大島海峡東岸紀行 伍拾参よりつづく。
宇検中央林道2号線から戻り、さらに先へと進む。

上ったり下ったりを幾度か繰りかえすうちに、舗装が途切れる。
ここからは、焼内(やけうち)湾に面した集落・屋鈍(やどん or やどぅん)に至るまで、およそ5kmのダートである。
ダートのうち、西古見(にしこみ)側から1.5kmほどが比較的荒れている印象だ。
とはいえ、郵便配達や戸別営業(奄美大島では、置き薬の会社が2社あって精力的に島内の過疎地域を回っている)の軽自動車が通る道でもあり、オフロードバイクであればそれほど難度は高くない。
むしろ、僅かに点在するフラットな区間で速度を出し過ぎないようにすべきだろう。
この付近は奄美大島でも自然が豊かな地域であり、野鳥やリュウキュウイノシシも多く生息している。
滅多に出会うことはないのだが、それでも無駄な爆音で自分からチャンスを放棄することはないだろう、と自戒を込めて。

屋鈍まであと僅か、というところで、空き地があったので停めてみる。
水源が近いらしく、森の奥からふた筋の流れが引かれている。
うちひとつの流れの土壌にはかなりの酸化鉄が含まれていると見え、土砂を堰き止めるコンクリートや水路となったU字溝の底は赤紫に染められている。

大きなコンクリート容器には砂が詰められ、簡易浄水器となっている。
脇から流れ出る水を手に受けて飲んでみた。
美味い。
もうひとくち。

もうひとつの流れは、小さな滝となって音を立てている。
飛沫がかかるところは濃い緑の苔に覆われていた。
もうひとくち冷たい水をいただいてから、ふたたびバイクにまたがった。
屋鈍まではもうすこし。
大島海峡東岸の旅は、これでおわる。




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宇検中央林道2号線から戻り、さらに先へと進む。

上ったり下ったりを幾度か繰りかえすうちに、舗装が途切れる。
ここからは、焼内(やけうち)湾に面した集落・屋鈍(やどん or やどぅん)に至るまで、およそ5kmのダートである。
ダートのうち、西古見(にしこみ)側から1.5kmほどが比較的荒れている印象だ。
とはいえ、郵便配達や戸別営業(奄美大島では、置き薬の会社が2社あって精力的に島内の過疎地域を回っている)の軽自動車が通る道でもあり、オフロードバイクであればそれほど難度は高くない。
むしろ、僅かに点在するフラットな区間で速度を出し過ぎないようにすべきだろう。
この付近は奄美大島でも自然が豊かな地域であり、野鳥やリュウキュウイノシシも多く生息している。
滅多に出会うことはないのだが、それでも無駄な爆音で自分からチャンスを放棄することはないだろう、と自戒を込めて。

屋鈍まであと僅か、というところで、空き地があったので停めてみる。
水源が近いらしく、森の奥からふた筋の流れが引かれている。
うちひとつの流れの土壌にはかなりの酸化鉄が含まれていると見え、土砂を堰き止めるコンクリートや水路となったU字溝の底は赤紫に染められている。

大きなコンクリート容器には砂が詰められ、簡易浄水器となっている。
脇から流れ出る水を手に受けて飲んでみた。
美味い。
もうひとくち。

もうひとつの流れは、小さな滝となって音を立てている。
飛沫がかかるところは濃い緑の苔に覆われていた。
もうひとくち冷たい水をいただいてから、ふたたびバイクにまたがった。
屋鈍まではもうすこし。
大島海峡東岸の旅は、これでおわる。
この項 おわり




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