけ、思い起こすのだ。苦い悔恨の情と共に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


兄に

2008年10月16日 01時14分31秒 | [ 吟遊中 ]


今週の初めに、兄が亡くなりました

兄は、猫好きでした

五月の末頃、私は仔猫達の面倒を見ていました
兄は、そのことを知ると、
忙しいだろうが写真を見せてくれないか、と言いました

そこで私は、このブログを兄に教えました
兄は、楽しんで見てくれていたようです

そんなこともあったので、
私は、兄のためにも、このブログを続けます

ここ数日は、野良猫の撮影もできず、写真の整理もできませんでした
向後も、暫くは、できないかもしれません

ですが私は、兄のためにも、このブログを続けます

皆さんも、よかったら、また時々、このブログを、のぞいてみて下さいね

 


 


また楽しく

2008年10月11日 16時13分00秒 | B地点 おかか

 

ほら、私の後ろをご覧。作業用のトラックが停まってるだろ?
いつもの場所は立ち入り禁止になったよ。
うん、そうだ、草刈りがまた行われているんだ。
作業用機械のエンジン音におびえたのか、おむは珍しく、カメラの若造にすり寄っている。
おむも不安なんだろうな。
キンモクセイの花は、まさか音におびえたわけではなかろうが、
盛りを過ぎて、あえなく落ちてゆく。
散り急ぐこともなかろうに……。
さあ、作業も終わったようだ。こうして上から見おろすと、刈り取られた草が痛々しいな。
おむも悲しそうだ。
だが、まあ、すっきりしたじゃないか。明日から天気も良くなるそうだし、新たな気分でまた楽しく遊べるさ。

 

* このエントリを、謹んでにゃぶさまに捧げます *

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


散り敷く

2008年10月11日 16時07分00秒 | B地点 その他

 

キンモクセイが咲き匂う。
かぐわしいその木の下にいるのは、美しいグレーの縞の猫。

私は以前このブログで、「新顔」として紹介しておいた。

比較的最近(夏頃)、去勢手術を受けたらしい。(局部から血を流している姿を、私は見たことがある。)
おそらく元飼い猫であろう。色がグレーであるし、挙動がぐれた感じなので、「グレ太」と呼ぶことにした。(例によってネーミングセンスが悪い私である。)
「おう兄ちゃん、写真なんか撮ってないで、なんかうまいもんくれよ!」
「僕は野良猫に餌を与えないことにしてるんだよ……」

「ちぇっ」

グレ太の右後方では、オレンジ色のキンモクセイが散り敷いている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


幼き亊は美しき哉

2008年10月10日 12時51分00秒 | G地点 チッチ

 

チッチはその後、メリーちゃんと交際することになったが、両者の関係は今の所まだ清らかである。

「メリーちゃん、遅れてごめんね」

「いいの、あたしも来たばっかり」

「実は、ぼ、僕、メリーちゃんとアレしたいんだ、もう我慢できないよ」

「えっ、アレって…… (ドキドキ♪)」

「メリーちゃあんっ」

がばあっ

「ああっ♪」

「君とプロレスしたかったんだよ!」

バキバキバキッ

「ギャーッ!?」

「ドロップキーック!」

「ぐえぇっ」

「ひー」

「あれっ、どこ行くの?」

「うーん、メリーちゃんはプロレス嫌いなのかなぁ? とっても楽しいのに……」

……こうして、今日も両者は清らかなのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


縞々トリオ+ワカゾー

2008年10月10日 12時29分00秒 | G地点 その他

 

読者諸兄姉は、この二匹を個体識別できるだろうか? 恐らくできないであろう。私もこれまで、できなかった。
このブログでは、G地点の「縞々トリオ」を何度か紹介してきた。だが、なにしろ互いによく似ているので、名前の表記にも誤りが多々あったようである。

そこで、今日こそは、個体識別ができるよう、特徴をきちんと纏めておこう。
これは、ナナちゃん。

まあ普通に大人っぽい顔をしている。
額の縞模様は、ほぼ平行線をなしている。
夏頃の怪我も治り、傷跡には白い毛が生えている。
これは、サクラちゃん。

ちょっと口が尖った感じ。
怒っているような、泣きそうになっているような、拗ねているような、そんな独特の表情が、よく見ると実に印象的だ。
眼も特に美しい。
額の縞模様がナナちゃんと異なる点にも注目してほしい。

(なお、以上は09月23日の撮影、以下は10月10日の撮影である。)
これは、メリーちゃん。

サクラとナナは一緒にいることが多いが、このメリーちゃんは、両者とは余り仲が良くないらしい。
メリーちゃんの外貌の特徴は、かぎ尻尾である。(サクラとナナの尻尾はまっすぐ。)
額の模様も、サクラやナナとは微妙に、しかし確実に異なる。

さて、この猫は、ワカゾーと呼ばれている(「カメラの若造」とは無関係である)。オスなので、縞々トリオの一員ではないが、間違えやすい。

実際、私は間違えたようである。このエントリでは、「縞々トリオのメンバー」、「サクラかナナかどちらか」、等と書いてしまったが、あらためて写真を見ると、本当のところはこのワカゾーだったと思うのだ。

このワカゾーの額にも特徴があるが、何よりも判りやすい徴標は、目の色である。縞々トリオのメンバーの瞳はエメラルドグリーンだが、ご覧の通り、ワカゾーの目はかなり茶色っぽい。また、鼻が黒みを帯びているのも大きな徴標だ。

さあ、以上で、読者諸兄姉も、これからは縞々トリオ(ナナ/サクラ/メリー)とワカゾーを見分けることができるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


大回転魔球の問題点は

2008年10月09日 17時17分00秒 | B地点 おかか

 

前回はハイジャンプ分身魔球を披露したが、今日は大回転魔球を見せてやろう
頭を激しく回転させるのだ!

ギュンッ
ギュウウウウーーーン
くわッ
あっ、瞳がまん丸に! か、可愛い!
ふははは、この可愛さでバッターを悩殺するのだよ!
でも、ボールの変化とは何の関係もありませんね?
う、うん、まあな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ふしぎなちからで

2008年10月09日 13時37分32秒 | [ 吟遊中 ]
今日まで「吟遊の旅」を続けるはずだったけれど
実は昨日から予定が変わっている

 * * *

病床のあなたに会った
手術直後のあなたに会った

もの言わぬ儘のあなたに対して、
「会った」という言葉は適切ではないけれど

 * * *

このブログを見て、読んで、
「猫語を解するかのようだ」と評してくれた人がいる

もし、そうであるならば

もしも、そんな不思議な力が私にあるのならば!

いま幽明の境を漂うあなたとも、
会話ができるかもしれない

眼を瞑ったまま、やや荒く呼吸をしていた、あなたの耳朶に、
私が囁いたあの言葉も、届くかもしれない

* * * * *

ところで、写真の書籍は、

江崎雪子さく/橋本淳子え『こねこムーのおくりもの』(ポプラ社、1986年初版)

むかし読んだことがあります 良い本ですよ

たった今調べてみるまで、私はすっかり忘れていたのですが、
この本は、江崎雪子さんの処女作なのですね
江崎さんは、重病と闘いながら、この「こねこムー」シリーズを綴ったそうです

参照、芦原真千子「赤いノートの絆―江崎雪子さんを偲ぶ」

* * *

 ムーは ちからを ふりしぼるように して、
くろい もくばに、「ニャー」と、よわよわしく
なきました。
 (ムー、がんばれ! はやく 元気に なって、
 おばあさんに こうえんに つれてきてもらうんだよ。)

―― 本書46頁より引用(引用に際し、振り仮名は省略)