釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

春の選抜高校野球

2009-04-04 08:54:39 | 文化
春の選抜高校野球は花巻東が準優勝に終わった。それでも岩手では快挙である。職場では冗談でもう21世紀には二度と見られないだろうなどと言われていた。元来高校野球は冬の練習時間を多くとれる西日本の方が強かった。北国はどうしても冬場はグランドの状況が良くない。その歴史が自ずと強いチームを創り出せないで来たわけだ。出身地の四国だと1年を通してグランドを有効に使えるため伝統的に各県で甲子園の土を踏んだことのある高校が継続されて維持される。特に夏の甲子園でその真価が発揮される。普段は別にスポーツ番組を視ることはまずないが今回はさすがに岩手の代表が優勝戦にまで勝ち残ったので応援したくなった。プロ野球と違って若い選手たちの真剣なプレーには清々しさも感じる。ちょうど職場には花巻出身の方もおられて話を聞くとやはりその方の実家では花巻東高校のために寄付をされたようだ。しかも勝ち進むたびに追加の寄付を頼まれたそうだ。まさかここまで勝ち進むなどと予想もされてなかった。勝ち進むに従って当然地元からの応援団の数も増えて来る。たまたま職場にはご家族が神戸に住んでおられる方もいて優勝戦当日は奥さんと子供さんが甲子園へ行かれ3塁側の花巻勢の近くに座って観戦されていたようで子供さんの姿がNHKの放映画面で確認されたようだ。長い歴史を持ちながら毎年行われている高校野球だが自分の出身地や住んでいる県のチームが準々決勝辺りまで勝ち進んで来るとどうしても関心を持たざるを得なくなる。まして今回のようにまさかと思っていたところへ優勝戦にまで勝ち残ってみれば尚更であった。負けても後味が悪くないところが高校野球のいいところだ。


辛夷(こぶし)の花が開き始めた 北国にも春がやって来た