土佐っぽ

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「インディペンデンス・デイ」のイナゴ論

2012年02月08日 19時43分06秒 | Weblog
TPP「全品目対象」…米との事前協議で表明(読売新聞) - goo ニュース




アメリカの映画を思い出す。

ある日突然にエイリアンが襲ってくる。

そのエイリアンは、地球人を遥かに凌駕する高度な科学力・軍事力を持ち、
数々の惑星を征服しては資源を食い荒らしてきた凶悪な種族
この映画に登場するアメリカ合衆国大統領のホイットモアはイナゴに例えている。

TPP問題を考える時、
このシーンがどうしても思い出される。
テレパシーで意識に侵入されたとき、大統領が
「奴の考えが見えた。奴らの計画が見えた。イナゴと同じだ。
惑星から惑星を渡り歩いて資源を食い尽くすと次に移る。そして地球だ」
と言う。

それと同じだとは言わない。
しかし、

大規模農業による大量の農産物。
さらには、あらゆる工業製品をつくることのできる資源と環境。

ただ、彼らに無いのは、
その農産物をさらに安全で美味しいものにする技術。

そのあらゆる工業製品をさらに、故障無く低コストで、高品質なものを造る技術。

さらには、疲弊した経済状態。
まあ、、1%の投資家に支配された経済だが、
その経済状況を、ゆうちょなどのニッポンの資本に頼ろうと。

ニホンの農産物自由化が目的じゃあない。
近所のスーパーに行けばわかる。

米は純国産だとしても、
それ以外のほとんどが、海外からの輸入。
魚介類に至っては、
「スシロウ」に行けばわかるように、海外だらけ。

食料自給率40%のニホンにおいて、
今更、なにを、、農産物と。

しかし、ニホンほど、美味しい野菜をつくる農民はそうそういない。
だから、その卓越した技術が欲しい。

そして、喉から一番ほしがるのが、
ニホンの世界有数の技術。

丁度、ニッポンという国では、10年も以上前から、
「技術の大安売り」をしている。
何しろ、国家として社会として技術はまったく大切にしてこなかった。
というよりも、技術者をあまりにも低賃金でこき使ってきた。

だから、
一部の特許を持つような会社以外では、
ほんとうに、大企業の「儲けの再分配」などとは縁遠いものだった。

ので、まさしく、今が狙い目。

ニホンの高度技術を、徹底的にアメリカに。
そして、
アメリカで、最高レベルの工業製品を大量生産する。

それを、ニホンに売る。

アアアアアア、、、これで、ドルもアメリカ経済もなんとかなる。

まさしく、
アメリカが、ホイットモアの言う「イナゴ」に。

この映画が教えてくれるのは、
確かに、宇宙からのエイリアン。
しかし、
地球上に、エイリアンの存在があるという
そこだろう。

ニホンの高度技術をほしがる国は、
いくらでもある。
だから、
技術者を、匠を、育むシステムをきちんと見直して、
人を大切にできる社会の再構築をしないと、

ほんとうに、ペンペン草も残らないって事になる。

小泉純一郎から始まったエイリアンの侵略準備は、
まさしく、野田で完成しようとしている。