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南方単車亭日乗

奄美大島にIターンした中年単車乗りが、てげてげに綴ります。
はじめての方は、最初に《ごあいさつ》をお読みください。

大島海峡東岸紀行 参拾九

2006年09月21日 00時09分36秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 参拾八よりつづく。

深く小さな入り江に面した伊目(いめ or いむぇ)集落から、ふたたび登って下って久慈(くぢ)集落だ。



伊目と同じ久慈湾の、さらに入り江に面した集落だが、こちらは、入り江じたいが開けているせいで、ずいぶん明るく開放感を感じる。



大島海峡の周辺に限らず、奄美大島全体で内陸の交通が発達しはじめたのは、昭和30年代も後半に入ってからだが、久慈集落は、その影響を大きく受けた側ではないだろうか。
同じ大島海峡沿い、約10km北の西古見(にしこみ)集落はカツオ漁の基地として栄えていたのだが、
陸路を辿って西古見へ向かうには、久慈集落は避けて通ることはできない。
また、久慈からは険しい山越えのルートながら宇検村の名柄(ながら)集落と結ぶルートがある。



名柄は、焼内(やけうち)湾に面した集落で、宇検村でも比較的規模の大きな集落である。
80mほどの水深があるという焼内湾は、第二次大戦中の日本海軍の集結地のひとつとされていたという。
陸上交通が二次的なものでしかなかった時代から、久慈は大島海峡の両岸では主邑といえる古仁屋を含めた三方向のジャンクションなのだ。



神社はある。
しかし、今回は、神域には入らない。
遠目から眺めるだけだ。
鳥居の手前は雑草が生い茂っている。
そして・・・、



参道の入り口脇の歩道には、車に轢かれたヘビの死骸が落ちている。
この神社に関しては、また他日としよう。いつになるかは判らないが。

つづく


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大島海峡東岸紀行 参拾八

2006年09月19日 01時23分02秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 参拾七よりつづく。

入り江と渓間がつくる伊目(いめ or いむぅぇ)集落の中央に食い込むように、尾根筋が張り出した箇所がある。
細く、きつい角度の坂道がつけられているのが遠目からも判ったので
「神社でもあるかな」と近寄ってみた。



森の中からビニールパイプが引かれ、水が湧き出している。
坂道は遠目に見るよりも細く、舗装が途切れた先の荒れ方は酷い。
歩いて途中まで登ってみると、簡易水道の給水・浄水設備があるだけだ。
振り向いて集落を眺める。
午後の太陽もだいぶ傾いているが、梅雨明けの直射日光は強烈だ。
額と首筋の汗をハンカチで拭が、汗は拭いたそばからふき出してくる。



湧き出す水は清冽。
ひとくち、手にすくってみる。
つめたい、美味い。
もう一口、さらにもう一口。
心なしか、汗もおさまったようだ。





コンクリート製の水桶のあちこちには、小さな巻貝がついている。
なんだか、「ミネラルたっぷり」という感じだ。



畑仕事をしていた近所の人がやってきて、美味そうに水を飲む。
「この山の湧き水ですか?」
「いやぁ、ずぅっと向こうの山から引いて来とるのよ」
深い緑に覆われた山を見やる。
「美味いですねぇ」
「ああ。また飲みにおいで」

つづく


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大島海峡東岸紀行 参拾七

2006年09月16日 00時19分55秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 参拾六よりつづく。

深い緑の入り江が印象的な〔浦(うら)〕を経由して、伊目(いめ or いむぇ)へ至る。
リュウキュウマツの並木の坂を下って、集落の入り口に差し掛かれば、左手の海に小さな桟橋が突き出ている。
この桟橋周辺を除けば、伊目が面するU字形の入り江は、干潮時には干潟となる。



誰かが植えたものだろう、紫が鮮やかな花。
桔梗の類かと思うのだが、よくわからない。



細い川伝いに集落の奥へと入ってみる。
ここも、柑橘類やパッションフルーツなどの果樹が主な農産物のようだ。
細い道が雑草に覆われてどうやら行き止まりになる辺りでバイクを停め、しばし舞い飛ぶ蝶を眺めて過ごす。
どうにもシャッター・チャンスが掴めないので、ノボタンを一枚。



なんの実だろう?
鮮やかな赤。



ゴーヤ(奄美では一般にニガウリと呼ばれる)の遠縁の孫娘みたいな・・・。
大きさは、これで7、8cmほどだったか。



キアシナガバチは、怒らせないように後ろからそっと撮影する。

つづく


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大島海峡東岸紀行 参拾六

2006年09月14日 01時37分59秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 参拾伍よりつづく。

古志(こし or くし)集落を後にして、次に向かうのは伊目(いめ or いむぅぇ)集落だ。
しかしその前に、旅人の足を止める一角がある。
昔は集落だったのか、今は誰も住まないが、深い入り江を抱える浦(うら)と呼ばれる土地だ。





一口に言ってしまえば緑色なのだが、角度により、また天候により、入り江の水面はその濃淡を変化させる。



山の雫が小さな流れを作り、入り江にそそいでいる。
まだ幼いマングローブが、それでも懸命に根を下ろしている。



芽吹いて間もないのは、奄美のあちこちで見られるメヒルギか?
とにかく、強く、大きく育ってほしいものである。

つづく


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大島海峡東岸紀行 参拾伍

2006年09月12日 00時21分40秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 参拾四よりつづく。

古志(こし or くし)集落の奥から県道に戻ろうとして、白い鳥居に気付いた。
当初、公民館の陰に隠れて目に入らなかったのだ。



公民館の向こうに回りこんでみると、しっかりと土俵(ビニールシートで覆われている)もある。
土俵の周りを、鳥居と共に囲むようにしてそびえ立つアコウの巨木は、どれほどの年齢に達しているのか。



参道の階段は、後から取り付けられたもののようだ。
もっとも、鳥居じたいもそれほど古いものでないのは見ての通り。
額はなくなってしまったのだろうか。
注連縄が切れているのも、すこし寂しい気がする。



参道は、およそ半分ほどで左に曲がり、のこり半分で社殿に達する。
その曲がり角のところで足を止めてみた。
社殿は、鳥居とそれほど変わらぬ年代の物のようだ。
何か、引っ掛かるものを感じて社殿の反対側に目をやった。



石碑、と呼んでもいいのだろうか。
鳥居や社殿と較べれば、その過ごした歳月が一桁以上も違うのは明らかだ。
碑の銘文は磨耗して、とうていシロートに読みこなせるものではない。
しかし、碑のうしろに回り込んで見下ろせば、公民館と土俵は真正面だ。
本来の神域がこの石碑であることは間違いない。
かつて、祀りの日には、奄美大島でノロ神と呼ばれるシャーマンが、この石碑の場所で祖霊と交信したのだ。
そして、地域の人々は祖霊に奉げるために相撲を取って見せたのだ。

次の集落へ向かおうと思ったが、集落を流れる小川が海に流れ込むところで道を見つけたので、川沿いにほんの少し進んでみる。
さとうきび畑の向こうは草が生い茂り、ちょっと不安を感じたのでバイクを停める。
正直、暑さにうだっていたこともあり、「川面の風で涼んで」と思っていたのが一気に冷や汗に変わった。



くねくねと、しかし流れるようなスムーズさで進む、1m50cmほどの長さの生き物。
淀んだ水面に小波ひとつ立てずに川を遡る。
黄色とオレンジと黒のだんだら模様は、危険物積載を知らせる交通標識のようだ。
小川のほとり、とはいえ川面から足元までは2m弱の高低差がある。
しかし、そんな距離とは無関係に、《低温の興奮》とでも名づける他ない気分である。
「ハブの恐怖」について散々いろんな話を聞かされたり、本を読んだりしたのが潜在意識の奥まで染みとおってしまったのか。
帰宅後、画像のデキをチェックすると、10枚ほど撮った画像のすべて、程度の差こそあれ手ブレが出ている。
しかしながら、そんなに興奮して撮ったにも拘わらず、このヘビはハブではなかった。
奄美群島全域でマッタブ(和名:アカマタ)と呼ばれる無毒のヘビだったのだ。

つづく


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大島海峡東岸紀行 参拾四

2006年09月10日 00時15分25秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 参拾参よりつづく。

越地(こしじ or くしぢ)集落と古志(こし or くし)集落は、隣りあった集落である。
漢字で書けばまったく違った文字なのだが、ひらがなでは一文字後ろに付くか付かないか、ただそれだけの違いに過ぎない。
地名は、もともとが方言であり、漢字は後から付けたものだ。
シロート考えだが、字の撰び方に雅字(印象のいい字)と賤字(印象の悪い字)が極端に分かれているため、
琉球が付けた漢字と薩摩が付けた漢字の二通りあるような気がする。
雅字を撰んだ例では、役勝(やくがち=住用村)なんてのは薩摩系と思うし、
この古志(こし or くし)やもう少し先の久慈(くぢ)は、琉球系の漢字の撰び方ではなかろうか?
〔こし〕集落の人口が増えすぎて〔こしじ〕集落を造ったのか、
それとも狩猟採集経済(どちらでも可能)から農業経済(古志が数段向いている)へ移行するのに伴って人が移動したのか。



〔こし〕と〔こしじ〕の間に、古志小学校が、どうやら平成7年まではあった
実際は休校なので、過去形で表記すべきではないのかもしれないが、どうも、この校庭に子供たちの声が響く日はかなり遠いような気がする。



校門の横の檳榔(ビロウ)は、猛々しいまでに葉を繁らせている。



海上バス《日吉丸》は、古仁屋←→久慈←→古志を結ぶ定期船である。
いちどこの船で大島海峡を海から眺めて見たいと思っているのだが…。



集落の奥まで入ってみる。
柑橘類やパッションフルーツなどの果樹が主な農産物のようだ。
果樹園の中を流れる小川の川床には、キダチチョウセンアサガオが点々と花を咲かせている。

つづく


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大島海峡東岸紀行 参拾参

2006年09月08日 01時00分40秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 参拾弐よりつづく。

加計呂麻島を対岸に眺めながら、大島海峡の東岸を北上している。
前回の摺勝(すりがち)に続くは越地(こしじ or くしじ)集落だ。
摺勝からは篠川(しのかわ)湾沿いをゆっくりと上り、海へと続く尾根を越えて坂を下りきったところが越地である。





越地の防波堤(防潮堤?)は、最近、設置されたものだ。



干潮時には、集落に面した入り江は干潟となる。



干潟で目につくのはカニ(シオマネキ)、二枚貝、小さなハゼなど。



越地は、山間に細長く延びた集落である。
果樹の栽培が主な産業かと思われるが、平地は狭く、放棄された家もある。

つづく


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大島海峡東岸紀行 参拾弐

2006年09月06日 00時38分49秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 参拾壱よりつづく。

摺勝(すりがち)集落の奥には、ポンカン、タンカン、パッションフルーツ、島バナナといった独特のフルーツを栽培する小さな農園が点在している。
6月の終わりといえば季節は夏至で、太陽は北緯23度26分の北回帰線にほど近い辺りを炒りつけている。
対する大島郡瀬戸内町大字篠川字摺勝は、およそ北緯28度10分あたりに位置し、時刻は12時である。
バイクを停めてヘルメットを取ったこちらの頭は、決して豊かとはいえない頭髪に守られているだけだ。
「何かおもしろい被写体は・・・」と、あたりを眺めているうちに頭が朦朧としてきた。



花(?)は、パパイヤの一株にまとわりつくように、緩やかに湾曲した幹からサボテンのような腕状の枝の先端に、人形の頭のように咲いている。
「珍しい花をつけるパパイヤもあるものだ」



暑さに惚けた頭は思考を拒否し、すぐ後ろを通り過ぎた人とヤギにも気づかない。
慌ててカメラを向けた時には、もう後ろ姿だ。



ヤギを置いて帰る人に「これはパパイヤの花ではないよ」と教えられ、ようやく気がつくオレだった。
行きがけの駄賃にヤギの写真を撮りに行くが、ガンを飛ばすかのような目つきで睨まれ、御疾呼の強烈な匂いをかがされ、ほうほうの態で逃げるしかなかった。



摺勝から、次の越地(こしじ)・古志(こし)集落までは、すこし距離がある。
篠川(しのかわ)湾を眺めながら、上って降りて。
前半は海沿いの斜面に切り開かれた道路で、左手の海側は木立が並ぶのだが、後半は木立が開け眺望がよくなる。
これは全く別の、夏の暑い日だったが、この付近の道路上にキノボリトカゲが、ご遺体となっておられた。
外傷はなかったが、交通事故ではないだろうか?
強い陽光に照りつけられ、色彩はそのままで完全に乾燥していた。
小さな生き物たちにとっては、軽自動車の巻き起こす風圧すらも、爆弾の風圧と変ることはない。
自然の営みを享受させていただいている身として、すこし考えなくてはならないと思う出来事であった。

つづく


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大島海峡東岸紀行 参拾壱

2006年09月04日 01時04分33秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 参拾よりつづく。

摺勝(すりがち)集落は、篠川(しのかわ)集落のすぐ北隣に位置する。
篠川集落の南隣は阿室釜(あむろがま)集落であるから、篠川湾に面して三つの集落が寄り添うように隣接していることになる。





ふつう、畑や庭木や生垣など、人の手が掛かっている植物は撮影しないことにしているのだが、
鮮やかな赤に惹かれて近づいてみると、ハイビスカスと、赤い桃のような実をつけた低木が絡み合うように茂っている。



集落の奥へと向かうと、果樹園からこぼれた物が芽吹いたか、農業用水として使われている小川のほとりにバナナが実をつけている。
ちなみに、大島海峡東岸紀行 参拾に掲載したバナナの花は、同じ日に撮ったもの。



梅雨あけどきのハゼノキは、まだ葉も実も緑色。
夏の日差しを浴びて色付いていくが、かぶれるようになるのは秋になってからだ。



こちらも畑からこぼれたか、道端にパッションフルーツが実をつけている。
六月の終わりは、温室栽培物は既に出荷がはじまっているが、露地物はこれから熟す時期である。
とくに、道端で肥料も与えられていなければ、熟すのは遅れるのだろう。

美味そうな果実が並んでしまったが、次回も摺勝の話が続く。

つづく


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大島海峡東岸紀行 参拾

2006年09月02日 00時53分19秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 弐拾九よりつづく。

篠川林道(全線舗装済)は、派出所の正面で県道から分岐し、篠川集落のほぼまんなかを通り、住用村に入って県道・宇検住用線に合流する。
名瀬から久根津(くねづ:大島海峡東岸紀行 拾七参照)以北の瀬戸内町に行くには、国道58号線で役勝川の手前から宇検住用線→篠川林道と進むのがもっとも近い。
そんな地理的条件からか、篠川集落には警察の派出所と消防の分団が置かれ、大島海峡東岸の中央部に中心的な位置を占めているようだ。



バナナの木(厳密には木ではなく、草の類。長葱の頑丈なものと考えた方がいい)に赤い花が咲く。
ちょっと毒々しいほどの色合いにも見える。
モヤシかエノキ茸のように見えるのが果実だろう。



上と同じバナナを、一ヵ月半ほど経ってから再び撮ってみた。
エノキ茸が膨らんでバナナの実らしさが徐々に出てきた。
ところで、通常、島バナナは鮮やかな緑色になってから熟して黄色になるものだ。
この赤紫色も島バナナなのだろうか?



イシガケチョウ
梅雨明けからよく見る蝶だが、なかなかおとなしくカメラに収まってくれない。



昔なつかしの〔金鳥〕の菱形看板。
オレが子供の頃(昭和40年代後半)は、まだそこらじゅうで見ることができたなぁ、と感慨にふける。



キダチチョウセンアサガオ
他のエントリーや本宅でチョウセンアサガオと紹介してきたが、どうもキダチチョウセンアサガオが正解らしい。
どちらにせよ、見かけても花や香りを愛でるにとどめること。
まさか齧る人はいないと思うが、全体に強烈な毒を持ち、触っただけでもかぶれるという。

篠川からは、すぐ隣の摺勝(すりがち)へ向かう。

つづく


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大島海峡東岸紀行 弐拾九

2006年08月31日 01時09分34秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 弐拾八よりつづく。

篠川(しのかわ)は、阿室釜(あむろがま)の隣に位置する集落である。
隣というのは文字通りの意味で、現在、県道を移動する限りでは二つの集落を分けるのは幅5mほどの小さな川、篠川に架かった橋しかない。



その篠川の川岸へ行ってみる。
6月の終わり、梅雨明け直後に訪れたときは、ネムノキの花が盛りであった。



正直、遠くから見たときは、「ゴミがついている」と思った。



ノボタンの花の時季は短いが、探すのに苦労することはない。
ちょっとした空き地があれば必ず咲いている。



コガネグモのメス



住用村へとつづく篠川林道(全線舗装済)から眺める篠川集落。
大好きな眺めのひとつである。

篠川の話、もう一回あります。

つづく


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大島海峡東岸紀行 弐拾八

2006年08月29日 01時03分41秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 弐拾七よりつづく。

白浜から再び県道へと戻る。
今度こそ、目指すは阿室釜(あむろがま or あむるがま)だ。
ところで、今年は梅雨明けした途端に猛暑が襲ってきた。
多雨に続く猛暑ということで、植物の生育が目覚しい。
阿室釜の船着場が見えるあたりの山側は、すっかり緑に覆われている。





バイクを停め、あきれてしばらく佇んだオレである。



坂を下りきれば阿室釜。



ここにも県道のすぐ脇に寂しげな鳥居を見つけたが、
額はなく、参道もご覧の通り人が歩ける状態ではない。



丹塗りの鳥居よりも赤く見えるのは、ベニヒモノキ
この隣には真っ赤なハイビスカスが咲き、県道脇の一角を赤く染めている。

つづく


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大島海峡東岸紀行 弐拾七

2006年08月27日 00時53分45秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 弐拾六よりつづく。

白浜(しらはま)集落の堤防沿いの道は、ガジュマルの枝に覆われて、短いアーケードのようだ。



誰が作ったか、ペットボトルの風車が回る。



頭上の枝にはちょうど時季なのか、小さな実が鈴生りだ。
道路は無数に落ちた実で染められている。
踏み潰されたり、あるいはそのままだったり。
ところでこの実は食べられるのか?
帰ってから気になりだして調べたが、「イチジクの仲間だから食べられる、美味」というサイトがひとつあった。>こっち
自分でも試してみるべきか、否か・・・。



大木の横には、細い若木が連なる。



絡み合うこの木々を解き明かすだけでも、幾ばくかの時間が必要だろう。

次は泳ぎに来よう、と思いながら白浜を後にする。

つづく


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大島海峡東岸紀行 弐拾六

2006年08月25日 01時15分16秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 弐拾伍よりつづく。

白浜(しらはま)は、大島海峡に半島状に張り出した陸地に、ぽつんと離れた集落である。
集落前面の海岸は防波堤で覆われ、その内側には密生したガジュマルやタコノキが家々を守っている。



集落の、とっつきというわけでもないが目立つところにあるのは若林さんの彫金工房だ。



すぐ横がシャワーとトイレ。
白浜は、大島海峡の複雑な入り江に囲まれ、海水浴場として、また荒天時のダイビング・ポイントとして静かな人気を集めている。
どれくらい静かなのか?
折を見て、実際に利用している方に聞いてみよう。



白浜、というよりベージュ浜?
奄美の他の地域でよく聞いた話だが、堤防の建造によって潮の流れが変わって流出した砂浜が数多くあるそうだ。



白浜の集落のいちばん奥で道は尽きる。
丈高く成長した夏草に叩かれながら行止りに着き、Uターン用に広げられた個所(軽自動車でも狭い)でバイクを停め、海岸に下りてみた。

白浜の話、もう一回あります。

つづく


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大島海峡東岸紀行 弐拾伍

2006年08月23日 01時28分14秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 弐拾四よりつづく。

小名瀬(こなぜ)から阿室釜(あむろがま)へと向かっている。
路傍の草木を眺めながら低速で坂を下っていくと、左手に案内標識が見えてくる。
標識の「←白浜」というのを見て、ようやく思い出した。
小名瀬と阿室釜の間は、内陸から太く延びた尾根が半島状に海にせり出し、その中ほどに白浜(しらはま)という集落があるのだ。
思い出した以上、行かねばならぬ。
今回は《県道79号線紀行》ではなく、《大島海峡東岸紀行》なのだ。



白浜は、手前の陸地を左へずっと行く。
複雑に入り組んだ大島海峡の、ここはその最たるものといっていいだろう。

県道から折れたら、曲がりくねった細い道を海辺へと下る。
下りきった付近に僅かな人家があり、そこが深浦という独立した集落だということは帰ってから知った。



例によって「この木なんの木?」である。
この時季、白い花が海岸でよく目に付く。
砂浜や岩場では見かけないが、赤土の海岸で見掛ける。
高い木で4~5mほどか。
以上のヒントで判った方は、ぜひ教えてください。



写真屋が、きれいな写真で有名なあのブログは「こうやって写真を撮ってる」というので、その通りにしてみた。
カメラの価格が、少なくとも10倍は違うので、決して比較はしないように。

白浜への道は、すべて海岸沿いである。
そしてその海岸は、土もしくは赤土である。



これもまた「この実なんの実?」である。
ざくろのようにも見えるが・・・。

つづく


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