釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

釜石の水

2014-08-03 20:23:39 | 自然
今日は一日青空が広がり、暑い日になった。と言っても釜石のこと、最高気温は29度であった。日中も暑いが、風があり、その風もあまり熱気を感じない。暑いと、水を飲むことがあるが、釜石の水道水は比較的冷たく、水も不味くはない。これまで飲んだ水道水ではやはり北海道の道東の人口7000人ほどだった小さな町の水が一番美味しく感じられた。標高1547mの斜里岳の麓の町で、夏も水道水はとても冷たく、飲んでいてとても美味しいものだった。おそらく、斜里岳の雪解け水が地下で豊富なミネラルを与えられていたのだろう。斜里岳は日本百名山に選定された山で、25万年前に噴火して出来た山なので、地下にはミネラルが豊富に存在しているのだろう。しかし、地元の人の話ではその町の水道水は透明度で世界2位の摩周湖の地下水だと言う。摩周湖も7000年前の大噴火で形成されており、やはり火山性の地質である。どちらにしろ、豊富なミネラルを含んでいるだろう。水道水が飲めるのはとてもありがたい。大都会の水道水はこうした水道水を飲むと、とても飲む気がしなくなる。特に夏は冷たさがなく、消毒剤の臭いがそのまま残っている。暑い日差しの中で昼過ぎに、甲子川の下流では夏休みの子供たちが親とともに川に入っていた。川の水は飲めないにしてもとても綺麗だ。微生物もたくさんいて、魚種も豊かだ。地方の良さはこうした水の良さもその一つだろう。夕方西の山影に日が沈んだ直後に犬とともに散歩に出かけた。甲子川の堤を上流に向けて歩いた。しかし、残念なことに、この時間帯はちょうど海風から陸風に風向きが変わる凪の状態で、家に着く頃には汗がびっしょりと流れ落ちて来た。それでも川の流れの音やヒグラシの声が涼しさを感じさせてくれた。
庭の姫桔梗