「つい興奮して怒鳴ってしまったが……、大人げなかったなあ」 | |
「おい、謝るよ。許してくれ」 | |
「このとおりだっ!」 ぺこり | |
「いえ、僕の方こそ、謝らなくちゃ。おかか先生、」 | |
「ごめんなさいっ!」 ぺこり | |
「……う~ん、これじゃ誠意が伝わらないかな? 前代未聞の謝罪の仕方を、工夫してみようかな?」 | |
「おかか先生、」 | |
「ごめんなさいっ!」 グキッ |
投稿時バージョン→ |
オムロ・レイは、いま、ニャータイプとして覚醒しつつあった。 | |
ピキーン | |
「見える! 見えるぞ、株価の上昇が!」 | |
「そこだあああっ! クリック!」 カチッ ←成り買い | |
「しまった、急速に垂れてきたっ。何だこの分厚い売り板は? 外資にもニャータイプがいるのか!?」 | |
「くっ、損切りしかないのかっ」 カチッ ←成り売り | |
「うっ、注文が通らない!? ニャンダムの反応が遅い! だめだ、もうヘラタイムだっ」
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「うううっ……取り返しのつかないことを、してしまったあ……」 ←持ち越し |
さて今日の株価は?→ |
投稿時バージョン→ |
十日以上も会えなかったが、おむさんとおかか先生は元気だった。彼等は私を出迎え、心から歓迎してくれた。 | |
「さあ、おみやげのブランケットですよ。特価198円だったので、旅先で買ったんです。どうぞ!」 | |
「……あれっ? おむさん、気に入らない? 赤い方がいいの?」 | |
「うーん、折角だけど、やっぱりね~。この高級ブランケットのほうがいいんだよね~」 | |
「ね、おかか先生だって、そう思うでしょ?」 「う、うむ、まあな。確かに、こっちの方がモノがいいからな」 | |
「しかしまあ、これだって、悪くはないようじゃないか?」 | |
「いや、実際、肌触りも中々いいぞ……」 | |
「うん、気に入った!」 私は、おかか先生の優しい気遣いに涙したのであった。 |