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南方単車亭日乗

奄美大島にIターンした中年単車乗りが、てげてげに綴ります。
はじめての方は、最初に《ごあいさつ》をお読みください。

大島海峡東岸紀行 拾四

2006年07月31日 00時14分40秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 拾参よりつづく。

高千穂神社を後にして、さらに内陸へと向かおう。
目指すは、地頭峠。
地頭峠は、古仁屋(こにやorくにや)と阿木名(あぎな)集落を隔てる、高知山(たかちやま)山系の一部である。
平成7年に地蔵トンネル(1,065m)が開通するまでは、長らく交通のボトルネックとなっていた峠であった。
トンネルの50mほど手前の地元のコンビニ、アイ・ショップの横から旧道が分岐している。
旧道を上り詰める手前に、左へ脇道がある。
〔油井岳入口〕、〔油井岳展望台〕、〔古仁屋ゴルフ場〕といった案内で賑やかな交差点である。



脇道は、山腹を回り込みながら急角度の坂を駆け上がり、尾根伝いに延びていく。



原付や自転車ではかなり苦しいのではないか、と思われる急坂も交えながら2kmほども行くだろうか、高知山展望所への分岐に至る。



駐車場の向こうには芝生の広場がひろがり、春先はヒカンザクラが何本も咲き誇る。
展望所へは、写真の右に階段が見える遊歩道を行く。



遊歩道で見つけた虫。
ゴキブリではなかったのは間違いないが、アングルを凝りすぎたか、なんだかよく判らない写真になってしまった。



展望台には大型の固定式双眼鏡が備え付けられている。
デパートの屋上や、観光地の展望台なんかにある、30円とか50円とか入れると何分間か見られるアレである。
ちなみに、ここのは無料。
接眼部にデジカメをくっつけて加計呂麻島の瀬相港を撮ってみた。距離はおよそ12km。
カメラのほうのピントが合っていないのが苦しいところ。
春先には大島海峡にクジラが入ってくることもあるそうだから、天気のいい日にビールの2本も持って行って一日眺める、というのもいいかもしれない。



双眼鏡のない側から〔油井岳園地〕の方を眺める。

つづく


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コメント (1)
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大島海峡東岸紀行 拾参

2006年07月29日 00時02分07秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 拾弐よりつづく。

清水(せいすい)を後にして、向かうのは奄美大島南部の主邑・古仁屋である。
例によって集落を隔てる小さな尾根を越えると、道の右側に階段が設えられている。



バイクを路肩に寄せて停め、数歩登ったところで暑さと空腹に負けて足が止まる。
目を転じると朽ちかけた案内板がある。
それによれば、ここは遊歩道で、全長はおよそ1km。
往復2kmという数字に目の前が暗くなるのを覚える。
樹木の隙間を矢のように飛び去ったのはアカショウビンか、幻覚か。
「またという日がある」
ということで、古仁屋にて昼食を取る。
なお、古仁屋の昼食事情に関しては、オレの場合
 低←←優先度→→高
味・質   量   価格
となるので、あまり参考にしないほうがいい。
そこらへんの情報に関しては、あげーの島 奄美:島の食べる・飲むお店あたりがいちばん充実しているようだ。



古仁屋の街で胃の腑を宥めた(冷やし中華・700円)ところで、すこし内陸へと入ってみよう。
国道58号線を奄美市方面に向かうと、すぐに地頭峠への上り坂になる。
その上り坂のとっつきに、神社がある。
身を屈めないとくぐれないような、小さな鳥居ばかり眺めてきた(古仁屋は、今回の集落巡りでは最後の方になった)ので、ちょっと圧倒されるようなサイズの鳥居である。
この神社は、高千穂神社。古仁屋神社でも瀬戸内神社でもない。
〔高千穂〕といえば、宮崎県北西部である。
九州の背骨とも呼ばれる九州山地の、ほぼ真ん中にあたる。
阿蘇山に源を発した五ヶ瀬川のほとり、天皇家の祖である神武天皇が当初、根拠地としていた所である。
神武天皇については実在を疑われているが、日本神道において〔高千穂〕の地名はどう頑張っても無視できない存在である。
そんな地名を冠した神社が、どうして奄美大島にあるのか?



参道をゆっくり歩くこと5分で社殿に至る。
社殿の手前の鳥居に刻まれた文字は、右に「敬神崇拝」、左に「民心作興」とある。
左の「民心作興」の下には揮毫者として陸軍中将某氏の名前がある。
想像するに、これは戦前のものではあるが、「進め一億火の玉」時代にはまだ間がある頃ではないか。



鳥居をくぐって社殿に至る。
頑丈一点張りの造りだが、まさか建立当初からこの社殿だったわけでもあるまい。
他に、境内にはいくつか石碑が建てられていて、昭和2年の天皇行幸を記念している。

つづく


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大島海峡東岸紀行 拾弐

2006年07月27日 00時52分35秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 拾壱よりつづく。

清水(せいすい)は、大島海峡東岸の主邑である古仁屋(こにや)に近く、白く広い砂浜と静かな内湾を持つことから、海水浴場として地元でも人気がある。



季節は6月。
梅雨の晴れ間の太陽は強い日差しを降りそそぎ、小さな子どもとお母さんたちが波打ち際で遊んでいた。



そんな浜で、デイゴの写真ばっかり撮っているオレは、立派な奇人変人に見られているのではないかと心配しつつ。



「サネンバナの向こうにデイゴの花」という構図が欲しくて探してみたり。



あまり咲いていない木もある。

清水からは清水・阿木名(あぎな)林道がある。興味がある方は、昨年9月の記事をどうぞ。
もっと清水で見たいところもあるのだが、それはまたの事にして、古仁屋(こにやorくにや)へ向かおう。

つづく


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大島海峡東岸紀行 拾壱

2006年07月25日 02時07分52秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 拾よりつづく。

マネン崎から清水(せいすい)へと坂を下る。
道幅は狭く、木立の影となって昼なお薄暗い。



清水集落の直前に、神社を見つける。
頑丈なコンクリート製の鳥居が、やはり南の島だと思わせる。



短い参道を上がって行く。
社殿の扁額には墨痕くろぐろ『厳島神社』とある。
ナゼ、広島県廿日市にある、六世紀末に建立され、十二世紀の終わりに平清盛によって現在の社殿が建てられたことで有名な神社と同じ名称の神社がここにあるのだろうか。
いくらか調べた結果、おぼろげに考えもまとまりつつあるが、それについてはおいおい触れていこうと思う。



季節は6月。
他ではちょろちょろとしか見られないデイゴの花が、清水では数多く見られた。
樹の品種でも違うのか、謎である。



民家の庭先にパパイヤの木。
奄美では、果実をフルーツとしては扱わず、熟す手前の実を醤油漬けにして、薄切りにして食べる。
わずかに青臭い風味とこりこりとした歯応えが独特である。
お茶漬けにトッピングするとたいへんよろしい。

つづく


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大島海峡東岸紀行 拾

2006年07月23日 01時01分57秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 九よりつづく。

古来、奄美では、人は入り江ごとに小さな集落を作って住んでいる。
島は、全体がそれほど高くない山に覆われている。
山は海の生み出す水蒸気を集めて雨を降らせ、雨は山を穿って谷を造り、谷は海に至って入り江となる。
谷は山の栄養を海に運び、人は海から糧を得る。
大きな循環の上を動く小さな物で、人は活かされている。
それを忘れさせまいとてか、山は、その尾根を海に落とし、入り江を隔てている。



嘉鉄(かてつorかてぃち)と清水(せいすい)を隔てる尾根の、少しだけ広がったところにマネン崎展望台と呼ばれる小公園がある。



県道を敷設する工事の際に、軽く整地されたのではないかと思われるが、その後、地元の有志の方々の手によって整備され、
今では観光客のみならず、地元の人々にとっても憩いの場になっている。



大島海峡を隔てて対岸の加計呂麻(かけろま)島の待網崎灯台が見える。
大島海峡の南の出口ということもあって、かなり潮流が激しいのか、海面にも潮の流れが造る筋が見える。



琉球松の向こうに見えるのは嘉鉄の集落。



突然、ヤギが3匹、散歩に現れた。
大きな白ヤギは膨れた乳房から、あきらかにメスだ。
2頭は、その子供か?
春先に生まれた当歳仔だろう。生後5ヶ月前後、といったところか。
驚かさないように、と慎重にカメラを向けていたが、不穏な気配を察したか、母親を先頭に急斜面へ消えていった。

つづく


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大島海峡東岸紀行 九

2006年07月21日 00時22分28秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 八よりつづく。

蘇刈(そかる)集落から嘉鉄(かてつorかてぃち)集落へは、小ぶりな峠をひとつ越えていく。
最高地点の標高は、70mほどだろうか。
エンジン付きの乗り物にとっては苦にもならぬ峠だが、人力移動では〔ちょっと一汗〕くらいにはなるだろう。
眺めは、蘇刈→嘉鉄方向がよい。
峠の頂上に伊須(いす)集落への分岐があり、奄美市の住用・名瀬方面への近道となる。



その上り坂の山側斜面を覆ったコンクリートの隙間に花を咲かせているのはタイワンヤマツツジか。



坂を下りきって嘉鉄へ。
県道の南側が集落の主たる部分だが、北側の農地のほうを少し回ってみよう。
瀬戸内町の営農支援センターと、それに付随する施設が目立つ。
緑が広がっているのは、畑が放置されているのではなく牧草を栽培しているようだ。
奄美地方では、近年、肉牛の繁殖が盛んになってきた。
奄美地域で生まれた仔牛が、三重県などに送られて肥育され、松坂牛などのブランド牛になるのだ。
沖縄では既に、〔沖縄産牛肉〕として販促活動を始める動きがあるのだという。



とくに湿り気があるとは思えないところで、チュウサギは虫でも獲っているのか。
バイクの上からカメラを突き出しても反応しなかったが、降りた途端に飛び去ってしまった。



集落に中を抜けて浜に出てみる。
日曜日、初夏の昼過ぎ、誰もいない。



微風の中、かすかにぶらんこが揺れている。
次の清水(せいすい)集落に向かう前に、しばし浜風に吹かれる。

つづく


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胃に違和感あり

2006年07月20日 00時18分59秒 | Weblog
ほぼ毎日、新川に架かる御殿浜(うどんばま)橋を渡って、市内に向かう。
バイクや車で渡ることも多いが、歩いて渡るのが圧倒的に多い。
自転車を盗まれてからは、さらに多くなった。



今朝、何気なく橋の下を覗いたら、小さな魚が無数に泳いでいる。
潮の流れなどのタイミングもあるかもしれないが、はじめて見る光景だった。
写真の上が上流方向、魚は下に、河口(50mほど。この辺は海水だろう)に向かって身体をくねらせている。

先週から、ずいぶん昔に処置した奥歯の詰め物が取れるようになった。
ガムを噛んでいるとガリガリっと感じる。
慌ててガムと一緒に吐き出して、手探りで填める、というのが日課になっていた。
そして昨日〔おろしローストンカツ丼 350円也〕を食べていたら、
その詰め物が取れて、どうやらそのまま胃に入ってしまった模様。
自宅ではなかったから、胃から吐き出すわけにもいかず、
消化器官を通り抜けて出てきたものを回収するなど論外だ、
といことで「ぜんぶ忘れて、無かった事にしよう」と結論付けた。
しかし、やはり胃のどこかに違和感を感じる。
胃に穴でも空きはしないかと心配だ。
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ひさしぶりに、コケた

2006年07月19日 19時42分35秒 | 本日の名セリフ
「あなたが転倒するのを見たわ」
「おれではない。おれを乗せた馬が転んだんだ。おれは乗っていただけだ」

ディック・フランシス (作品名は失念)


乗ってたんだから責任はオマエだろう、とオッシャる向きもあるかもしれないが、一面の真実を突いた言葉である。

日曜日に、焼内(やけうち)湾方面に行った。
《南方単車旅案内》の次のシリーズ『焼内湾彷徨』の準備のためである。
屋鈍(やどん)のビーチで泳いでみてもいいかな、というのもあった。
で、その途中、突如として猛烈な便意が襲ってきたのだ。
慌ててトイレのありそうなところを思い浮かべようとするが、どこも遠い。
仕方なく、手近な集落に入り込んで、学校のトイレを借りようとしたのだが、日曜日のこととて誰もいない。
どうしたらいいんだ、とパニックを起こしかけた瞬間、小さな公園を見つけた。
「助かった!」
公園の中までバイクを進め、どこに停めようかと思ったところでぐらっと来て、地面が目の前に迫った。
公園の、ちょうどその部分だけ分厚く敷き詰められた砂に、リアタイヤが滑ったのだ。
転倒した瞬間、「うわ、ナカミが出ちまう!」 → どうやら無事。
トイレが先かバイクが先か、数秒迷って引き起こしにかかるときも
「どうかナカミが出ませんように」 → かなり危険だった。



今回の見っけモノ。
宇検中央林道2号線から分岐している〔平田林道〕の湧き水。
ウマかった。
平田林道は、ただいま開削中。完成は、来年の2月を予定しているそうだ。



たぶんジャコウアゲハ
〔平田林道〕の、平田集落側の入り口近くで撮影。



マガモ
名柄(ながら)集落にて。
なんかイメージ合わないんですけど。
やっぱ寒い地方の鳥って思うでしょ、カモって。

転倒の際、ステップでふくらはぎを強打したらしく、ちょっと歩行に困難を感じてます。
見た目はそんなに酷くはないんですが、かなり腫れあがってます。

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大島海峡東岸紀行 八

2006年07月18日 00時16分22秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 七よりつづく。

蘇刈(そかる)集落の海岸沿いの小路を散策している。
潮騒、虫の音、初夏の太陽。





突然、陽光と木影を縫うように、ひらひらと舞い飛ぶ姿。



マダラガの仲間か、それともメイガの一種か。
7/30:こちらにて質問してみたところ、キオビエダシャクと判明しました。


バッタもいる。



まったく別な個体なのにほぼ同じ角度で葉に留まっているのはどういうわけか。
じつはもう一匹いたのだが、これも同じポーズをとっていた。
スズメが何羽も集まって鳴き騒いでいたり、蘇刈はまだまだオレを楽しませてくれそうなのだが、先を急ぐことにしよう。
次は、嘉鉄(かてつ)集落だ。

つづく


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大島海峡東岸紀行 七

2006年07月17日 00時37分19秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 六よりつづく。

ヤドリ浜からつづく細い道がセンターラインのある県道に替わるところで左へ、蘇刈(そかる)集落の中へと入る。
少なくとも3ナンバー車は通行不能と思える細い道が蘇刈集落の中央を横切るメインストリートだ。
可能な限り速度を落とし、排気音をころして集落の中を進む。



だいたい集落の真ん中とおぼしきあたりで海へと向かう路地にバイクを停め、海沿いの小路を歩いてみる。



南国の初夏の、強い日差しが造る深い影。
虫の音が一瞬止まって不思議な静けさ。





草花の写真を撮ったら、帰宅して手許の図鑑で調べ、それで判らないモノは知人の観光ガイドにメールで質問する。
そろそろ判明したかと電話をしてみると
「あのさぁ、いくらなんでもポインセチアくらい判るでしょ
「ぽ…なんだって?
「ポインセチアだよ、ほらクリスマスの
「…カ、カタカナはよせ…

つづく


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大島海峡東岸紀行 六

2006年07月16日 01時48分06秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 伍よりつづく。

ホノホシ海岸を後にして、とりあえずは一番近い集落、蘇刈(そかる)へ向う。
鏡のように静かな湾を大きく回って進んでいく。



季節は初夏、アダンが色づきはじめた。



木立を透かし見れば、蘇鉄の雄花がみょうに自己主張をしている。



蘇刈集落に着く手前、華やかな一叢に気付く。



濃緑の葉にピンクの花が美しい。
ところがこの花、帰ってから調べたのだが、まったく判らない。



朱に交われば、ということか、隣のハイビスカスもピンク色に染まっている。

つづく


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大島海峡東岸紀行 伍

2006年07月14日 00時28分35秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 四よりつづく。

ホノホシ海岸の波打ち際まで降りてみる。
浜は大小の丸石で埋め尽くされ、波が寄せては返すたびにガラガラと音をたてる。



ホノホシ海岸の語源のひとつに、
「太平洋側から大島海峡へ(またはその反対)陸上を運んで船を移動させる場所」という意味の
"舟越し(ふぬくぅし)"から転訛したという説がある。
大和村を往く 弐拾弐にて紹介した宇検村の船越(ふのしorふぬぅし)海岸も、同じ転訛らしい。
たしかに、太平洋と大島海峡を行き来するには、その出入り口となる皆津崎を回り込まねばならないので、距離も長くなれば危険も増大する。
しかし、この海岸で上陸できるかぁ? というのがシロートの正直な感想。



波の浸食が創り出した不思議な岩塊の数々。
下の空間は、人間がしゃがんで入れる高さで、干潮時には亭(あずまや)がわりになる。



風がないこの日はゆっくり海岸を散策したが、風が強い日は全身に波しぶきを浴びることになる。



海岸からバイクを停めた駐車場に戻る途中、小高いところに展望台らしき物を発見。
近づいてみたが、生い茂ったアダンに階段が覆われ、登ってみることはできなかった。

つづく


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大島海峡東岸紀行 四

2006年07月13日 00時50分21秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 参よりつづく。

ホノホシ海岸は、奄美大島の観光ガイドブックに必ず掲載される有名な観光地である。
通常、「観光地は意図的にスルー」を心掛けている南方単車旅案内でも、ここは避けて通る訳にはいかない。



海岸と駐車場の間には、広々とした空間。
お弁当を用意して、ピクニックというのも悪くないだろう。
ペットを連れてきて運動させる人もいる。





海岸の風景は、荒々しい。
海中からそそり立つ奇岩、波濤に叩かれ、すっかり角の磨り減った大小の石。



岩肌を駆け下る清冽な水流。
石の間に沁みとおり、海へと溶けこんでゆく。

つづく


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大島海峡東岸紀行 参

2006年07月12日 00時35分19秒 | 南方単車旅案内
大島海峡東岸紀行 弐よりつづく。

初夏のある日、ヤドリ浜を起点にして、大島海峡の東岸を北上する途についた。
10歳近くになるSUZUKI DR-250Rを走らせること300m、左手に小さな桟橋を見つけ、走り出した途端に寄り道することになった。



入り江の上をチュウサギが飛んでいるのが肉眼ではわかっても、カメラが切り取った画像では白い点に過ぎない。



どうせ停まったのだからと、桟橋のたもとから海岸沿いを歩いてみる。
澄んだ鳴き声に足を止め、声の主を探すと、リュウキュウメジロのつがいが互いに呼び交わしている。



5月の加計呂麻につづき、こちらでも見つけた小さな黄色の花、ハママンネングサ



壊れた桟橋の支柱だけが海中に続く。
なお、この入り江はシュノーケリングなどで潜れば、小さな魚が無数に泳いでいる。



ヒメクマヤナギ? だとしたら食べられる。
と知っていれば食べたかも。
浜辺に無数にいるカニやヤドカリを相手にゆっくり遊びたいところだが、今日中に回りたいところはまだまだたくさんある。
次なる目的地は、500mほど離れたホノホシ海岸である。

つづく


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アマミヤマシギの撮影に失敗す

2006年07月11日 19時06分59秒 | デキゴト
台風が去った満月の夜、ウミガメの産卵でも見られないかと某海岸へ行ってみた。
懐中電灯を忘れるという思い切った失態もあったのだが、
まだ浜も見えない地点でごうごうと轟く波の音に
「こりゃ考えが甘かったな」と諦めることにしたが、
このまま帰るのも悔しい。
夜の生物観察ツアーに切り替えることにして、ナイショの林道へと向かった。



やはりいたいた、アマミヤマシギが、控え目に見積もってバス一台分。
林道のど真ん中を我が物顔で歩いている。
そのうち一羽は、車のライトにもまるで臆することなく堂々と餌をあさり続けている。
慌ててデジカメを向け、設定も確認せずに撮りまくった結果はこの通り、無残なものである。
ちなみにこれはレタッチ・ソフトを目いっぱい使った結果。
オリジナルは真っ暗で、ナニが写っているのか撮った本人にもまったく判らない状態である。



まぁいいさ、そのうちまた行くとしよう。

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