静かに、しっかりと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すこやかに

 

 

	「どうも体調が良くないなあ」
	「また変な目ヤニが出ちゃったし」
	「昨日雨に濡れたのがまずかったかな」
	「うげっ！？　は、吐きそうだ！」
	「げは～～～っ！」
	「……やれやれ。参ったなあ」
	「おかか先生、大丈夫ですか？」
	「おっ！？　カモの母さんか！」
	「体を大事にして下さいよ、先生」
	「うむ。お前さんもな。赤ちゃん達は元気かい？」 「ありがと、先生」
	「あたしは大丈夫ですけど、赤ちゃんは四羽に減っちゃいましたよ」
	「む！　そ、そうか……」
	「先生、それじゃ失礼しま～す」 「うむ、またな」
	「おかか先生、がんばってね！」
	「お、おお！？　ありがとよ！」
	「……ふふ。赤ん坊に励まされてしまったよ」
	「四つ葉のクローバーに、願いをかけよう」
	「皆が、すこやかに過ごせますように……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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汚れても美しく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

肩こりを治してやろう

 

 

オムイ外伝　第五部（人情濃厚篇）　第36話

	抜け忍オムイは、考えた ――
	「たまには追忍に優しくしてやるか……」
	オムイは、追忍の隙を狙って、
	そっと忍び寄り、
	いきなり肩に噛みついた。 ガブッ
	「ぐはッ！？　オ、オムイかーッ！」
	「まあ落ち着け。これは贈り物なんだ」 「何だとッ！？」
	「肩に噛みつくのが、贈り物だと？」 「そうだとも」
	「ふ、ふざけるなッ」 「落ち着いて考えてみろ。何か気付いたことがあるだろう？」
	「き、気付いたこと……？」
	「そう言えば……あッ、肩こりが治ッた！」
	「肩じけないッ！」 「言うと思った」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

六回嘔吐

 

 

	この日、おかか先生は、体調がすぐれなかった。
	まず、例の目やにが、また出てしまった。
	そして、17時02分、嘔吐。
	再び、17時08分。
	17時14分。
	17時19分。
	17時25分。 撮影されなかった一回を加えて、都合六回、おかか先生は吐いた。
	だが、06月29日現在までに、先生は「食べ過ぎ」をしないようになり、嘔吐は観察されなくなっている。 眼軟膏塗布の甲斐あってか、目（まぶた）も綺麗になった。
	他に、口腔（歯周病・歯槽膿漏ないし歯肉炎）の問題があるが、これについては改めて別の機会に述べたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パンチが決まったらしい