釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

日本の未来

2017-10-26 19:13:01 | 社会
今年12月で釜石へ来て10年になる。釜石は初めての東北でもあった。同じ東北でも沿岸部にある釜石は、内陸と違って、夏は涼しく、冬は雪もほとんどない。東北としてはとても住みやすく、東北の他地域と同じく自然が豊かだ。そんな東北の自然や、あまり知られていない東北の歴史や民俗について書こうとブログを始めた。しかし、ブログを始めて3年満たないうちに巨大地震がやって来た。職場も被害を受け、半年ほどは機能不全に陥っていた。職場の回復に追われながらも、偶然震災時に大阪から来ていた娘と休日には東北の自然を堪能する日々が持てた。目の前の現実に余裕が出て、社会の動きに目をやると、原発事故や政府の経済政策に大きな疑問を感じさせられた。そのためブログの内容も次第に自然や歴史よりも社会や経済について書くことが多くなって行った。特に今年に入って、政府債務の問題を多く取り上げるようになったが、そのためかこのブログの読者数が急増している。それを意識すれば、なおその問題を取り上げてしまう。北朝鮮の問題も関係しているのかも知れないが。いずれにしろ、国内のメディアは政府に「忖度して」、事実を報じない。したがって、情報はむしろ海外の記事に頼らざるを得なくなる。現在の日本を考えると、あらゆる分野の衰退が予想される。社会の基盤は何と言っても経済であり、日本のこれまでの経済は人口で支えられて来た。その人口が減少して行き、貴重な存在となる若い世代の教育が蔑ろにされている。大学のレベルは国際的に年々低下している。20年前には東京大学がアジアで1番であった。現在ではシンガポールや中国の3校にも劣る。豊かな未来はとても望めない。それどころか、数年内には確実に財政破綻する。あるいは政府によって意図的にハイパーインフレがもたらされるだろう。いずれにしろ円紙幣はその価値を失う。130兆円の年金基金も内外の株や債券に投じられており、それらの暴落も時間の問題であるため、年金も崩壊するのは目に見えている。金本位制を離脱した通貨は発行量が増えれば増えるほどその紙幣の価値は低下する。通貨の歴史を振り返れば明らかなことだ。日本が始めて、欧米や中国も遅れて中央銀行が大量に通貨を発行したため、相対的に目立たなくなっているが、いずれの国の通貨も価値を失って来ている。本来であれば、Goldがその指標になるが、米国の中央銀行であるFRBがJPモルガンなどの投資銀行を通じてGoldの価格操作を行い、現在はGold価格を抑え込んでいる。それをやらなければ、Goldは高騰し、ドルの価値が失われていることが明らかとなるからだ。米国の通貨発行量は日本の比ではない。ドルの価値の低下をごまかし切れずに米国は2度もドルを切り下げざるを得なかった。そのうち3度目の切り下げをやるだろう。それをやれば米国債や米国株に投資した日本は大津波に襲われることになる。今の日本ではそれを受け止める体力はない。いずれ価値を失う円紙幣の価値を守ってくれるのは、これまでの歴史でもそうであったようにGoldでしかない。戦後あった預金封鎖は過去のものではない。メディアでは報じられていないが、2015年9月30日に行われた財務省の財政制度等審議会財政制度分科会ではこの戦後の預金封鎖を密かに審議している。財務省のHPではその資料も見ることが出来る。
大窪渓谷(大船渡市)