恐怖の隠し子疑惑

2009年10月17日 16時19分00秒 | B地点 その他

 

 

のんびり
ゆったり
「……ん? 誰か来ましたよ」
「仔猫だな。シンジ君に似てるが、違うな」
「……あ、あなたは、おかか先生ですか?」

「うむ。その通りだが、お前は誰だい?」
「ほ、本当に、おかか先生ですか!」

「はて、見たような顔だな」
「お、お父さん!」
「あなた、僕のお父さんでしょう」

「ふ、ふざけるなっ! 誰がお父さんだーっ!」
「えっ! おかか先生の子!?」
「お、おいおい……。こんな子供の話を信じるな」
「おかか先生……デートばかりしてたと思ったら……やっぱり隠し子が……」
「しっ、知らん! 身に覚えがない!」
「う、ううっ」

しくしく
「お父さんは、僕を愛してないんですか……」

「だめですよ先生! ちゃんと責任を持って育てなきゃ!」

「濡れ衣だあーーーっ」
おかか先生は、とうとう逃げ出してしまった。

それを追う仔猫。

更にそれを追う、おむさん。
「坊や、大丈夫かい」

「うん」

「おい、わけのわからん子供はほっとけ」
「ひどいお父さんだねえ」

「うん」

「知らんと言っとるだろうが」
「でも君のお父さんはね、本当は優しいんだよ」

「うん」

「おいおい、いい加減にしろ」
「まったくもう」
「参ったなあ……」

 

 

 

 

 

 

 

 





この仔猫は既に、「黒い新登場」で紹介されています。そのエントリでは「黒猫」と記述されていますが、精確には、ご覧の通り淡い縞模様があります。「ゴーストタビー」という珍しい柄だそうです。

その後、ボランティアさん達によって、この仔猫には去勢・駆虫・ウイルス検査(エイズ・白血病いずれも陰性)およびワクチン接種が行われました。

10月29日現在、飼い主募集に備えて保護預かり中だそうです。