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お正月の、二日である。 |
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この日は、万能の神様のイキな計らいによって、川の水がお屠蘇に変わっていたのだった。 |
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「う~ん、これがお屠蘇か!」
ぺちゃぺちゃ ごくごく |
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「あ~、美味しかった!」 |
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「さすが神様、いいことしてくれるなあ」 |
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「う~い。何だか体が熱くなってきたよ」 |
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「あっ、おかか先生、こんにちは!」
「やあ。ずいぶん飲んだようだな」 |
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「な~に! このくらい平気ですよ。ひっく」
よたよた
「おい、足元がふらついてるぞ」 |
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「平気です! 絶対に確実に永遠に平気ですっ!」
「わ、わかった、わかった」 |
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「それとも、僕の言葉が信用できないんですかっ」
「酒癖が悪いなあ……」 |
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「ぼ、ぼ、僕は酔ってなんかいません!」
「いいから、ちょっと休め……」 |
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「あ~、何だか頭が重くなってきたなあ」 |
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「う~ん……」 |
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「大丈夫かな?」 |
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「……」 |
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「うっ!?」 |
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「うぷっ! は、吐きそうだ」 |
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「やれやれ。言わんこっちゃない」 |
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「あ~、気持悪い~~~」 |
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「見てられないよ……」 |
しかも、泣き上戸だったりして