南方単車亭日乗

奄美大島にIターンした中年単車乗りが、てげてげに綴ります。
はじめての方は、最初に《ごあいさつ》をお読みください。

イジュをめぐる冒険

2012年06月12日 01時56分24秒 | 南方単車日乗
イジュ』というのはツバキ科の樹木で、学名を Schima liukiuensis Nakai というので、ナカイさんて人が名付け親であること、琉球地方以外にはそんなに多く生えていないんだな、ということが名前だけでも判ります。
事実、奄美地方と沖縄以外には自生していない固有種だそうで、そういえば島に来るまで見たことなかったような気がする。




このイジュ、花が開くのは早くても5月になってからで、「おぉ咲いてるな」と思うのはたいてい「梅雨じゃー、鬱陶しィ」と思う頃。
いくぶん大き目の花にたっぷりの蜜と花粉で、生き物にも大人気らしい。




アサギマダラと
キオビエダシャク

ハナムグリ
イシガケチョウ
ニシキリギリス?


そんなイジュを探して、北大島をうろうろした。








unknown flower
unknown flower
クスノハガシワ


しかし、なかなか「イジュだ!」と納得できる木に出会えずに日を改めて、夕闇と雨雲が迫る大和村の林道へ。



人間にはほぼ同じ木に見えるのだが、生き物たちは露骨に一本のイジュに集まる。
この一本のイジュに、キオビエダシャクが100匹くらい群れている。
数メートル離れた隣の木には、見事なほどに何もいないのに。
人間だったら、呑み屋だってこう露骨に差はつかないぞ。

薄暗い林道でイジュよりも目立つのがコンロンカ。
白いのは葉っぱで、黄色が花なのだが、ちょっと日当たりの悪い位置にあると却って目立つのだな。




黄色い花は5弁なのだが、まれに6弁の花がある。
四つ葉のクローバーみたいなもんだと思って探すのも一興かもしれない。

他にもこんな感じで、梅雨の晴れ間の山の中は、なかなかイイ感じですよ。





ただし、こんなのも居ますから、くれぐれもご用心いただけますよう。

閲覧注意 蝶の赤ちゃん




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おがみやま公園散歩

2012年06月01日 00時58分05秒 | 南方単車日乗
奄美大島の、市民生活の中心地である奄美市の名瀬地区は、いく筋かの河川が作りだした谷と小さな平野に人々が暮らしている。
高さはないが入り組んだ山襞が伸びた尾根筋のひとつは、古くは信仰の依り代として、現代では市民の憩いの場として《おがみやま公園》と呼ばれて親しまれている。
『公園』と名付けられていても、急坂の遊歩道と猫の額ほどの広場の他には、太平洋戦争後の米軍統治時代に日本復帰運動を主導した人物たちの塑像の他には何もない。
その何も無さが気に入って、オレは季節の草花や小動物の写真を撮りに行くのです。

    

    


一方で《おがみやま公園》は、猫たちの領土でもあります。



 


小鳥も



 


昆虫も



 


得体の知れない小動物も

   閲覧注意
 アフリカマイマイ 

      
  閲覧注意
 イモリ 



息を切らせ、汗だくで登り、木々の間を抜ける風に一息つく。

    

    


夏へのモデルチェンジが近づいている。



  




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