甘露なり

2008年07月10日 17時55分44秒 | B地点 おかか

 

  では水を飲みに行こう
と言っても、どこでもいい訳ではない
好みの場所というものがあるのさ
こっちだ
ここを曲がる
ううむ……甘露、甘露!
今回もオチはないよ
いや寧ろ、敢えてオチは付けないのだ
水にオチたら大変だからな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


荘厳なる営為

2008年07月10日 17時48分25秒 | B地点 おかか

 

 

「早速、この草を整えて、と」

「ああ……先生……」
「よっ。……うむ、快調、快調」

「まいったなぁ」

「これは崇高にして厳粛なる生の営みだぞ。一切の先入観を廃して、虚心坦懐に直視すべきだよ」

「僕としては、クリックして拡大しないよう、読者に注意したいですね」

「うむ、キレもいい」

「コクもある、とか何とか言いたいんでしょう、先生」
「どうだこの身のこなし。若い者には負けんぞ」
「健康のバロメーターだし、よ~くチェックしなくてはな」
「さて、念入りに後始末をして」
「次は水を飲みに行こうかな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


次はその「まさか」なのだよ

2008年07月10日 17時46分56秒 | B地点 おかか

 

「さて、食事も終えたし」
「この辺の草が、いい感じだな」

「先生……?」
「くるっと向きを変えて、と」

「ああ、やっぱり……」
「先生、なにも僕が寝てる側で……」

「何を言う、ここは私のいつもの場所だぞ」
「カメラの若造がここに椅子を置いたのが悪いのだ」
「カメラのお兄さんは日陰を選んでくれたんですよぅ」

「日陰なら他にいくらでもあるだろ?」

「くんくん。うむ、今日も快調だな」

「やれやれ」
「食事を済ませて、おしっこも快調、となると、次はアレだな」

「せ、先生、まさか……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


不覚

2008年07月10日 16時58分04秒 | B地点 おかか

 

「……なあ若造、内々に頼みがあるんだが。」

「なんでしょう、おかか先生?」

「じ、実はな……。」

「先生、どうなさったんです。落ち着かないご様子ですね。」

「いい年をして、恥ずかしいんだが……」

「もしかして先生、照れてらっしゃるんですか?」
「たまには人間に、スリスリ甘えてみたいんだよ。」

「えっ!? 先生が?」
「な、たまにはいいだろ?」

「……私は大歓迎ですが、後ろでおむさんが見てますよ?」
「な、なにっ!?」
じー
「しまった、見られたか、聞かれたか? ……不覚!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


シンマツバヒバサミ

2008年07月10日 10時30分00秒 | B地点 おかか

 

すまんがちょっと聞いてくれ。真面目な話だ。
まずこれを見てくれ。
07月01日の16時20分に撮影された写真だ。
手前にいるのが私、奥にいるのが、おむ。
上の写真より数秒前の撮影だが、おむの足元にあるゴミが見えるだろう。これはハンバーガーの包装紙だった。誰かがここで食べて、包みを捨てたらしい。

ハンバーガーにはタマネギが含まれている。これは、猫にとっては、毒なのだ。ネギの仲間(ネギ・タマネギ・ニンニク・ニラ)には、猫の赤血球を壊す成分があるそうだ。熱を加えてもこの毒は消えない。「猫に与えてはいけない食物」の筆頭だ。
誰かがここで頻繁に、そういった食物を猫に与えているのかもしれない。このところおむの体調がすぐれないのを、読者諸兄姉はよくご存じだろう。ボランティアさんが献身的に面倒を見てくれているから大丈夫だとは思うが。

ところでゴミの方だ。カメラの若造が今日、これを買ってきた。いわば「巨大なピンセット」だな。で、奴がこれを使ってゴミ拾いをしていたわい。Lサイズのゴミ袋が、すぐにいっぱいになったぞ。
カメラの若造は、日常的にゴミ拾いをするほどの善人ではないが、ごくまれに、「写真の背景にゴミが写るのが嫌だ」という不純な理由で、ゴミ拾いをすることがあるのだ。
まあそんなわけだ。

猫にネギ・タマネギ・ニンニク・ニラを喰わせてはいかん。
やたらとゴミを捨てるのもいかん。

私がいま言いたいのは、この二つなんだよ。

話を聞いてくれて、ありがとう。