よたよたよった

2010年01月02日 15時19分00秒 | B地点 おむ

 

 

お正月の、二日である。
この日は、万能の神様のイキな計らいによって、川の水がお屠蘇に変わっていたのだった。
「う~ん、これがお屠蘇か!」

ぺちゃぺちゃ ごくごく
「あ~、美味しかった!」
「さすが神様、いいことしてくれるなあ」
「う~い。何だか体が熱くなってきたよ」
「あっ、おかか先生、こんにちは!」

「やあ。ずいぶん飲んだようだな」
「な~に! このくらい平気ですよ。ひっく」

よたよた

「おい、足元がふらついてるぞ」
「平気です! 絶対に確実に永遠に平気ですっ!」

「わ、わかった、わかった」
「それとも、僕の言葉が信用できないんですかっ」

「酒癖が悪いなあ……」
「ぼ、ぼ、僕は酔ってなんかいません!」

「いいから、ちょっと休め……」
「あ~、何だか頭が重くなってきたなあ」
「う~ん……」
「大丈夫かな?」
「……」
「うっ!?」
「うぷっ! は、吐きそうだ」
「やれやれ。言わんこっちゃない」
「あ~、気持悪い~~~」
「見てられないよ……」