釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

薬師公園

2009-04-17 07:11:00 | 自然
春は天気がいいと室内にいるのがもったいない気がしてついつい外へ出てしまう。職場の昼休みを使って薬師公園へ行ってみた。階段を少し上ると枝垂れ桜が咲いている。この枝垂は木がまだ若く小さい。近くには椿も咲き、アオジという小鳥が二羽餌を啄んでいた。途中にある観音寺から公園を見上げると青空に桜が届くように咲き誇っていて清々しい美しさを感じた。初老の御夫婦もゆっくりと階段を上って来られた。こちらも再び階段に向かい、少し上った磯崎稲荷神社の鳥居の前にあるやはり小さい枝垂れ桜を眺める。ここは小さいが鳥居がいくつも並び鳥居のトンネルを造っている。階段をさらに上るがそろそろ息切れがしてくる。いかに普段歩いていないか思い知らされる。平地を歩く分にはあまり感じないが高低差のあるところでは脚力の低下がはっきりわかる。愛知県にいたころより確実に歩くことが少なくなった。車のせいだ。公園のすぐ手前の階段へ来ると正面に子供の像と婦人の像が左右から枝を伸ばした桜に挟まれて見えて来る。小さな公園周囲で桜が満開になっている。婦人像近くの桜の木の下で老齢のご婦人方がにぎやかに昼の弁当を食べていた。他にも二人程別々にベンチに座って昼の食事をしながら桜を楽しんでおられた。青く澄んだ空と満開の桜の下での食事はさぞ美味しいことだろう。高台になったこの公園から釜石の街を見下ろすと釜石湾に入って来る船や何カ所にも咲く桜や太平洋に向かう釜石大観音などが一望できて気持ちがいい。この公園の上にもカタクリの花が咲くと職場の方から聞いていたが時間がなくなったので後日また行ってみることにして引き返した。下りの階段からも幾つかの枝垂れ桜がまた違った趣で見ることができる。薬師公園も一年でこの時期が一番華やかだ。


薬師公園の桜