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おおわだ保育園世田谷豪徳寺

子ども達の様子を中心におおわだ保育園世田谷豪徳寺の情報をお伝えします。

良い姿勢を身に付けましょう

2024-02-29 17:43:04 | その他情報

良い姿勢を身に付けましょう

 

悪い姿勢になっていませんか?

・ポケットに手を入れて、背中を丸めている。

・椅子にもたれかかって、スマホやタブレット、テレビを見たりしている。

・寝転んで絵本を見たり、絵を描いたりしている。

乳幼児期は「背骨」や「背骨を支える筋肉」が成長発達していく大切な時期です。良い姿勢を身に付けましょう。

 

姿勢が悪いことによるこどもの体への悪影響とは

①骨格がゆがむ

姿勢が悪い状態が続くと肩や背中の筋肉に負担がかかり、体が疲れるだけではなく、骨格がゆがみ、慢性的な肩こりなどにつながります。

②呼吸が浅くなったり、消化不良を起こしたりする

猫背のままでいると、肺がしっかりと膨らまず肩で息するような状態になり呼吸が浅くなります。内臓も押される状態になるので、消化不良を起こす場合もあります。

③近視になる可能性がある

姿勢が悪くなる要因としてスマホやタブレットの使用機会の増加が挙げられますが、適切な距離感で使用しないと近視が進んでしまう可能性があります。

ほかにも、姿勢が悪いまま運動するとケガのリスクが高まる場合もあります。

 

姿勢が悪くなる原因は

①こどもの筋力低下

スポーツ庁のこどもの運動機能に関する調査によると、令和元年度以降、こどもの体力が急激に低下しています。コロナ禍の影響でおうち時間が増えた上に運動時間が減少し、身体を支える筋力が低下したことが理由と考えられます。

②スマホやタブレットの使用

小さなうちからスマホやタブレットに触れる機会が多くなると、運動不足だけではなく使用する際に猫背になるなど悪い姿勢が癖づいてしまいます。

③生活リズムの乱れ

生活リズムの乱れにより、朝早くに起きられずに朝食を抜くこどもが増えています。朝食を抜くと、脳のエネルギーが不足して集中力が保てなくなります。集中力低下によって頬杖をつく等をすることで、姿勢が悪くなります。

④保護者の姿勢の悪さが影響している場合もある

こどもは保護者を見て育つため、保護者の姿勢が悪いとこどもも姿勢が悪くなる可能性が高くなります。まずは、保護者が姿勢の重要性や姿勢の悪さによる体への悪影響について再認識し、正しい姿勢でいられるようにしましょう。

 

良い姿勢をするメリット

①運動能力を発揮することができる

姿勢が良いと、なんらかの動作を行う際に、無駄な動きや体重移動が減り、効率の良い動きが出来るようになります。

逆に姿勢が悪いと体のバランスが取れず、無駄な動きや体重移動が増えてしまいます。それが体のゆがみや動きの癖などに繋がってしまうこともあります。

②呼吸を整え、心の良い状態を保つことができる

正しい姿勢でいることで、呼吸が入りやすくなり、自律神経を整えることができます。背骨をまっすぐに保ち、深く呼吸をすることで自律神経が整い、心を落ち着かせることができます。

逆に姿勢が悪く、浅い呼吸をすることを続けていると、なんとなく落ち着きがなくなったり、イライラの原因になります。

③集中力を持続させることができる

姿勢が悪いと、呼吸が深く入らないのと同じく、血流も悪くなってしまいます。それによって脳の活動も低下し、集中力の低下にもつながってしまう場合があります。

 

良い姿勢を目指そう!

乳児期

・ハイハイを十分にさせましょう。

・前に進んだり、後ろへ下がったり、グルグル回ったりすることで、骨や筋肉が発達します。

幼児期

・背筋を伸ばして、土の上、砂利道、坂道、雪の上など、色々な場所を歩く経験をたくさん出来るようにしましょう。

・飛んだり、跳ねたり、走ったりすることが骨や筋肉を鍛えて、良い姿勢を作ります。

 

立つとき:耳たぶ、肩の中心、くるぶしが一直線になるような状態。

座る時:背中は座面に垂直に、太ももは床に水平になるように足全体を床に付ける。

 

こどもの姿勢を正すためにできること

①姿勢を正す重要性やメリットをまず保護者がしっかりと把握しましょう。

こどもに分かりやすく伝えることで、こどもも納得しやすくなります。

重要性やメリット

・運動能力が向上する

・疲れにくくなる

・ケガの予防になる

・体の不調が減る

②保護者が手本を見せましょう。

こどもに正しい姿勢を教えるために、まずは保護者が手本を見せましょう。その上でこどもの姿勢をチェックしてあげましょう。こどもたちに「背中がまっすぐだとカッコいいよ」と声を掛けてください。

 

姿勢が良いと、気持ちもシャキッと前向きになります。小さい時からの習慣づけが大切です。


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免疫力をアップしよう

2024-01-31 13:24:48 | その他情報

免疫力をアップしよう

2月も引き続き感染症の流行しやすい季節です。手洗いやうがいなどで予防していても、免疫力が低下していると感染症にかかりやすくなってしまいます。今回は「免疫」についてお伝えします。こどものうちに培われた免疫は、その後の免疫にも関わってきます。

 

免疫について

免疫とは、私たちの体の中に侵入してきた細菌やウイルスなどの異物を排除して、感染症にならないようにする防御システムです。

免疫の仕組みには自然免疫と獲得免疫があり、それぞれ免疫細胞によって機能しています。

自然免疫

自然免疫は、体の中に入ってきた細菌やウイルスといった異物に対して体が反応することを指します。私たちの体にもともと備わっている機能です。入ってきた異物の特徴を獲得免疫に伝える役割もあります。

獲得免疫

獲得免疫は、自然免疫から伝えられた情報をもとに、体に入ってきた細菌やウイルスなどの異物を免疫細胞が攻撃する働きです。攻撃が始まると、異物の活動を抑えるため、異物の特徴に合った抗体ができます。抗体ができることで、次に同じ異物が入ってきたときに素早く攻撃できるようになります。

抗体を獲得するには、感染症に感染するか、ワクチンを接種して病原体を体の中に入れる必要があります。

 

免疫力を高めるためには

①体を使って遊ぶ

運動することで、血液の循環が良くなり、新陳代謝がアップし、免疫力も向上します。

日光を浴びると体内でビタミンDが作られますが、ビタミンDには免疫機能調節効果のある脂溶性ビタミンであり、外遊びで日光を浴びることも免疫力アップに役立ちます。

また、免疫細胞には温度が高いと活発化する性質があり、体温が1℃上がると免疫力が5~6倍上がり、1℃下がると30%下がるといわれています。そのため、免疫力を上げるには、体温調節機能を発達させることも重要です。体温調節に欠かせない汗腺の数は、2~3歳頃までに過ごした環境で決まり、生涯変わらないといわれています。できるだけ外で遊ばせたり運動させたりして汗腺を発達させ、しっかり体温調節ができる体作りを行いましょう。

②よく寝る

よく寝ることで、成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは、身長を伸ばすなどの体の成長だけでなく、傷ついた細胞を修復したり代謝を高めるなどの働きをします。

また、日中、外で体を動かして遊ぶと、太陽の光を浴びて体内時計を調節して眠りへと誘う「メラトニン」の分泌に繋がります。メラトニンは覚醒と睡眠を切り替えて、自然な眠りを誘う作用があり、「睡眠ホルモン」とも呼ばれています。

自律神経のバランスが乱れると免疫機能が低下します。免疫力アップには、早寝早起きし、生活リズムを整え、質の良い睡眠をとることが大切です。

③バランスよく食べる

好き嫌いが多く、偏食気味であると、栄養不足から免疫力が低下します。1日3食、決まった時間に、主食+主菜+副菜のそろったバランスのよい食事を心がけることが大切です。

④腸内環境を整える

免疫に関わる免疫細胞の約7割は腸内にあると言われています。腸内には多数の腸内細菌(善玉菌・悪玉菌・日和見菌)が存在しています。そのうち、善玉菌には免疫細胞の働きを助ける性質があるため、善玉菌が多いと免疫力が高まります

善玉菌を増やすために大切なのが、日々の食事です。こどもの頃から食事や他人との接触などによって腸内細菌を獲得していくのですが、1~3歳頃までに触れた細菌の種類によって生涯持つ腸内細菌の種類が決まります。小さいうちにどれくらいの腸内細菌を取り込めるかで、その後の免疫力が変わるということです。

そのために摂取したいのが、善玉菌を含む食物や善玉菌のエサとなる食物です。ヨーグルトや納豆などの発酵食品、野菜や豆類などの水溶性食物繊維を含む食品、バナナや大豆などのオリゴ糖を含む食品は積極的に食べると良いです。また、免疫細胞の活性化には、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素が必要なので、これらの栄養素を含む食物をバランス良く摂取することも大切です。

⑤笑って過ごす

免疫を上げるためには、よく笑うことです。

若くて健康の人の体にも1日3000~5000個ものがん細胞が発生しています。これらのがん細胞や体内に侵入するウイルスなど、体に悪影響を及ぼす物質を退治してくれているのが、リンパ球の一種であるナチュラルキラー(NK)細胞です。人間の体内にはNK細胞が50億個もあり、その働きが活発だとがんや感染症にかかりにくくなると言われています。このNK細胞は「笑い」が発端となって活性化し、がん細胞やウイルスなどの病気のもとを次々と攻撃するので、免疫力が高まります。逆に、悲しみやストレスなどのマイナス情報を受け取るとNK細胞の働きは鈍くなり免疫力も低下してしまいます。家族で楽しめるゲームや面白いテレビを見たり、親子の会話を増やし、日頃の会話の中にユーモアを取り入れましょう。明るい気持ちを心掛けて免疫力を高めていきましょう。一緒に散歩をしたり、コミュニケーションをとることがお子さんの「笑い」につながるかもしれません。

 

その他の笑いのプラス効果

①脳の働きが活性化

笑うと新しいことを学習する時に働く器官が活性化されて記憶力がアップします。

②血行促進

思い切り笑うことで体内に酸素がたくさん取り込まれるため、血の巡りがよくなって新陳代謝も活発になります。

③自律神経のバランスが整う

通常起きている間は交感神経が優位になっていますが、笑うと交感神経が促進し、その後急激に低下することにより、リラックス効果をもたらすので自律神経のバランスが整います。

④筋肉アップ

笑うことで腹筋、横隔膜、肋間筋、顔の表情筋などをよく動かすので多少ながら筋力を鍛えることにもなります。

⑤幸福感と鎮痛作用

笑うと脳内ホルモンのエンドルフィンが分泌されます。この物質は幸福感をもたらすほか、モルヒネの数倍の鎮痛作用で痛みを軽減します。

 

生活習慣に取り入れられるポイントを抑えて、免疫力を高めていきましょう。


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やけどについて

2023-12-27 17:11:38 | その他情報

やけどについて

 

今年も残すところあと僅かになりました。例年に比べて暖かい12月となっており、今年は暖冬とも言われていますが、12月中旬より突然本格的な寒さが始まってきています。

寒くなるとファンヒーターやストーブなどの暖房器具や加湿器、ポットやケトルなどの調理器具を使うことが多くなります。暖房器具や熱いお湯などを直接触ってしまったり、湯気などに手を当てるとやけどの危険性があります。

また、カーペットやこたつ、電気毛布などや使い捨てカイロによって、ジワジワと皮膚の深い部分までやけどしてしまう「低温やけど」にも注意が必要です。低温やけどは、体温よりも少し高い温度(44~50℃前後)のものに、皮膚が長時間触れることによって起こります。急激に熱さや痛みなどを感じるわけではないので、気付くのが遅く、症状が悪化してしまう場合が多いです。

こどもは大人より皮膚が薄いため、短時間で深いやけどになりやすく、注意が必要です。

 

東京消防庁管内で、令和3年度は369名の0~5歳のこどもが「やけど」により救急車で運ばれています。その中でも、0歳児105名、1歳児159名と0歳、1歳の事故が多いです。

0~5歳のやけどの原因となったものは、味噌汁・スープや、お茶・コーヒー類による熱い液体でのやけどが多いです。

熱い液体でのやけど

事例1:親が味噌汁の調理中に誤ってこぼしてしまい、隣で立っていたこどもの頭部に味噌汁がかかってしまった。

事例2:テーブルの上の熱湯が入っているポットをこどもが誤って倒してしまい、頭部に熱湯がかかってしまった。

こんな事故も起きています

事例3:炊飯器の上に誤って左手を置いたことにより、蒸気でやけどしてしまった。

事例4:こどもがアイロンで遊んでいたところ、誤って電源を入れてしまい、熱された部分を手で触ってやけどしてしまった。

事例5:鍵を手に持って家庭用コンセントに差し込んでしまいやけどしてしまった。

低温やけど

事例6:湯たんぽや電気毛布などを寝ている間に使い、やけどしてしまった。

事例7:こたつの中やファンヒーターのそばでうたた寝をしてやけどしてしまった。

事例8:電気カーペットの上に座布団を敷き、2か月の乳児を2時間ほど寝かせて、ふと見たところ右足に水ぶくれができていた。

 

応急処置

やけどをしたら、すぐに流水で冷やしましょう。最低20分くらいは冷やし続けましょう。

服の上から熱湯を浴びた場合は、無理に脱がせさせようとせず、着衣のまま冷やしましょう。

広範囲のやけどは、冷水で濡らしたシーツなどで全身を覆い、シャワーをかけましょう。

低体温に注意しましょう。

→乳児は、身体を冷やすことで低体温になりやすいので、冷却中は意識の変化に注意しましょう。全身のやけどの場合は、流水で全身を冷やすことで体温が下がってしまうため、濡れたバスタオルなどで身体を包み、その上から渇いたタオルケットなどで保温するようにしましょう。

 

こんなときはすぐに病院へ

患部に衣類がくっついて剥がれない

→無理に剥がさず、くっついた部分は残して切り取り、清潔なシーツなどで覆って医療機関を受診しましょう。

顔や陰部のやけど

→特に気を遣う場所であるため、医師の適切な処置を受けましょう。

水ぶくれが500円玉より大きい

→清潔なカーゼなどで保護をして、医療機関を受診しましょう。

2度(水ぶくれ・ただれ・激痛がある)以上のやけど

→乳幼児は細菌に感染しやすいため、軽症と思っていても、念のため医療機関を受診しましょう。

低温やけど

→意外と深いやけどになっていることもあります。気付いたらすぐに冷やして医療機関を受診しましょう。

 

こんなときは救急車を呼びましょう!

広範囲にわたるやけど

体表面積10%以上のやけど(こどもの場合、腕や足1本の面積がほぼ10%です。)

 

家庭での事故予防ポイント

手の届く範囲を確認し、やけどの危険がある飲み物はこどもの手が届かない場所に置きましょう。また、スープなどの熱いものや熱い容器は、テーブルの中央に置く習慣をつけておきましょう。

テーブルクロスは使用しないようにしましょう。

調理器具は、使用中と使用後の温度が十分に下がるまで、近くにこどもを近づけないようにしましょう。

ストーブやヒーターなどの床に置くタイプの暖房器具を使用する場合には、安全柵で囲み、こどもを近づけないようにしましょう。

 

こんな危険があります!

テーブルクロスの罠

→テーブルクロスを引っ張ってポットやケトルが倒れることがあります。

コードの罠

→引っ張ったりつまづいたたり、上手く抜けなくて倒れることがあります。

取っ手の罠

→持ち手が外に出ているとこどもがひっくり返すことがあります。

 

こどもの手が届く範囲

こどもの手が届く範囲は、手の届く範囲と台の高さを足した長さで、1歳児では約90㎝、2歳児では約110㎝、3歳児では約120㎝です。これを目安にして、より遠い(より高い)場所に置いて、こどもが触れないようにしましょう。

 

おおわだ保育園は、保育の中でクッキングをする場面があります。こどもたちに注意喚起を行い、やけどに気を付けて楽しくクッキング活動を行っていきたいと思います。

また、保育園には薪ストーブもあり、こどもたちは薪ストーブで暖まることが大好きです。

薪ストーブを使う際には、注意していきたいと思います。

 

明後日より年末年始休みとなります。やけどだけではなく、感染症にも気を付けながら、規則正しい生活習慣で過ごしましょう。

来年も元気な姿で登園してきてくれることを楽しみにしております。

よいお年をお迎えください。


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SIDS対策強化月間

2023-11-30 18:29:32 | その他情報

SIDS対策強化月間

 

乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)は、それまで元気だった乳幼児が事故や窒息ではなく、眠っている間に何の予兆や既往歴のないまま死に至る、原因のわからない病気です。

日本での発生頻度はおよそ出生6000~7000人に1人と推測され、生後2か月から6か月が多いとされていますが、まれに1歳以上でも発症することがあります。

発症は年々減少傾向にありますが、令和4年には47名の乳幼児がSIDSで亡くなっており、乳児期の死亡原因としては第4位となっています。

SIDSは、12月以降の冬期に発症しやすい傾向があることから、厚生労働省は毎年11月をSIDSの対策強化月間としています。

 

SIDSの予防方法は確立していませんが、以下のポイントを守ることにより、発症率が低くなるデータがあります。

①1歳になるまでは、寝かせる時は仰向けに寝かせる

SIDSは、うつぶせ、仰向けのどちらでも発症しますが、寝かせる時にうつぶせに寝かせた時の方が発症率が高いと言われています。医学的にうつぶせ寝を勧められている以外は、こどもの顔が見えるように仰向けに寝かせましょう。

②できるだけ母乳で育てましょう

母乳育児が様々な点で良いことは知られています。母乳の方がSIDSの発症率が低いと言われています。母乳育児にトライしてみましょう。人工乳がSIDSを引き起こすわけでは決してありません。また、医学上の理由で母乳育児が出来ない場合もあるため、周囲の方はご理解をお願いします。

③たばこをやめましょう

たばこはSIDS発症の大きな危険因子です。妊娠中の喫煙は胎児の体重が増えにくくなり、呼吸中枢に悪影響を及ぼします。妊婦自身の喫煙はもちろんのこと、妊婦やこどもの側での喫煙はやめましょう。これは、身近な人の理解も大切です。日頃から喫煙者に協力を求めましょう。

④こどもを暖め過ぎない

冬になるとどうしても部屋を暖めすぎたり、厚着をさせたり、布団をかけすぎてしまったりしがちです。着せすぎによって高体温になってしまい、それがSIDSを引き起こす原因となっている可能性が指摘されています。

 

これらのことはいずれもSIDSの直接の原因ではありません。子育てに関し必要以上に不安を抱くことは避けましょう。これを参考に、日頃の子育てを再確認していただき、あとはおおらかな気持ちで子育てをしましょう。

 

SIDSについてよくある質問

Q:こどもが睡眠中に寝返りをして、うつぶせ寝になった場合は、仰向け寝に戻す必要があるか?

A:寝返りはこどもの成長発達にとって重要であり、自然な発達過程です。SIDSのリスクを減らすために重要なことは、眠り始める時に仰向け寝にしてあげることと、寝返りをした際に備えてこどもの周囲に柔らかな寝具を置かないようにすることです。アメリカの小児科学会によると、こどもが仰向けからうつぶせ、うつぶせから仰向けのどちら側からも自分で寝返りができるようになったら、その姿勢のままにしておいてよいと言われています。

園では、午睡中のうつぶせ寝はすぐに直すようにしています。(おおわだ保育園では、0~1歳児の午睡はバウンサーを使用しております。)

また、うつぶせ寝が好きなお子さんでも気を付けていくと、2週間程度で仰向け寝に定着すること多いです。

Q:こどもの睡眠について、SIDSの他にも気を付けることはありますか?

A:睡眠中の窒息事故にも注意が必要です。

①敷布団は硬めのものを使用しましょう。

②掛け布団は軽いものにし、掛けすぎないようにしましょう。

③布団が顔や口にかからないようにしましょう。

④顔の周囲にぬいぐるみやタオルなど首に巻きつくものを置かないようにしましょう。

⑤ベッドに隙間を作らないようにしましょう。

無呼吸に気付いたら、すぐに救急要請と心肺蘇生をしましょう。

 

睡眠中はこまめにこどもの様子を確認し、こどもの命を守りましょう。

 

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/sids_leaflet_01.pdf


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目の愛護デー

2023-10-18 17:34:37 | その他情報

目の愛護デー

 

2つの10を横に倒すと、眉と目の形に見えることから10月10日は目の愛護デーとされています。

乳幼児期は、こどもの目がもっとも育つ時期です。生まれたばかりの時は0.01くらいだった視力は、生後6週ころからぐんぐんと発達します。5歳で1.0以上となり、その後の発達程度は緩やかになり、8~10歳くらいで完全に止まります。ですので、乳幼児期になんらかのトラブルで視力の発達が上手くいかなかった場合、その後視力を伸ばすことが難しくなります。

この機会にお子様の「目」の健康を改めて見直してみましょう。

 

目の役割

目はとても傷つきやすいので、色々なものに守られています。

まゆげ:落ちてくる汗や雨から目を守る役割をしています。左右合わせて約1300本生えています。

まぶた:飛んでくるものが目に当たらないようにブロックをしています。

まつげ:ほこりやゴミが目に入らないように守っています。片目で上まつげは約100~150本、下まつげは約50~70本生えています。

なみだ:目が乾かないように潤して、栄養分や酸素を届けています。ゴミが入った時は、きれいに洗い流す役割もあります。

まばたき:一目に何度もまばたきをして、涙を全体に行き渡らせて目をガードしています。

 

涙がでるのは何のため?

目に栄養や酸素を届ける:目の角膜には血管がないため、かわりに涙が栄養や酸素を届けています。

感染を防ぐ:目に入った異物は涙で洗い流されます。また、涙には細菌の感染を防ぐ殺菌作用もあります。

目の乾燥を防ぐ:目の表面を潤して、刺激から目を守っています。

目の表面の傷を治す:涙には目の表面の傷を治す成分が含まれています。

目の表面を滑らかにする:目の表面が涙で滑らかになると、光が正しく屈折して、物を鮮明に見ることができます。

 

視力の発達

3ヶ月頃 視力:0.01~0.02 抱っこしている人の顔がぼんやり見える

6ヶ月頃 視力:0.04~0.08 動くものを目で追う

1歳 視力:0.2~0.25

3歳 視力:1.0以上

6歳 視力:1.0~1.2 行動範囲が広がるにつれて「見る」働きが発達する

 

 

目を大切に

1度下がった視力は、元には戻りません。視力の成長過程になる6~7歳までなら、多少の視力は回復する可能性がありますが、8歳を過ぎてしまうとそれも望めません。これ以上低下させない努力が必要です。

 

生活を見直してみましょう

①前髪は目にかからないようにしましょう。

②姿勢を気をつけましょう。

背筋を伸ばした正しい姿勢をとります。背中が曲がった姿勢は、目と物の距離が短くなり、目に負担がかかってしまい、視力低下につながることもあります。 

③照明の明るさに気を付けましょう。

④寝るときは暗い部屋で寝ましょう。

明るい部屋で寝かせていると、脳や体も休まりません。また、睡眠の質にも影響が現れる恐れがあります。 

⑤緑黄色野菜を食べるようにしましょう。

⑥汚い手で目をこすらないようにしましょう。

 

見る力を育てるポイント

①明るさ、暗さのメリハリのある生活をしましょう。

日中は光を浴び、夜は暗くして寝ましょう。

②広い空間で身体と目を動かす機会を作りましょう。

全身運動は眼球、視神経・脳の発達を促します。

③様々なものを見る体験をしましょう。

止まっているものや動いているもの、小さなものや大きなもの、遠くにあるものや近くにあるものなど、様々なものを見る体験が目に良い刺激となります。

④テレビやゲーム、スマートフォンやタブレット、Youtubeは、時間を決めましょう。

テレビは正面から見ましょう。いつも横目で見ていると、視力に左右差が出ることもあります。また、スマートフォンやタブレットなどの狭い範囲の平面画像を見続けることは、目の負担になるので避けましょう。

 

こんな見方は危険信号

・テレビや絵本に近付いて見る。

・明るい戸外でまぶしがる。

・目を細めて見る。

・上目遣いに物を見る。

・目つきが悪い、目が寄っている。

・見る時に首を曲げたり、頭を傾けたりする。

このような症状が見られると斜視や弱視の可能性もあります。

こどもは視力が悪いことを自覚できないため、上記の症状がないか普段から気にかけてみるようにしましょう。

 

乳幼児期から目を大切にする習慣をつけておきましょう。


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